傷害事件で逮捕・前科を回避するための正しい対処法

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傷害事件で逮捕・前科を回避するための正しい対処法

電車で口論になり手を出してしまった」「酒に酔って掴みあいの喧嘩でケガを負わせてしまった

他人に暴力をふるう行為が罪に問われることは、誰でも納得できると思います。

暴力の結果、相手にケガを負わせてしまったら傷害事件になり、ケガまでいかなければ暴行事件になります。

このページでは、特に重い方の傷害事件に重点を置いて、前科をつけず平穏に解決するための正しい対処法を解説します。

傷害事件を起こしてしまった方、家族が傷害で逮捕されてしまった方は、こちらの記事をご覧ください。

傷害事件の罪名と逮捕の可能性

どんな行為が傷害事件になる?

傷害とは、法律上は「人の生理的機能の侵害」と定義されます。簡潔にいうと、ケガのことです。

相手を殴ってケガを負わせた場合は、当然、傷害罪が成立します。

また、精神的に追い込みPTSDを負わせた場合でも、傷害罪が成立するケースがあります。

被害届が出されたら逮捕される?

傷害罪の被害届が出されても、逮捕される場合と逮捕されない場合があります。

被害が重大で加害者に前科がある、凶器を用いるなど犯行が悪質な場合は、逮捕される可能性が高いです。

他方で、被害が軽微で加害者も初犯などの場合は、逮捕されないことも多いです。

告訴されたらどうなる?

傷害事件の被害者から告訴され、その告訴が受理されたら、その事件につての捜査が行われることになります。

告訴が受理された段階で、加害者は刑事事件の「被疑者」になります。警察から取り調べのために呼び出されたり、場合によっては逮捕されることになります。

後日逮捕されるまでの期間はどれくらい?

後日逮捕されるまでの期間に法律上決まりはありません。

単純な傷害事件では、事件から1か月以内に逮捕されることが多いです。

対して、関係者が複数いるような複雑な傷害事件では、事件から1年後に逮捕されるような場合もあります。

傷害事件で逮捕された後はどうなるか?

傷害事件で逮捕された後の流れは?

傷害事件で逮捕された場合、起訴されるまで最長23日間の身体拘束が続くおそれがあります。

また、起訴されてしまった場合は、保釈が認められない限り、さらに身体拘束が続くおそれがあります。

弁護士に依頼をすれば、示談交渉や検察官との交渉などを通じて、早期釈放の可能性が高まります。

少年・未成年の傷害事件の流れは?

未成年者の傷害事件は、刑事事件ではなく、少年事件として取り扱われます。

少年事件の場合、事件の処分を決めるのは、家庭裁判所の裁判官です。処分の内容を軽くしたい場合は、早めに弁護士を立てて、家庭環境の整備を含め、対策を進めるていくことが大切です。

傷害事件は起訴されて裁判になる?

傷害事件が裁判になるかは、ケガの重さと示談の成否が大きく影響します。

ケガが重たい事件の場合は、罰金で終わらず、刑事裁判で懲役が求刑されるケースが多いです。

他方で、示談が成立した場合は、特別な事情がない限り、刑事裁判になることはありません。

起訴されたらどうなる?

傷害罪で起訴されたら、裁判所で開かれる刑事裁判を受けることになります。傷害罪の刑事裁判では、罰金刑ではなく、懲役刑が求刑されるケースが多いです。

また、事件が起訴された段階で、傷害罪の加害者は、刑事事件の「被疑者」から「被告人」に変わります。

傷害事件の罪の重さはどれくらい?

刑法204条は、「人の身体を傷害した者は,15年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する」と定めています。

実際にどの程度の処罰になるかは、ケガの重さによって変わります。また、賠償が行われ、示談が成立しているかも、処罰の内容に大きく影響します。

再犯の罪は重い?有罪・実刑になる?

再犯の傷害事件は、初犯の場合と比べて重たく処罰されるケースが多いです。

特に、執行猶予中の事件や、同種の前科がある場合の事件などは、その傾向が顕著です。

再犯の場合は、裁判で懲役刑が求刑されることも多いので、慎重に対応していく必要があります。

傷害事件で逮捕された場合にすべきこと

傷害事件の加害者と家族がまずやるべきことは?

傷害事件の加害者と家族がやるべきことは、謝罪と賠償を尽くすことです。

謝罪と賠償を尽くし、示談が成立すれば、傷害罪の刑事処分が軽くなります。懲役刑が求刑されるところが罰金刑にいなったり、罰金刑相当の事件が不起訴処分で終わったりすることも多いです。

被害者との示談で刑事処分が軽くなる?

