【痴漢】不起訴を徹底解説!初犯で自首をすれば罰金の可能性は?不起訴率もチェック!

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弁護士事務所の掲載順と弁護士の力量とは無関係です。相性を考慮して、ご自身に合った弁護士をお探しください。

痴漢不起訴になりたい…。

反省し、不起訴を願う方のために、この記事では痴漢と不起訴の全てをお伝えします!

初犯の場合、不起訴になる可能性はある?

自首すると、逮捕され、罰金懲戒解雇の可能性はある?

常習余罪被害者不明被害届なし・示談なし前科報道未成年という事情は影響する?

という点を徹底的に掘り下げ!

実務的に気になる、実際の不起訴率事例も見ていきますよ!

法的な解説は、痴漢事件を解決した経験豊富な弁護士、岡野武志先生にお願いしていきます。

よろしくお願いします。

痴漢で捕まると実名報道懲戒解雇になる場合もあります。

そんなとき、加えて前科がつくのか、不起訴で終わるのかでは、大きな違いがあります。

どんな場合に不起訴となるのか、不起訴の基本からしっかりと解説していきます。

目次

【はじめに】痴漢は何罪で逮捕される可能性がある?弁護士が罰金も解説!

【はじめに】痴漢は何罪で逮捕される可能性がある?弁護士が罰金も解説!

ではまず、

痴漢ってどんな罪?

という点から見ていきたいと思います。

実は痴漢罪という犯罪はありません。

痴漢をした場合は、

① 各都道府県が定める条例違反

② 刑法の強制わいせつ罪

で有罪とされる可能性があります。

なおこの条例は迷惑防止条例という略称で呼ばれており、全都道府県で制定されています。

とはいえ…

重要

都道府県によって刑罰の重さが異なる場合もあります。

不安に思った場合は専門家である弁護士に相談しましょう。

条例については東京都の場合を例にあげていきます。

それでは、条例と刑法ではそれぞれどんな行為が有罪とされるのでしょう。

痴漢を犯罪とする法律
根拠法 条例違反 刑法176
態様 公共の場所などで、人の身体に触れること 13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為。
13歳未満の者に対し、わいせつな行為。
具体例 電車内で被害者に対し、服の上から体を触る。 電車内で被害者に対し、無理やり服の中に手を入れて、体を触る。

※条例は東京都を例として記載

重要なのは、13歳未満の者に痴漢をした場合、

暴行・脅迫を使っていなくとも強制わいせつ罪に問われる可能性がある

という点です。

もっとも

単に触れただけでは「わいせつな行為」とされない場合もあります。

事案によって異なりますので、不安な場合は専門家に相談しましょう。

では

仮にこれらの罪で有罪となった場合、どのような刑罰が科せられるのでしょう。

それぞれを表にまとめてみました。

痴漢に対する刑罰
根拠法 条例違反 刑法176
身体的自由を奪う刑 6ヶ月以下の懲役(常習は別) 6ヶ月以上10年以下の懲役
経済的自由を奪う刑 50万円以下の罰金 なし

※条例は東京都を例として記載。
※条例違反の場合、懲役または罰金となります。

強制わいせつ罪が成立する場合の方が刑の上限が重いことがわかります。

暴行・脅迫を用いた、または13歳未満が被害者であることを考慮した結果でしょう。

なお

東京都迷惑防止条例の場合、痴漢が常習的にされていた場合は、刑が1年以下の懲役、100万以下の罰金となっています。

ご注意ください。

もっとも

どちらも上限程度の刑が科されるケースは稀です。

様々な例がありますので、痴漢における量刑の例をあげてみましょう。

痴漢事件の量刑例
根拠法 事例 量刑
条例違反 電車内でスパッツの上から陰部を触る。 罰金20万円
条例違反 電車内で着衣の上から臀部を撫でた。前科4犯。 懲役8
強制わいせつ 電車内で下着に手を入れ乳房を揉む。 懲役16月執行猶予3
強制わいせつ 電車内で陰部を直接触る。前科5犯。被害者12歳。 懲役2

いかがでしょうか。

態様や、加害者の前科などによって大きく刑が異なることが分かっていただけたと思います。

どのように判断されるかはケースによって変わりますので、不安な場合は弁護士に相談してみましょう。

痴漢がどのような犯罪にあたるかについては、以下の記事に詳細がありますので、ご覧ください。

【基礎知識】痴漢事件における「不起訴」の意味。その理由・種類を起訴の基礎から迫る!

