【保存版】痴漢冤罪の5つの対処法!逃げる?復讐?保険?自殺?答えは…
満員電車での毎日の通勤…
繰り返し発生する痴漢冤罪のトラブル、本当に怖いですよね。
痴漢冤罪に巻き込まれないようにするための対策や、痴漢冤罪に巻き込まれてしまった場合の対処法を、弁護士に直接インタビューしてまとめてみました。
痴漢冤罪の対処法としては、逃げる?復讐する?保険で対策?のどれが正しいのでしょうか。
名誉毀損で訴える、という方法もありそうですね。
専門的な部分の解説は、テレビや雑誌でお馴染みのアトム法律事務所の弁護士にお願いしています。
よろしくお願いします。
痴漢冤罪対策については、これまでも繰り返し解説してきたテーマになります。
今回は「保存版」ということなので、すべての対処法を網羅できるように、しっかりと解説していきたいと思います。
目次
そもそも痴漢冤罪とは?痴漢冤罪事件の基本データ
痴漢冤罪とは、実際は痴漢をしていないのに、痴漢の犯人として間違われることのことを言います。
痴漢の被害にあった女性が、痴漢の犯人ではない別の男性を「この人、ちかんです!」と間違えることですね^^;
映画でも取り上げられたので、イメージは付きやすいですね。
まずは、痴漢冤罪の対策や対処法を検討する前提として、しっかりと痴漢犯罪についてのイロハを確認しておきましょう。
痴漢それ自体は犯罪です!
「痴漢冤罪」というと、そもそも女性が悪者みたいですが…
大前提として、痴漢それ自体は悪質な犯罪ですからね!
そこは間違ってはいけません^^;
では「ちかん」って法律的にはどのような犯罪になるのでしょうか?
痴漢行為には、都道府県の迷惑条例違反か、刑法の強制わいせつ罪が成立します。
服の上からお尻をさわるなど、比較的マイルドな痴漢の場合は都道府県の迷惑条例違反が成立し、下着の中に手をいれるなど、悪質な痴漢の場合は強制わいせつ罪が成立します。
迷惑条例違反だと、初犯は罰金で終わるケースがほとんどですが、強制わいせつ罪だと、初犯でも刑事裁判になり懲役が言い渡されます。
迷惑条例違反 | 強制わいせつ | |
---|---|---|
主な行為 | 服の上からお尻をさわる | 下着の中に手を入れて性器をさわる |
刑罰 | 初犯だと罰金 | 初犯でも懲役 |
ちかん行為は、迷惑条例違反や強制わいせつ罪が成立するということでした。
懲役にもなり得る、悪質な犯罪なんですね。
痴漢冤罪の件数や確率は?
痴漢冤罪は、水面下でトラブルとなり、また水面下で解決するケースも多いため、件数や確率を正確に判断するのは難しそうです。
いろいろと調べてみたのですが、統計データは得られませんでした^^;
警察でも痴漢冤罪被害の全体像は把握できていないとは…
驚きですね。
痴漢の無罪の判例ニュースは何個か発見することができたので、参考にしてみてください。
こうやって見ると、かなりの数の痴漢冤罪がありそうですね…
自殺者まで出ているケースもあるようです。
実際に痴漢冤罪被害に巻き込まれた方の悲鳴が聞こえてきそうです…
こんな悲惨な事態にならないように、痴漢冤罪の対処法をしっかりと調べておいたので、すべてチェックしてみてください!
冤罪で逮捕されたその後は?
新聞記事を読んでいると、痴漢冤罪でも逮捕されることが多そうです。
もし痴漢冤罪で逮捕されてしまったら、その後はどうなるのでしょうか?
痴漢の場合は、一般人でも逮捕できるんですよね。
警察官以外の一般人でも、現行犯であれば、犯人を逮捕することが可能です。
痴漢事件でも逮捕は、この現行犯逮捕になります。
女性や乗客、駅員に現行犯逮捕されたあとは、その場に警察官がやってきて、最終的に警察署に連れて行かれることになります。
警察署に連れて行かれたあとは、どうなるんですか?