傷害事件の場合、被害者と示談が成立すれば、その後の刑事処分が軽くなります。

罰金刑相当の事案が不起訴処分で終わり、実刑相当の事案に執行猶予が付くことも多いです。

傷害事件の刑事処分を軽くしたい場合は、被害者との示談が極めて重要になってきます。

傷害事件の示談金相場はいくら?

傷害事件の示談金は、ケガの重さや事件の悪質性によって変わります。

まず、前提として、示談を締結するためには、通院費用や休業損害などの実害を弁償する必要があります。

その上で、精神的損害に対する慰謝料等を支払って、示談が成立することになります。

示談金の額は当事者の合意で決まりますが、被害者のケガの程度によって金額は左右されます。

ご自分のケースに近い傷害事件の示談金実例を探してみてください。

傷害(全治1週間)の示談金相場まとめ

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示談金・慰謝料の計算方法は?

傷害罪の示談金の計算方法は、法律的には特に決まりはありません。

実際の示談交渉の場面においては、交通事故等における被害弁償・慰謝料の基準や裁判例を参考に、被害者側と加害者側とで話し合って、最終的な示談金の金額や条件を詰めていくことになります。

傷害事件の示談書の書き方は?

傷害事件の示談では、将来発生する可能性がある後遺障害についても一挙に解決することが大切です。

示談書の書き方も、この点に配慮する必要があります。

示談書は、事件を解決するための重要書類です。作成にあたっては、専門家に相談するようにしましょう。

傷害事件の謝罪文の書き方は?

傷害事件の謝罪文では、相手の気持ちに配慮しつつ、事件の具体的な内容を盛り込むことが大切です。

一般的な謝罪文では、相手に謝罪の気持ちが伝わらないことも多いです。テンプレートを参考にしながら、自分の頭で考えた文章を、自分の手で書くようにしましょう。

傷害事件の刑事手続きと流れ【Q&A】8選

家族が逮捕!早く釈放してほしい

傷害罪で逮捕された家族を早く釈放した場合は、できるだけ早くに弁護士を付けるようにしてください。

弁護士を付ければ、釈放に関する意見書を検察官や裁判官に提出することができます。また、捜査機関・裁判所対応と並行して、示談を進めることができます。

前科がつかない不起訴処分で解決したい

傷害罪の前科をつけず、不起訴処分で解決したい場合は、被害者との示談が大切になってきます。

被害者が示談に同意し、「加害者を許す意思」を表明した場合は、基本的に、傷害事件は不起訴処分で解決することが多いです。その場合、前科がつくことはありません。

被害届を取り下げてもらうにはどうすればよいか?

被害届の取り下げを約束する条項を示談書に設けることで、被害届の取り下げが可能となります。

被害届の取り下げは、被害者の処罰感情が軽減したという客観的な事情となるため、不起訴決定の可能性が上がります。

漏れのない示談を成立させるためにも、弁護士に依頼することが望ましいです。

検察庁から呼び出しを受けたらどうなる?

検察庁から呼び出しを受けた時点では、起訴・不起訴決定のいずれになるかはわかりません。

呼び出しに応じると、通常、傷害事件に関する取り調べが行われることになります。

保釈金はいつ・いくら必要?

傷害罪の保釈金は150〜200万円程度になることが多いです。ケガが重たく実刑が予想される事件では、300万円を超えることもあります。

保釈金の納付は、保釈で釈放されるための条件です。事件が起訴される前までに準備できれば、手続きがスムーズで安心です。

傷害事件の時効は何年?

傷害罪の公訴時効は10年です。時効が成立すれば、有罪の証拠が十分に集まった場合でも、検察官は事件を起訴することができません。

傷害罪の時効は、「犯罪行為が終わった時」から進行します。一定の条件を満たすと、時効の進行がストップすることがあります。

弁護士費用はいくらになる?

傷害事件の弁護士費用は、弁護士によってさまざまです。

一般的には、自分で選んだ私選弁護士に依頼する場合は、着手金として数十万円、成功報酬として数十万円の弁護士費用がかかることが多いです。

その他に、自分で示談金や保釈金を準備する必要があります。

弁護士に無料相談できる窓口は?

弁護士の無料相談窓口はさまざまです。

電話やLINEでの無料相談は、自宅から弁護士に相談できるため、非常に便利です。

弁護士事務所に行って無料相談を受ける場合は、事件の細かいニュアンスを伝えることができ、その場で弁護活動を依頼できる点がメリットです。

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