【基礎知識】痴漢事件における「不起訴」の意味。その理由・種類を起訴の基礎から迫る!

痴漢事件において、「不起訴処分」とは何か。

痴漢で逮捕されるも、不起訴となる。

そんなニュースを目にすることも多いと思います。

名古屋地検は12日、電車内で20代女性の体を触ったとして愛知県迷惑行為防止条例違反(痴漢)容疑で逮捕された(略)男性(57)を不起訴とした。

まずはこの「不起訴」の意味について見てみましょう。

不起訴とは、検察官に公訴を提起されないことをいいます。

検察官が行うこの処分を、「不起訴処分」といいます。

「公訴」という新しい言葉が出てきましたね。

この意味も確認しておきましょう!

検察官が刑事事件について裁判所の裁判を求める申立てを行うこと

なるほど。

裁判の申し立てを「公訴」というのですね。

因みに

「公訴の提起」を略して「起訴といいます。

起訴という言葉もよく報道で見かけますよね。

男性は(略)車内で、女性の下着に手を入れて触ったとして逮捕、起訴された。

検察官が起訴しないことを、不起訴という。

こう覚えておけば良さそうです!

なお

この不起訴処分と似た概念である、処分保留をご存知でしょうか。

盛岡地検は1日、傷害致死容疑で逮捕、送検されていた(略)女性(34)を処分保留で釈放した。

処分保留とは、身柄を拘束している被疑者について、起訴すべきかを保留にして、釈放することを指します。

不起訴処分は「起訴しない」と決めることでしたね。

ですが処分留保では、起訴の判断をそもそもしていない点が異なります。

詳細は下記記事に記載してありますので、ぜひご覧ください。

では、この不起訴処分。

痴漢をしてしまった場合に、どんな理由があれば認められるのでしょうか。

次章では、その理由の種類について、お伝えしていきますよ。

痴漢事件における、不起訴処分の「種類・理由」。

さて、痴漢事件で不起訴になる理由の種類、いったいどのくらいあると思われますか?

サイトやツイッターでは、3個、4個と記載している方もいらっしゃいますね。

ですが、実は痴漢事件で不起訴処分が下される理由の種類は、正式には全部で20種類もあるのです。

被疑者の死亡・事項の完成など、全ての理由が事件事務規程75条2項に記載されています。

その中でも特に重要なものが3つあります。

それが…

重要な理由

嫌疑なし

嫌疑不十分

起訴猶予

嫌疑なしとは、

被疑者が犯人でない、または犯罪を証明する証拠がないことが明らかな場合です。

疑いが晴れた場合ともいえます。

被疑者にとっては一番良い結果でしょう。

詐欺容疑で(略)誤認逮捕された(略)女性(21)について、徳島地検は27日、嫌疑なしで不起訴処分とした。

次に、嫌疑不十分とは、

犯罪を認定する証拠が不十分なときをいいます。

完全に嫌疑がないとはいえないけれど、証明できないから不起訴にする、ということですね。

地検は27日付で、過失往来危険容疑などで書類送検されていた(略)運転手(52)を、嫌疑不十分で不起訴処分とした。

最後に、一番重要なのが起訴猶予です。

事件事務規程の記載から見てみましょう。

被疑事実が明白な場合において,被疑者の性格,年齢及び境遇,犯罪の軽重及び情状並びに犯罪後の情況により訴追を必要としないとき。

実際に罪を犯した場合であっても、不起訴になる

と記載されていますね。

これが他の不起訴理由と異なり、特に重要な点です。

実際に痴漢をしてしまった人は、起訴猶予を求めて活動していくことになるでしょう。

注目

罪を犯してしまっても、「絶対に罰金や刑務所」とは言えない

実際に痴漢事件の起訴猶予についてどの事情がどう影響するのかは、後で詳しくお伝えします。

ここで

不起訴処分の実際の運用を見てみましょう。

2016年、どの不起訴理由が一番多く使われたのか、検察統計から調べました。

不起訴における各理由の割合
不起訴理由 割合(%)
起訴猶予 70.4%
嫌疑不十分 18.4%
嫌疑なし 1.4%
その他 9.8%
合計 100%

自動車による過失致死傷等及び道路交通法等違反被疑事件を除く
参考:検察統計2016

起訴猶予がとても多いことが分かりますね。

罪を犯した場合でも、不起訴になれることが実証されています。

【応用知識】痴漢で不起訴処分になるとどうなる?前科・前歴・無罪との関係も大解説。

【応用知識】痴漢で不起訴処分になるとどうなる?前科・前歴・無罪との関係も大解説。

では、痴漢事件で不起訴処分になった場合の効果について、見ていきましょう。

痴漢事件の不起訴処分、その効果は?

