全国132事務所
無料相談のご案内 0120-432-911 広告主:アトム法律事務所弁護士法人

死亡事故|懲役の刑期は何年?飲酒・酒気帯び運転の交通死亡事故は重い?

  • 死亡事故,懲役,刑期

死亡事故|懲役の刑期は何年?飲酒・酒気帯び運転の交通死亡事故は重い?

死亡事故(交通事故)はいつ何時、加害者となってしまうか分からないほど身近な事故です。

ある日突然、交通事故を起こしてしまったとしたら…

  • 懲役となってしまうのか
  • 刑期はどのくらいになるのか

気になること、不安な点が多くあると思います。

死亡事故の刑期・懲役についての疑問を解消できるように、徹底的に調査してみました。

  • 死亡事故の刑期について調査
  • 死亡事故を規定する法律を確認
  • 死亡事故で逮捕された後の流れ

法律部分の解説に、交通事故などを数多くあつかってきた刑事事件専門の弁護士にお越しいただいています。

アトム法律事務所の弁護士です。

車の死亡事故は刑期が長い懲役刑?罰金刑?懲役とは?

死亡事故の刑期を調べる。懲役〇年?罰金〇円?

車による死亡事故の刑期について調査していきたいと思います。

懲役刑となれば、長い刑期となるのでしょうか。

あるいは罰金刑ならいくら位の金額になるのでしょうか。

死亡事故の刑期については、さまざまな角度から調査をおこないたいと思います。

1.ニュース

2.量刑検索システム

3.量刑調査報告集

これらを使って、死亡事故の刑期を調査していきたいと思います。

1.ニュースから調べる

まずは、日常生活でもよく触れるニュースから刑期について調査していきたいと思います。

こちらのニュースをごらんください。

ニュース①

熊本市南区で昨年4月、飲酒運転で男女2人がはねられ死亡した事故で、道交法違反(酒気帯び運転)と自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われた(略)に対し、熊本地裁(中山周子裁判官)は26日、懲役3年6月(求刑・懲役6年)を言い渡した。(略)

飲酒運転によって死亡事故を起こしたという事件です。

「懲役3年6月」が言い渡されています。

執行猶予はついていないので、すぐさま刑務所に入ることになります。

つづいてのニュースを確認してみましょう。

ニュース②

岐阜県多治見市の中央自動車道で昨年8月、工事現場に大型トラックが突っ込むなどして計9人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた大阪府高槻市柱本、トラック運転手(略)の判決公判が25日、岐阜地裁多治見支部で開かれ、鈴木雄輔裁判官は、禁錮3年2月(求刑禁錮4年)を言い渡した。(略)

判決理由で「携帯電話の画面を脇見しながらの高速道路の走行は、大型トラックの運転者として自覚に欠けた運転態度で過失は重大」と指摘。

一方「被害者や遺族への謝罪を済ませ、被告の勤務先が被害弁償を全て補償する見込み」と述べ、刑を考慮した。(略)

高速道路の走行中に、わき見運転をおこない死亡事故をおこしたという事件です。

「禁錮3年2月」が言い渡されています。

刑期の長さとしては先ほどの事故と数か月しか変わらないですが、懲役刑ではなく禁錮刑が言い渡されています。

死亡事故では懲役刑、禁錮刑の可能性があることが分かりました。

もう一つ確認しておきましょう。

ニュース③

愛媛県今治市の国道で昨年4月、連続したくしゃみなど花粉症の激しい症状で車を対向車線にはみ出させ、衝突事故で3人を死傷させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた(略)に対し、松山地裁今治支部は2日、禁錮3年、執行猶予4年(求刑禁錮3年)の判決を言い渡した。(略)

花粉症によって引き起こされたくしゃみで正常な運転がむずかしくなり、3人を死傷させたという死亡事故です。

「禁錮3年、執行猶予4年」が言い渡されています。

こちらのケースでは、執行猶予付きの判決となっています。

死亡事故では執行猶予がつく可能性があることが分かりました。

2.量刑検索システムから調べる

つぎに、量刑検索システムから死亡事故の刑期を調べていきたいと思います。

一般的にいう量刑検索システムは、最高裁判所が運営する検索システムです。

ただ、このシステムは裁判官や裁判員裁判に選ばれた一般の裁判員のみ使用が許されているようです。

そこで、過去の判例がデータベース化された

このようなサイトから死亡事故の刑期を調べていきたいと思います。

まずは、こちらのケースからごらんください。

ケース①
事件の概要
スマートフォンに充電コードを差すことに気を取られ、前方左右の不注意によって被害者に衝突させて死亡させた
量刑
禁錮26

スマートフォンの普及にともなって、このような事故も増えています。

こちらの死亡事故では、「禁錮2年6月」が言い渡されています。

つづいてのケースを確認してみましょう。

ケース②
事件の概要
運転前の飲酒によって正常な運転が困難な状態となり、交差点に停止していた自動車に衝突して炎上させ、被害者を死亡させた
量刑
懲役7

飲酒運転による死亡事故です。

こちらの事件では、加害者は飲酒運転の発覚をおそれて現場から逃走しています。

救護義務と報告義務違反を犯していることもあり、「懲役7年」が言い渡されています。

もう一つ確認しておきたいと思います。

ケース③
事件の概要
大型貨物自動車を運転中、眠気を覚えたにも関わらずそのまま走行をつづけ、居眠り運転によって被害者2名を死亡させ、14名に傷害を負わせた事故
量刑
禁錮4

