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交通死亡事故の刑罰|加害者はどんな刑事処分を受けるのか?

  • 死亡事故,刑罰

交通死亡事故の刑罰|加害者はどんな刑事処分を受けるのか?

死亡事故を起こして、加害者となってしまった…

今後、どのような刑事処分刑罰となるのか不安だと思います。

死亡事故に関してのお悩みや疑問についてお答えしてきたいと思います。

こちらの記事の注目ポイントは…

ポイント
  • 死亡事故の刑罰を知る
  • 刑事裁判で交通刑務所にはいることになったら

といった事柄についてお伝えしていきたいと思います。

刑罰・刑事処分のことなら、法律の専門家に聞いていきましょう。

交通事故などの問題を多くあつかうアトム法律事務所の弁護士をお招きしています。

よろしくお願いします。

死亡事故は深刻な事件ですので、誰かに気軽に相談できることではないでしょう。

だからといって一人で悩みを抱えないようにしてください。

これまでの弁護活動の経験にもとづいて、分かりやすく解説していきます。

きっと悩みに悩んでおられることでしょう。

死亡事故の基礎知識についてお伝えしていきたいと思います。

ぜひとも、ご一読ください。

自動車の死亡事故(交通事故)ニュースを調査

自動車による死亡事故での刑罰はどのようなものなのか気になります…

加害者が受けるべき刑罰について知る前に、実際におこった死亡事故のニュースを確認してみましょう。

死亡事故について深く探っていくうえで、ポイントとなる点があります。

しっかりとおさえていきましょう。

飲酒運転・酒気帯び運転…ニュースから死亡事故の刑罰は分かる?

まずは、飲酒運転による死亡事故のニュースです。

札幌地検は20日、北海道登別市で車を飲酒運転した上、赤信号を無視し、歩行者の少年をはねて死なせたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)と道交法違反(酒気帯び運転)の罪で、同市の元会社員(略)を起訴した。(略)

酒気帯び運転で信号無視をした結果、歩行者の少年を死亡させたというニュースです。

自動車運転処罰法違反(危険運転致死)と道交法違反(酒気帯び運転)」とあります。

死亡事故に関して、ポイントとなりますのでおさえておきましょう。

つぎは、こちらのニュースです。

(略)走行中のトラックに積まれていた角材が落ち、対向車のフロントガラスを突き破り、運転していた男性=当時(43)=が死亡した事故で、トラックを運転し自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われた(略)の判決公判が25日、福井地裁であった。(略)

禁錮1年6月、執行猶予3年(求刑禁錮1年6月)を言い渡した。(略)

トラックの積み荷が落ちて、対向車の運転手を死亡させたという死亡事故です。

「禁錮1年6月、執行猶予3年」の判決が言い渡されたようです。

死亡事故の加害者となれば、このような刑罰となる可能性があるのですね。

こちらも、「自動車運転処罰法違反(過失致死)」とあります。

死亡事故と大きく関係がありそうです。

さいごに、こちらのニュースをごらんください。

警視庁竹の塚署交通課の巡査長が死亡事故を起こし、その際、時速100キロ以上で運転していた疑いがあることがわかった。(略)

自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致死)容疑を視野に捜査しているという。(略)

警察官がスピードを超過し、死亡事故をおこしたというニュースです。

この死亡事故でも、「自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致死)」とあります。

この法律が自動車での死亡事故において重要なポイントとなっています。

つぎからは、この自動車運転処罰法についてせまっていきたいと思います。

自動車の死亡事故(交通事故)の刑事処分は?気になる刑罰を大解明

自動車による死亡事故に関する法律は、大きくつぎのとおりです。

  • 車を運転するうえでのルール違反に対する処罰:道路交通法
  • 車の運転によって人を死傷させた加害者に対する処罰:自動車運転処罰法

自動車での死亡事故は、原因によっては両方の法律に違反することになります。

被害者を死亡させたことに対する処罰としては、「自動車運転処罰法」が適用されます。

この記事では、「自動車運転処罰法」の刑罰について、理解を深めていきたいと思います。

車の死亡事故を取り締まる法律は?