たとえば「痴漢です!」と言われ、逮捕されたとします。

その後の流れとしては、警察の留置場に入れられ、自由に帰ることはできません。

ですが

不起訴なら、その瞬間から釈放されることになります!

逮捕や被疑者勾留は「検察官が起訴の判断をする間」被疑者の逃亡や証拠隠滅を防ぐために認められるものです。

不起訴と検察官が判断した以上、その後も身体を拘束されることはありません。

留置場に入れられ、連日取り調べを受けなくてはいけないのは大変な苦痛です。

釈放され、自由に帰れるだけでも、精神的に大きく落ち着くことでしょう。

また、逮捕により無断欠勤していた勤め先にも行けるようになるため、懲戒解雇の可能性も低下するでしょう。

不起訴なら痴漢は無罪で罰金を免れる?前科・前歴の意味と違いにも迫る!

痴漢で不起訴になれば、前科がつかない?

不起訴には釈放に加えて、大変重要な効果があります。

それが…

重要

不起訴処分なら、前科が絶対につかない!!

そもそも前科とはなんでしょうか。

正確な意味を見てみましょう。

前科とは、確定判決で刑の言渡しを受けたこと。

つまり、裁判所が有罪と認定することですね。

犯罪を犯したことがあるという点で、就職や人間関係で事実上大きな不利益を負うこともあります。

ですが不起訴になれば、そもそも裁判所の判断を求めません。

判決が出ない以上、前科がつくこともないのです。

不起訴なら無罪で罰金を免れる、ということ?

前科がつかないということは、痴漢で無罪、罰金を免れるということでしょうか。

いえ、実は不起訴と無罪は違うものなんです。

そもそも「無罪」とは、裁判所が被告人が有罪でないと宣告することです。

上でみたように、不起訴になればそもそも裁判所に判断されないのですから、無罪とは異なることが分かっていただけるでしょう。

重要

不起訴処分になれば、裁判所による有罪・無罪の判断がそもそもされない。

痴漢の前歴ってなに?前科と同じ?

一方「前歴」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

前科と似ていることの言葉、同じ意味なのでしょうか。

そもそも前歴とは…

以前に犯罪捜査を受けた、その履歴

をいいます。

捜査を受けただけで前歴はつくため、裁判所の判断は必要とせず、前科とは異なります。

就職活動で「前科前歴」を聞かれた際、混同しないようにご注意ください。

痴漢で会社を懲戒解雇されないために「告知書」を請求!公務員も必見!

痴漢について不起訴となったとしましょう。

ですが、検察官はその事実を当然には連絡・通知してくれません。

不起訴になったことを知らずに、心配な毎日を送る、そんなこともありそうです。

こんな場合は検察官にこちらから聞いてみましょう。

もし不起訴処分となっていれば、法律上、検察官は必ずその旨を教えてくれることになっています。

被疑者が請求すれば、不起訴処分の場合必ずその旨を告げてもらえます。

また不起訴処分告知書という、不起訴になった旨を記載した書面を発行してもらうこともできます。

民間の懲戒解雇、公務員の懲戒免職が検討されている場合、まれに告知書の提出を求められることがあります。

このような、いざというときのために交付請求しておくのも良いでしょう。

参考

それ以外にも、「懲戒を回避のために」という内容を下の記事でまとめています。

よろしければご覧ください。

【不起訴率】痴漢事件で不起訴処分になる可能性は〇〇%!