警察署の中の話なんて、普通は知らないですよね。
警察署に連れて行かれたあとは、簡単な取り調べを受け、その後に、留置場に収監されます。
留置場とは、警察署の建物の中にある、牢屋のような部屋のことです。
留置場収監後は、早ければ数日で釈放されることもありますが、長ければ裁判が終わるまでの数か月ほど留置場で逮捕された状態が続きます。
本人にとっては痴漢冤罪でも、警察にとっては「容疑者」であり「痴漢事件」なので、いくら本人が痴漢冤罪を訴えても、ただの言い訳をしているだけにしか思ってもらえません。
刑事裁判で無罪になれば容疑を晴らすことができますが、有罪になれば前科が残ってしまいます。
酷い話だ…
絶対に巻き込まれたくないトラブルの一つですよね。
痴漢冤罪を防ぐ、回避するための対策はもちろんのこと、
万が一、痴漢冤罪に巻き込まれてしまった場合のベストな対処や対応についても、しっかりとポイントを押さえておきたいところです。
痴漢冤罪5つの対処法を検証!逃げる?復讐する?保険で対策?答えは…
「逃げる」が勝ち?
痴漢冤罪に巻き込まれないためには…
素人考えでまず思いつくのは、その場から逃げるということなんですが、これは正しいのでしょうか?
逃げたら逃げたで、「犯人だから逃げた」と疑われそうですよね。
その場から逃げるのは正解です。
正確に言えば、逃げるというよりも、「できるだけ早く穏便にその場から離れる」といった感じです。
相手の女性とその場で口論を続けると、人が集まってきてその場から立ち去れなくなり、最悪の場合は、駆けつけた駅員や警察官に現行犯逮捕されるリスクがあります。
一度逮捕されてしまうと、留置場生活が待っています。
留置場に拘束されてしまうと、無罪を訴えるにしても不利なので、その場から離れられるのであれば、いち早く離れるのがベストです。
その場合は走って逃げても大丈夫なんでしょうか…^^;
走って逃げても大丈夫です。
ただし、人にぶつかったり、人を押しやったり、線路に飛び降りたりしないように注意してください。
人にぶつかって逃げた場合などは、状況によっては、新たに暴行罪が成立するリスクがあり危険です。
穏便に立ち去るというのが、一つのポイントになります。
穏便に…なんですね。
名刺を渡す、渡さないはどうでしょうか?
インターネットで調べていると、名刺を渡した方がよいという記事も見かけますが…
私がもし痴漢冤罪に巻き込まれた立場だったら、名刺は渡さないです。
名刺を渡すことで、冤罪トラブルが長引く可能性があるからです。
その場から上手に離れることができれば、冤罪トラブルはそれで終りですが、名刺を渡せば、将来的に賠償問題になったり、警察沙汰になったりするリスクがあります。
また、インターネット上に名刺の画像が広まるなどすれば、それこそ風評被害が甚大です。
穏便にその場を立ち去るための一手段として、口頭で名前や身分は伝えるかもしれませんが、名刺は渡さないです。
名刺は渡さなくても、その場を上手に離れることさえできればよいわけですね。
痴漢冤罪に巻き込まれた場合に備えて、心の中にメモしておきます。
「復讐する」のはどう?
もし痴漢冤罪に巻き込まれてしまって、その場から立ち去れなくなってしまったら…
相手に復讐するのはどうですか?
復讐はやめた方がよいでしょう。
痴漢冤罪に対する反撃のためであっても、相手を殴れば傷害罪が成立することになります。
仮に痴漢冤罪を防ぐためであっても、正当防衛にはなりません。
復讐には新たに犯罪が成立するリスクがあるため、おすすめできません。
新しい犯罪が成立するなんで、それこそ最悪のパターンですね…^^;
「保険で対策」は正しいか?