自動車の交通事故によって起きた死亡事故は、どのような刑事処分がくだされるのでしょうか。

まずは、法律についての基本から確認していきましょう。

こちらの交通事故のニュースをご覧ください。

29日午後7時40分ごろ、(略)が左から来た普通貨物車にはねられ、頭を強く打って死亡した。

県警一宮署は自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、(略)現行犯逮捕した。

容疑を認めているといい、署は容疑を過失致死に切り替えて調べる。

車によってはねられ、死亡事故につながったというニュースです。

「自動車運転処罰法違反」とあります。

これは、正式には「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律」といいます。

車による死亡事故については、この法律で規定されています。

死亡事故については、おおきく2つの犯罪に分けられています。

自動車運転処罰法
  1. ① 過失運転致死
  2. ② 危険運転致死
過失運転致死とは?

自動車を運転するときに必要な注意をおこたり、人を死亡させること

「必要な注意」とは、自動車の運転の方法を定めた道路交通法等に定められています。

注意の内容を具体的にいうと…

  • 信号の遵守
  • 一時停止
  • 横断歩道の歩行者優先

など、このような点に注意すべきであると定められています。

危険運転致死とは?

自動車を運転することがむずかしい状態、正常な運転がむずかしい態様などで運転して、人を死亡させること

危険運転とは、危険であることが明白にもかかわらず運転をすることです。

どのような行為が危険運転かというと…

  • アルコール、薬物などの影響がある中で自動車を走行させる
  • 制御困難になるほどスピードを出しての走行
  • 無免許での運転
  • 無理な割込みや幅寄せ

など、このような行為が危険であるとされています。

これは自動車運転処罰法の第2条で規定されています。

また、同法第3条では飲酒・薬物・一定の病気などによって危険運転の「おそれ」がある状態で運転した場合も規定しています。

自動車運転処罰法は、平成26年に施行されました。

それまでは、自動車を運転して人を死傷させる行為については刑法で定められていました。

ですが、飲酒運転といった悪質・危険な運転行為に対する罰則を厳しくすべきだという声が高まりました。

その流れをうけて、新たにこの法律が施行されました。

過失運転致死も危険運転致死も、「被害者の死亡」という結果をまねいています。

ですが、この法律では人を殺そうとする意思はないことが前提となっています。

もっとも、人を殺そうとする意思をもって自動車で人をひく行為は、殺人罪に問われます。

死亡事故の加害者にくだされる刑事処分・刑罰

過失運転致死と危険運転致死がどのような犯罪であるのかみてきました。

では刑事裁判で有罪判決となれば、加害者にはどのような刑罰がまちうけているのでしょうか。

過失運転致死と危険運転致死(第2条、第3条)の刑罰についてくわしくみていきます。

まずは、過失運転致死の刑罰からです。

過失運転致死

7年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金

このような範囲で、判決がくだされます。

もうすこし、具体的に解説します。

▼「7年以下」の懲役若しくは禁錮とは?

  • 最短1ヶ月
  • 最長7年

▼「100万円以下」の罰金とは?

  • 最低1万円
  • 最高100万円

一つの罪名をみただけでは、上限と下限が分かりにくいですよね。

つぎは、危険運転致死の刑罰です。

危険運転致死
  • 1年以上の有期懲役(2条)
  • 15年以下の懲役(3条)

このような範囲で、判決がくだされます。

もうすこし、具体的に解説します。

▼「1年以上」の有期懲役とは?

  • 最短1年
  • 最長20年

▼「15年以下」の懲役とは?

