【刑事裁判の流れ】刑事事件の裁判の流れを弁護士がわかりやすく解説!

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弁護士事務所の掲載順と弁護士の力量とは無関係です。相性を考慮して、ご自身に合った弁護士をお探しください。

みなさんは刑事事件裁判がどのようなものかご存じですか?

ゲームやドラマでの刑事裁判はご覧になったことがあるかもしれませんね。

ゲームやドラマでの刑事裁判はドラマチックな流れに演出されていますよね。

実際の刑事事件の裁判はどのように進行していくのでしょうか。

あまり想像がつきませんよね。

どのような内容で進行しているかも知らない方が多いかもしれません。

刑事裁判の実態に迫っていきたいと思います!

解説は法律の専門家、岡野弁護士にお願いしています。

【弁護士に聞く】刑事事件の裁判の流れとは?

【弁護士に聞く】刑事事件の裁判の流れとは?

逮捕後、検察官は事件を捜査し、被疑者に刑罰を与える必要があるかどうか判断します。

刑罰を与える必要があると判断した場合は裁判所に裁判を行うように求めます。

これを「起訴」といいます。

事件が起訴されると、刑事裁判が行われることになります。

裁判に至るまでの流れはこちらの記事を参考にしてください。

刑事事件の裁判の流れは?

実際に刑事事件裁判を受けたり、見たりした経験がある人は稀かもしれません。

もし、実際にご自身や身近な人が刑事裁判を受けるとなると、裁判の流れは知っておきたいですよね。

裁判は検察官に「起訴」されてからどれくらい経って始まるのでしょうか。

事件が起訴されると、裁判所から被告人に起訴状の写しが送られてきます。

裁判は、起訴状が送られてきてから約1か月後行われます。

事実関係に争いのない事件であれば、1回の公判で終了します。

複雑な事件の場合は、公判の時間や回数が増え、判決までに長い時間がかかることがあります。

細かい部分を見ていく前にまずは刑事裁判の流れの大枠を掴みましょう。

刑事裁判の流れは通常以下の通りになっています。

刑事裁判の流れ

▼第一回公判

① 冒頭手続

人定質問、起訴状朗読、黙秘権告知、罪状認否

② 証拠調べ手続

検察官の冒頭陳述、証拠調べ請求、検察官の立証、被告人・弁護人の立証

③ 弁論手続

検察官の論告求刑、弁護人の最終弁論、被告人の意見陳述

▼第二回公判(約10日後 )