ここまで痴漢における不起訴の効果についてみてきました。

続いて

痴漢事件が不起訴となる可能性、不起訴率を見ていきましょう。

まずは2016年の、刑事事件全体における不起訴率を表にしてみました。

刑事事件全体での不起訴率
2016 件数と率
全件数 371,061
起訴 119,510
不起訴処分 160,226
全件からの不起訴率 43.18%
起訴・不起訴合計からの不起訴率 57.28%

自動車による過失致死傷等及び道路交通法等違反被疑事件を除く

57.28%と、半数以上が不起訴となっていました。

送検されたとしても、半数以上が不起訴になるとは意外でしたね。

では

痴漢事件の不起訴率はどの程度なのでしょうか。

残念ながら、条例違反の痴漢事件における不起訴率は公表されていませんでした。

そこで強制わいせつ罪の不起訴率をみてみましょう。

なお特別法との比較のため、軽犯罪法違反の不起訴率もご紹介します。

強制わいせつ事件での不起訴率
2016 件数と率
全件数 3,811
起訴 1,308
不起訴処分 1,955
起訴・不起訴合計からの不起訴率 59.91%

強制わいせつ罪の不起訴は59.91%

刑事事件全体と同程度でした。

やはり半数以上が不起訴になるというインパクトはあります。

次に

軽犯罪法違反事件についてみてみましょう。

軽犯罪法違反事件での不起訴率
2016 件数と率
全件数 8,902
起訴 1187
不起訴処分 7,176
全件からの不起訴率 80.61%
起訴・不起訴合計からの不起訴率 85.81%

自動車による過失致死傷等及び道路交通法等違反被疑事件を除く

なんと85.81%

軽犯罪法違反事件では不起訴率が非常に高くなっていますね。

他の刑法犯に比べて軽い犯罪とされていることを、検察が考慮しているのかもしれません。

痴漢事件の不起訴率はこれより低いですが、不起訴の可能性があることは分かっていただけたのではないでしょうか。

重要

痴漢で検挙されても、不起訴になる可能性が残っている!

もっとも一般的なデータにすぎず、具体的な痴漢事件で不起訴となるかは事情によって異なります。

そこで、参考として実際に不起訴になった事例、起訴された事例について次章で見ていきましょう。

痴漢事件における不起訴処分の具体的事例!初犯や示談、余罪が重要?

では、具体的にどのような事例で痴漢が不起訴となっているのでしょう。

起訴された場合と比較しながら、具体的な事例について見ていきます。

▼痴漢で不起訴になった事例
不起訴事例①
〇電車内で下着の上から身体を触る。
・条例違反
・ 示談:あり
・ 前科の有無:初犯
不起訴
不起訴事例②
〇公園に女性を連れ込み、身体を長時間にわたり触る。
・強制わいせつ
・示談:あり
・前科の有無:初犯
不起訴
不起訴事例③
〇電車のボックスシートで、自分の足を女性の膝付近に差し入れて、開かせる。
・条例違反
・示談:あり
・前科の有無:あり
不起訴

不起訴事例①、②は、初犯であり、かつ示談も成立していたことから不起訴になったようですね。

不起訴事例③は「前科」があるにもかかわらず、不起訴となっています。

示談の成立を重視された可能性があります。

では

つづいて「起訴された事例」もみてみましょう。

▼痴漢で起訴された事例
起訴事例①
〇路上で原付で追い越しざまに女性の身体を触る。常習性があった。
・示談:一部の被害者と示談成立
・前科の有無:なし
起訴
起訴事例②
〇電車内でスカート内に手を入れて、身体を触る。
・条例違反
・示談:なし
・前科の有無:なし
起訴
起訴事例③
〇市営グラウンドや路上で、13歳未満の女子の身体を触る。
・強制わいせつ
・示談:なし
・前科の有無:なし
起訴

起訴事例①は、「初犯」であり、「一部示談があった」にもかかわらず起訴されています。

常習的に行っていたことを考慮されたのでしょうか。

起訴事例②と③は「初犯」でした。

ですが、示談がなかったために起訴されたと思われます。

これらから考えると、特に示談が重視されていることが分かります。

以上

起訴、不起訴の具体的な事例をお伝えしました。

ですが、実際にはこれ以外にもさまざまな事情がありますよね。

それらの事情は不起訴の判断にどう影響してくるのでしょうか。

自首・初犯・常習・余罪・被害者不明・被害届なし・示談なし・報道・未成年は不起訴にどう影響する!?

自首や初犯など、気になる人が多いであろう事情について、個別に検討していきます!

痴漢の自首をしたら不起訴になる?