保険で対策するのはどうでしょうか。
インターネットで調べてみたところ、痴漢冤罪用の保険として、「痴漢冤罪ヘルプコール付きの弁護士費用保険」が月額590円で売られています。
事件発生後48時間以内であれば、無料で弁護士への相談や、面会依頼ができるようです。
保険は選択肢の一つとしては「あり」です。
ただし、もちろん保険料の負担は自らで負わなければいけません。
月額590円であれば、年負担は約7,000円です。
そのあたりを経済的にどう考えるか次第ですね。
今は便利な弁護士の無料相談サービスも多いので、それらのサービスを上手に使えば、保険は不要かもしれませんね。
このあたりは、予算の問題になりそうですね。
痴漢冤罪で言い合いになっているその場から弁護士相談するのは状況的に難しそうですが、お守りとしてはよいかもしれません。
「名誉毀損」で訴えるのは効果的?
僕なら痴漢冤罪に巻き込まれたら名誉毀損で訴えるという方法を取りますね。
駅で痴漢の犯人でもないのに「この人、ちかんです!」と声を上げられたら、名誉毀損になりますもんね。
名誉毀損が成立するか否かは、その場の状況次第です。
ただ、実際問題としては、女性が本当に痴漢の被害にあっていた場合は、たとえ犯人を間違って声を上げたとしても、名誉毀損にはならないでしょう。
また、トラブルの現場で名誉毀損を主張すると、その現場に長くとどまる必要が出てきます。
痴漢冤罪の対処として一番大切なのは、「できるだけ早く穏便にその場から離れる」ということなので、この観点からも好ましくないです。
名誉毀損にはならない可能性の方が高いのですね。
であれば、名誉毀損について言い合うよりも、早くその場から離れた方がよさそうですね。
「賠償金」や「慰謝料」を請求するのは?
痴漢冤罪に巻き込まれた側からすれば、相手の女性に賠償金や慰謝料を請求したいとことですよね。
もし賠償金や慰謝料が法的に請求できるのであれば、この点を女性に伝えれば、痴漢冤罪を防げるかもしれません。
このあたりはどうなんでしょうか?
犯人を間違えたことを理由に女性に賠償金や慰謝料を請求することは困難です。
満員電車で実際に痴漢の被害に遭った女性が犯人を間違えて取り押さえたとしても、直ちには、不法行為、違法な行為とはいえないからです。
もっとも、女性の側が示談金目的でわざと犯人を間違えたような場合は、賠償金を請求することができます。
非常にレアなケースですが…
示談金目的で冤罪をでっち上げたようなケースでない限り、賠償金は請求できないということなんですね。
理不尽なようにも感じますが、これが今の制度なんですね。
それにしても、示談金を要求するために痴漢冤罪をでっち上げるなんて…
絶対に許せないですね!
ということで、結局ベストアンサーは…
ということで。
結局ベストアンサーとしては、逃げるが勝ちということになりそうですね。
そうですね。
繰り返しになりますが、痴漢冤罪の対処法としては、「できるだけ早く穏便にその場から離れる」というのが鉄則です。
金銭面で余裕がある人は、保険や顧問弁護士をつけるなどして予防するのもよいですが、実際問題として、なかなかそこまでは難しいと思います。
一度警察に逮捕されてしまうと、その後も長引くリスクが出てくるので、穏便にトラブルの現場から離れるのが第一です。
痴漢冤罪を予防する、巻き込まれない、という観点からは、
- そもそも満員電車に乗らない(出社時間を早める)
- 電車に乗っても女性のそばには立たない
- 必ず両手でつり革や手すりをもつ
などの対策も有効かもしれません。
痴漢冤罪に巻き込まれるのを絶対的に防ぐ方法はないので、これらを組み合わせて、少しでも被害に巻き込まれる確率を減らすしかありません。
そういう方法もあるのですね。
ベストアンサー、ありがとうございました!
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最後に一言
それでは、先生。
最後に何か、皆さんに伝えるアドバイスがあれば、よろしくお願いします。
痴漢トラブルの相談は、タイミングが大切です。
特に、痴漢冤罪事件の場合は、犯罪をしていないのに前科がついてしまうかもしれないという点で緊急度と重要性が高いです。
適切に対応すれば、不起訴で終り前科がつかないケースも多いため、痴漢トラブルで警察沙汰になってしまった方は、このタイミングで一度弁護士に相談してみてください。