判決、判決言い渡し

基本的に、被告人は裁判に毎回出席することになります。

逮捕・勾留されている場合は留置場や拘置所から出席します。

逮捕されていない場合や保釈されている場合などは、自宅などから法廷に向かうことになります。

それでは具体的に裁判の流れをみていきましょう。

①冒頭手続

裁判は定刻通りに始まり、初めに冒頭手続きを行います。

冒頭手続きでは

人定質問

起訴状の朗読

黙秘権などの被告人が有する権利の告知

起訴内容(=公訴事実)に対する罪状認否

などが行われます。

「人定質問」は被告人の住所・氏名・生年月日・本籍地などが聞かれ、人違いでないかを確かめます。

人違いで無いことが確認できたら、検察官が被告人が犯罪を行ったと考える事実を記載した起訴状の朗読が行われます。

起訴状の朗読ではどのような事実を立証しようとしているのか、また、犯罪名などを明らかにします。

被告人は、裁判官から「黙秘権」があることの説明を受け、事実に認めるか否認するかを答えます。

この刑事裁判の手続きが始まってから証拠調べに入るまでの手続きを「冒頭手続」といいます。

人定質問での本籍地については忘れている人も多いですが、番地まで詳細に答えられなくても特に問題はありません。

手続が終わった後に、被告人と弁護人が、起訴状記載の罪を認めるかどうか、また、こちら側の言い分を主張する機会があります。

ここで罪を認めてしまうと後で覆すことはほぼ不可能になります

②証拠調べ手続

冒頭手続きが終わると、次は「証拠調べ手続」です。

証拠調べ手続とは、検察官と弁護人が裁判官に対して、各証拠を示す手続きのことです。

裁判官は証拠調べ手続までは証拠を一切見ず、証拠調べ手続きにおいて初めて証拠を目にします。

これは裁判官の予断を排除するためです。

立証活動で有罪・無罪(一部無罪)、量刑が決まることになります。

弁護人の弁護活動において、証拠調べ手続は極めて重要な手続となります。

1.検察官の冒頭陳述

検察官がどのような犯罪事実を立証しようとしているのかをくわしく説明します。

先ほどの起訴状だけでは犯罪を構成する事実しか記載されていませんので、この冒頭陳述で具体的な事実を明らかにします。

また、冒頭陳述では弁護側が立証を予定している、被告人に有利な事情を説明することも可能です。

2.証拠調べ請求

冒頭陳述後に、検察官と弁護人が裁判官に対し、立証活動の予定を説明します。

証拠は、裁判所が証拠とすることに問題がないと判断されたものについて調べます。

刑事事件では、検察官が事件について証明する責任を負っています。

よって、まずは検察官側の証拠から調べ、検察官の立証が終わった後、弁護側の証拠を調べます。

検察官の証拠調べ請求において、嘘が書かれてるい被害者や関係者の調書や、内容が不正確な書面が請求された場合、その証拠に対して不同意の意見を述べることができます。

3.検察官の立証、被告人・弁護人の立証

裁判官が証拠調べ請求により、取り調べる必要があると決定した証拠は、取調べが行われます。

証拠の提示の方法は証拠により様々です。

「書類」を調べるときは法廷で読み上げる方法

「証拠物」についてはその場にいる人たちに見てもらう方法

「証人」の場合には証人尋問を行う方法

と、証拠の種類に応じたそれぞれの方法で証拠を調べます。

③被告人質問

証人尋問などが終ると、「被告人質問」が行われます。

どの裁判でも裁判の中で、必ず被告人本人に話をする機会が与えられます。

事実に争いのある事件においては、被告人質問で被告人は裁判官に直接自分の言い分を説明します。

また、事実に争いが無い場合は事件についての謝罪や反省の気持ちを話す機会でもあります。

④弁論手続

被告人質問が終ると「弁論手続き」に入ります。

弁論手続では「論告→弁論→最終陳述」と進んで行きます。

1.検察官による論告・求刑

証拠調べが全て終わり、検察官が今回の事件についての意見を述べる手続です。

検察官は

検察官の提出した証拠で事実が認められること

どのような刑罰を与えるべきか

などについての意見を述べます。

どのような刑罰をあたえるべきかについての意見を述べた部分を「求刑(きゅうけい)」といいます。

2.弁護人による最終弁論

弁護人は事実に争いが厚場合は検察官の論告・求刑に対する意見を述べます。

無罪(一部無罪)であることの主張や、被告人に斟酌すべき情状があることなどの情状を主張していきます。

事実に争いのない場合は、被告人に出来る限り軽い刑が言い渡されるように被告人に有利な意見を述べます。

最終弁論は弁護人が被告人に有利な意見を述べることができる最後の機会になります。

3.被告人による最終陳述

論告と最終弁論が終わると、最後に被告人も意見を述べることができます。

この最終陳述で全ての審理が終わります。

これを「結審」といいます。

最終陳述が終わると、裁判官が判決宣告期日を指定し、法廷は閉廷となります。

⑤判決言い渡し

結審すると、裁判官は証拠を検討し、後日「判決の言い渡し」を行います。

判決の言い渡しがされることで裁判が終わります。

判決の言い渡しでは、

有罪か無罪か

有罪であった場合はどのような刑にするのかという結論である「主文」と、そのように判断した「理由」

が述べられます。

判決の言い渡しも、誰でも傍聴できる公開の法廷にて行われます。

裁判長が結論となる主文を朗読し、その結論に至った理由を詳しく説明します。

主文において、無罪(一部無罪)、有罪(懲役○年、執行猶予○年など)が言い渡されます。

現在の日本では三審制がとられています。

第一審の判決の内容に納得できない場合は、高等裁判所に審理してもらうために2週間以内に控訴する必要があります。

控訴すれば、控訴審でもう一度審理を受け直すことができます。

以上が裁判の流れです。

実際の裁判の流れは知らなかった方も多いかもしれません。

裁判の流れを知っていれば、もしご自身やご家族が刑事裁判を受けることになったときも心構えができますね。

【裁判の流れQ&A】刑事裁判にかかる期間は?

【裁判の流れQ&A】刑事裁判にかかる期間は?

刑事裁判が行われる期間は?