自首について、犯人が警察に出頭すれば全て自首になると思われるかもしれません。

ですが、実は法律上の「自首」とは、そこまで広いものではありません。

自首」とは、犯罪事実又は犯人が誰であるかが捜査機関に発覚する前に、犯人自ら捜査機関に対して犯罪事実を申告し、その処分に服する意思を表示することをいいます。

そのため被害届があった痴漢事件で、「身元が判明している」痴漢犯人が出頭したとしても、法律上の自首にはなりません。

とはいえ、法律上の自首か否かに関わらず、「出頭したこと」は不起訴の判断に影響を及ぼします。

反省し、再犯におそれも低いとみられるためでしょう。

もっとも、自首をしたからといって必ず不起訴になるわけではありません。

状況によっては起訴され、有罪となる可能性もありますから、具体的な事情を説明し、専門家からアドバイスをもらうとよいでしょう。

初犯・常習

次に、初犯常習といった事情は考慮されるのでしょうか。

まず「初犯か否か」は、上でみた具体的事例でも考慮されていましたね。

以前にも痴漢をしたことがあれば、また再犯に至る可能性があるため、厳罰に処する必要がでてきます。

初犯と再犯では、起訴をするかどうかで大きな差がでてくるでしょう。

また常習的に痴漢をしていた場合、東京都の条例ではそもそも刑が重くなります。

常習的な行動は、やめるために多大なエネルギーがいるもの。

常習性を断ち切るためには、より厳罰で臨む必要があると考えられています。

その点から、不起訴についても厳しく判断されることになるでしょう。

余罪

常習的とまではいえないが、余罪があった場合も、不起訴について厳しい判断がされる可能性があります。

悪質性が強く再犯可能性も高いと考えられるため、起訴の可能性も高まります。

余罪について別途逮捕・起訴される可能性もあるでしょう。

被害者不明・被害届なし

痴漢の被害者が犯人から逃げ、その後目撃していた第三者によって通報・逮捕される場合もあります。

そんな、被害者の身元も分からず、被害届もでない場合も存在します。

このような「被害者不明被害届なし」の場合は、捜査機関が動かないと思う方もいるようです。

ですが、痴漢の被害届なしの状況でも、一度捜査機関による捜査が始まれば、事件によっては起訴されます。

また、被害者不明だとしても、目撃証言などから痴漢自体を証明できるなら、起訴・有罪の可能性もある点にはご注意ください。

示談なし

上でみた具体的事例から、示談が大変重要な意味をもつことは分かりました。

では、ここでいう「示談」とはそもそもどんな意味なのでしょうか。

示談とは、民事上の紛争を当事者間の合意により裁判外で解決することです。

捜査機関の関与なく、当事者同士の合意で決める点に特徴があります。

当事者間の合意で問題の解決ができれば、厳罰に処する必要性も減少しますよね。

その点を重視されるようです。

とはいえ

示談なしだからといって、必ず起訴されるわけではありません。

他の状況も踏まえて判断されるため、示談ができない場合でも他の努力をしていくべきでしょう。

具体的な活動については、後で詳しくお伝えします。

報道・懲戒解雇

痴漢で懲戒解雇されるケースもよく目にします。

特に 公務員は信用性の観点から懲戒免職になってしまうことも多いようです。

東京都教育委員会は30日、路上で女性=当時(19)=の胸をさわるなどのわいせつな行為をしたとして、(略)男性教諭(30)を懲戒免職処分とした。

民間企業でも同様ですね。

神奈川新聞社は、電車内で痴漢したとして、(略)支社長(59)を懲戒解雇処分とした。

さらに痴漢の存在を実名で報道されると、勤め先以外の人間関係にも大きな悪影響が生じます。

これらの事情は、「不起訴」になりやすい事情として考えられます。

社会的制裁を既に受けていることから、さらに刑罰を科す必要性が減少するためです。

未成年

痴漢をした者が未成年であるとき、逮捕や起訴について成人と大きく異なる扱いをされることになります。

特に「起訴」は、14歳以上の未成年で、かつ重大な事件でなければその可能性がありません。

未成年の痴漢については、以下の記事に詳細がありますので、ぜひご覧ください。

【実践編】痴漢事件で不起訴処分になるためにすべきこと。

【実践編】痴漢事件で不起訴処分になるためにすべきこと。

では、最後に痴漢事件で不起訴になるためにすべき活動をお伝えしていきましょう!