  • 最短1ケ月
  • 最長15年

法律を一見しただけでは分からないですね。

懲役と禁錮、罰金について説明します。

懲役とは

刑務所に収監され、刑務作業を強いられる自由刑の一種です。

禁錮とは

刑務所に収監されるが、刑務作業は強いられない自由刑の一種です。

罰金とは

強制的に金銭の支払いを命じられる、財産刑の一種です。

それぞれ刑事罰にはなりますが、このように内容はことなります。

罰金はイメージしやすかったと思います。

懲役と禁錮の違いは刑務作業があるかどうかというところにあります。

死亡事故において加害者が負うべき刑罰についてまとめておきます。

刑罰

過失運転致死と危険運転致死

過失運転致死危険運転致死(2条)危険運転致死(3条)
懲役7年以下1年以上20年以下15年以下
禁錮7年以下規定なし規定なし
罰金100万円以下規定なし規定なし

交通事故の刑罰の相場感については『死亡事故は実刑判決?交通事故の懲役刑でも執行猶予はつく?』で特集しているので、あわせて読んでみてくださいね。

死亡事故の刑事処分、刑事裁判で実刑になるとどうなる?

死亡事故の刑事裁判で、刑務所にいく判決がでたとしたら…

刑務所ってどんなところなのか不安だと思います。

交通事故の場合は、「交通刑務所」に入ることがあるというのも耳にしたことがあります。

ここからは、交通刑務所についてみていきたいと思います。

死亡事故での刑期を過ごす交通刑務所って?

一般的に、交通事故や悪質な道路交通法違反などは交通刑務所と呼ばれる刑務所に収容されます。

しかし、その刑務所には「交通刑務所」と言う名前はついていません。

犯罪の種類、犯罪傾向によってどの刑務所で服役するかが決められます。

交通事件の場合は、交通事件で実刑判決を受けた人たちが集まる、いわゆる「交通刑務所」で刑期を満了することになります。

交通刑務所は、通常の刑務所とくらべると風紀がよいといわれています。

また、通常の刑務所にくらべ、規則がゆるく開放的であるともいわれています。

交通刑務所については『【交通事故】死亡事故で加害者になった…交通刑務所に入る可能性は?』で特集しているので、是非ご覧ください。

死亡事故の刑罰にくわしい弁護士に相談するなら

死亡事故の刑をスマホを使って弁護士に相談する方法

死亡事故の加害者に対する刑事処分について知りたくても何から調べたらいいのか分からない…

そんなときは、弁護士に聞いてみましょう。

内容が深刻な問題ですから、気軽に聞きにくいこともあるかもしれません。

ですが、一人で悩んでいてもなにも解決はしません。

今から紹介する弁護士事務所の無料相談を活用して、弁護士とつながりましょう。

こちらは24時間365日、無料相談の受付を順次おこなっています。

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LINE相談は匿名での相談も受け付けているようです。

本格的に弁護士に依頼する前に、弁護士に聞いておきたいことなどあると思います。

ぜひともこちらの窓口を活用してみましょう。

死亡事故の刑事処分にくわしい弁護士を全国から探す

死亡事故の加害者になってしまったら、弁護士に直接会ってじっくり相談したい…

地元の弁護士なら、足を運びやすいのではないでしょうか。

でも、近所の弁護士を探すのは意外とむずかしいという悩みも多く寄せられています。

そこで、こちらをご活用ください!

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死亡事故の加害者になったらまず、お近くの弁護士を探すことからはじめてみましょう。

さいごに一言アドバイス

それでは、さいごに一言アドバイスをいただきます。

交通事件の中でも、死亡事故は結果が重大なだけに刑事処分も重くなると想定されます。

すぐにでも、ご遺族への対応を検討し刑事手続きに対応するため弁護士までご相談ください。

刑事事件を扱う弁護士なら的確なアドバイスをしてくれることでしょう。

まとめ

死亡事故の加害者はどのような刑事処分・刑罰となるのかくわしくみてきました。

  • 死亡事故には、過失運転致死と危険運転致死がある
  • 飲酒運転は厳罰化の傾向にある
  • 交通刑務所について

死亡事故について基本から一歩ふみこんだところまでみてきました。

一般的なことはお分かりいただけたと思いますが…

交通事故はさまざまな要因が複雑にからみあっています。

各事件それぞれ、個別に専門家によるアドバイスが必要です。

これらを利用して、弁護士と今すぐつながっていきましょう。

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