刑事裁判の大体の流れはわかりましたね。

裁判が始まって、判決がくだされるまでの期間はどれくらいなのでしょうか。

なかなか判決がでないと被告人自身も被告人の家族も不安で仕方ありませんよね。

事件が起訴されると、裁判所から被告人に起訴状の写しが送られてきます。

裁判は、起訴状が送られてきてから約1か月後に行われます。

争いのない事件であれば、1回の公判で終了します。

判決の言い渡しは第1回の約10日後に行われることが多いです。

事実に争いがあるなど複雑な事件の場合は、公判の時間や回数が増え、判決までに長い時間がかかることがあります。

比較的簡単な事件なら最短で1ヶ月半程で全行程が終了します。

以下の図もご覧ください。

刑事裁判の流れ

裁判の日程はどのように決まる?公判期日とは?

公判期日」とは、端的に言うと、裁判の日のことです。

公判期日に、公開の法廷で、裁判所が事実関係や法律関係を調べ、また、判決などを行います。

公判期日は被告人の希望に沿うわけではありません。

裁判長が、検察官と弁護人から予定等を聞いた上で、調整します。

保釈中のケースでは裁判日にしてされた日が他に大切な用事がある場合もあるかもしれません。

裁判の日程を調整してほしいときは事前に弁護人に相談するとある程度の調整が可能となります。

なお、保釈されており、社会生活を送っている状態でも、公判期日を決して欠席しないように注意してください。

裁判に欠席すれば、保釈が取り消され、高額な保釈保証金が没収されることがあります。

公判期日が一度決定されてしまうと、変更することは難しくなります。

なので、調整したい場合はあらかじめ弁護人に伝えておきましょう。

刑事裁判と民事裁判って何が違う?

今回は刑事裁判の流れなどをくわしく確認しました。

しかし、裁判は刑事裁判だけではありません。

裁判は、大きく分けると「刑事裁判」と「民事裁判」にわけられます。

それぞれの裁判が持つ意味について確認しておきましょう。

裁判の種類

民事裁判:一般市民の間で行われる裁判。

お金の支払いを相手に求めたり、離婚や相続などでもめたりした場合に、裁判所に白黒つけてもらう裁判。

刑事裁判:犯罪をした人に対して、本当にその人が犯罪をしたのかどうか、したとすればどのような刑罰を与えるのが適当かを判断するための裁判。

民事裁判は一般の人でも規則に沿えば起こすことが可能です。

しかし、刑事裁判を行うよう訴えを起こせるのは、国の機関である検察官に限られます。

被害者の方であっても訴えを起こすことはできません。

民事裁判と刑事裁判では裁判の持つ意味が全く違いますね。

傍聴したいのですがどうやってするの?

ここまで刑事事件の裁判の流れをみてきました。

内容は理解できましたが…やはり実際に裁判の様子をみてみないとよくわからないですよね。

ドラマや映画だと過剰な演出や現実との齟齬もあるかもしれないし…

裁判は傍聴できると聞いたのですが、どうすれば傍聴することができるのでしょうか。

予約が必要だったり、有料だったりするのでしょうか。

刑事裁判は、公開の法廷で行われます。

基本的に誰でも無料で、特に予約の必要もなく傍聴することが可能です

ただし、有名な事件などで傍聴を希望する人が多い場合は、事前に抽選が行われることもあります。

その場合は当選した人でないと傍聴できません。

予約せず、無料で傍聴することが可能なのですね!

今回の記事で刑事裁判に興味を持った方は一度裁判所に裁判を傍聴しに行っても良いかもしれません。

刑事事件の裁判には弁護士が必須?|弁護士の無料検索窓口

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最後にひとこと

もし、刑事裁判を受けることになったら…

ただでさえ、裁判官・検察官・弁護人・傍聴人と注目を浴びて緊張すると思います。

予め刑事裁判の流れを理解していれば少しは冷静にいられそうですよね。

また、被告人にとって弁護人の選択はたいへん重要だとわかりました。

早期に弁護士を選任し、弁護活動を受ければ刑事裁判を回避できる可能性もあります。

もし、刑事裁判で有罪になってしまうと前科がついてしまいます。

早期相談で刑事裁判を回避することを目指しましょう。

もし、事件の当事者になってしまったら、お一人で悩まず弁護士に相談してみてください。

まとめ

今回は「刑事事件の裁判の流れ」についてくわしく見ていきました。

みなさんが考えていた裁判とは異なっていたのではないでしょうか。

被告人にとって弁護人はとても重要な役割を果たしていましたね。

もし、身近な人が刑事事件の当事者になってしまい、刑事裁判を受けることになってしまったら…

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また、早期に弁護士に相談する事で刑事裁判を回避できる場合もあります。

刑事裁判についても、弁護士についても正しい知識を持ち合わせておくことが重要ですね。

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