示談の成立を目指す。警察から逮捕されている場合は弁護士に依頼。

まず実際に痴漢をしてしまった場合、上でも見たように示談を成立させることが大切です。

示談金の支払いがメインとなるでしょうが、他にも宥恕条項という重要な条項もあります。

「宥恕条項」とは、「加害者を許す、処罰を望まない」という旨の意思を記載した条項です。

また交渉によっては、宥恕条項のみならず、被害届を取り下げてもらう合意までできることもあります。

被害者の処罰感情も不起訴の判断では考慮されています。

宥恕条項の合意や、被害届の取り下げで、不起訴処分の可能性が高くなるでしょう。

もっとも

逮捕されている場合は自分で示談交渉をすることができません。

また、そもそも加害者に会いたがらない被害者も多いことでしょう。

よってこのような場合は弁護士に依頼するのが有効です。

専門的な知識で、被害者の気持ちにも沿った適切な示談交渉をしてくれるはずです。

参考

ここで痴漢と示談について詳細に記載した記事をご紹介します。

示談を被疑者主導で行うことの困難さ弁護士の有用性などについて、ぜひご覧ください。

なお被害者不明の場合や、被害者が示談金を受け取らず、示談ができない場合があります。

そんなときは、贖罪寄付という手段もあります。

用語解説

「贖罪寄付」とは、反省と贖罪の気持ちを表明するために、公益活動をしている団体などに寄付をするもの

たとえば「日本弁護士連合会」では、経済的に恵まれない方へ弁護士費用を援助するための原資として寄付金が使われます。

贖罪寄付も反省の現れとして、不起訴判断の一要素となるでしょう。

痴漢事件で不起訴処分を得るために、取り調べで注意すべき点。

次に、警察や検察から取り調べられる際の注意点についてお伝えしていきます。

痴漢の自白事件で気を付けること。

まず「痴漢を認める自白事件」の場合は、誠実な対応が重要です。

反省し、再犯の可能性が低いと検察官が感じれば、不起訴になる可能性が高まるでしょう。

とはいえ、警察官や検察官の言いなりという意味ではありません。

取調官もスムーズに取り調べが進むよう、「~だったんじゃないのか?」と一定の誘導をすることがあります。

それに「はい、はい」と従ってばかりいると、実際はやっていない罪も認めてしまうケースもあります。

黙秘権や、供述書への署名拒否権などを適切に行使し、守るべき自分の権利はしっかりと守りましょう。

重要

素直な態度や反省は必要だが、何でも認めない!

痴漢の否認事件で気を付けること。

一方、冤罪など「痴漢を否認すべき場合」は、しっかりと否認貫くようにしましょう。

痴漢を認める供述調書に署名してしまえば、後から覆すのは大変困難だからです。

もっとも

実際に痴漢をしたのに、やみくもに否認するのはリスクがあります。

取り調べが長引きますし、警察や検察が証拠を押さえていた場合には、反省の色なしとして起訴される可能性もあります。

どのような対応をすべきか、弁護士としっかり相談するといいでしょう。

参考

なお、取り調べではそれ以外にも様々な点に注意する必要があります。

以下の記事で取り調べの注意点を詳細に書きましたので、ぜひご覧ください。

また、痴漢の場合に特化した取り調べの注意点も記事にまとめました。

こちらもぜひご覧ください。

痴漢の再犯可能性を下げる対策を立てる!

また上でも述べたように、再び痴漢をする可能性は不起訴の判断で大きく考慮されます。

特に性犯罪は再犯率が高く、自らの性的衝動を抑えられるかが判断の重要な要素となります。

具体的には、

痴漢癖を治療するためのセラピーに参加する。

依存症治療の専門医にかかる

家族から監視される状況を作る。

などが考えられるでしょう。

痴漢事件の不起訴について、弁護士に相談!

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以上、痴漢事件における不起訴についてみてきました。

ですが具体的な事例でどう判断されるかは分からないですよね。

そこで

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最後に一言アドバイス

いかがでしたでしょうか。

最後に岡野先生からひと言アドバイスをお願いします。

痴漢で不起訴となれば、釈放前科がつかないなど、さまざまなメリットがあります。

ですが不起訴になるには、迅速な被害者対応と、的確な取り調べ対応が重要です。

間違った対応を回避するためにも、痴漢事件で不安を感じた場合はすぐに弁護士にご相談ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

痴漢における不起訴について、具体的ケースも踏まえて考えてきました。

すぐに適切な対応をするためにも、まずはスマホで無料相談をしてみましょう。

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それ以外にも関連記事をご用意いたしましたので、ぜひご覧になってみてください。

痴漢に関するご不安が、一日でも早く解消されるよう祈っています。

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