居眠り運転によって死傷事故を起こしています。

「禁錮4年」が言い渡されています。

3.量刑調査報告集から調べる

量刑調査報告集は、死亡事故にかぎらず幅ひろく刑事事件の量刑がまとめられています。

「量刑調査報告集」は、第一東京弁護士会が出版する書籍です。

刑事事件の量刑は、こちらの書籍を参考にすることも弁護士のなかでも多いです。

弁護士も、実際の業務で使っているとのことです。

さっそく死亡事故の量刑を調査してきたいと思います。

まずは、こちらの報告例からごらんください。

ケース①
事件の概要
交通整理のない交差点を中型貨物自動車で運転中、横断歩行中の歩行者に衝突して死亡させた
量刑
懲役14月、執行猶予3

交通整理のない交差点で起きた死亡事故です。

任意保険に加入しておりご遺族の処罰感情が厳しくないなどの事情もあってか、

「懲役1年4月、執行猶予3年」が言い渡されています。

つぎは、こちらの報告例をごらんください。

ケース②
事件の概要
運転中にめまいを起こしたのに意識もうろうのまま運転をつづけ、停止中の車に追突して押し出されたことで付近で作業していた2人に衝突して死亡させた
量刑
懲役3

運転がむずかしい状態にもかかわらず運転をつづけたことで玉突き事故をおこし、死亡事故につながったようです。

「懲役3年」が言い渡されています。

もうひとつ、こちらの報告例をごらんください。

ケース③
事件の概要
あおり運転によって対向車線にはみ出させるように仕向け、対向車と衝突させて死亡させたにもかかわらず事故を警察に報告しなかった
量刑
懲役12

危険運転による死亡事故の例です。

「懲役12年」が言い渡されています。

運転の内容がかなり悪質であるという印象があります。

事件・事故の内容によって、量刑はそれぞれことなることが分かりました。

懲役とはどういう意味?禁錮との違いを知る

ここまで死亡事故の刑期をさまざまな角度から調査してきました。

懲役や禁錮といった言葉を何気なく使用していましたが、正確な意味はご存知でしょうか。

刑罰の一種であることはお分かりいただけていると思いますが、正確な意味といわれるとあいまいな部分が多いかもしれません。

懲役と禁錮のちがいについておさえておきましょう。

懲役の意味

刑罰の一種で、刑務所といった刑事施設内に収監され、刑務作業を強いられる

禁錮の意味

刑罰の一種で、刑務所といった刑事施設内に収監される

懲役・禁錮のどちらも、刑務所といった刑事施設に入れられることが共通点になります。

違う点といえば、「刑務作業」があるかどうかです。

懲役受刑者には、刑務作業が義務付けられています。

禁錮受刑者は、申し出により刑務作業をおこなうことができます。

刑務作業は例えば、

  • 製品の製作
  • 炊事・洗濯・清掃など施設の自営に必要な作業
  • 免許・資格取得のための職業訓練

などをおこないます。

死亡事故の基本をおさえる

死亡事故(交通事故)を規定する法律とは

自動車の運転による交通事故などは、さまざまな法律で規定されています。

そのなかでも、死亡事故については、

「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律」

で規定されています。

通称、「自動車運転処罰法」です。

この法律では、死亡事故についておおきく2つに分けて規定しています。

自動車運転処罰法
  • 過失運転致死
  • 危険運転致死

おおきくはこの2つに分かれます。

過失運転致死

自動車の運転に必要な注意をおこたり、人を死亡させること

過失運転致死となる違反運転の行為の幅は広いです。

  • わき見運転
  • 不注意運転

などが該当すると考えられます。

危険運転致死

自動車の運転がむずかしい状態・正常な運転がむずかしい態様などで運転して人を死亡させること

危険運転の具体例をあげるなら、

  • アルコールや薬物などの影響がある中で自動車を走行させる
  • 制御困難なスピードでの走行
  • 無免許運転
  • 信号無視
  • 無理なわりこみ、幅よせ

など、このような行為が危険運転に該当すると考えられます。

過失運転致死と危険運転致死は、故意犯ではないということが前提です。

ここでいう故意とは、「人を殺そうとする意思」のことです。

このような故意をもって、自動車で人をひけば殺人罪になるでしょう。

自動車によって人を死に至らしめる行為は、法律によって規定されています。

死亡事故の刑期は法定刑内で判断

死亡事故の刑期は、法定刑の範囲内で判断されることになります。

過失運転致死の法定刑

5条:7年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金

危険運転致死の法定刑

2条:1年以上の有期懲役

3条:15年以下の懲役(アルコール・薬物・一定の病気などが原因の場合)

法定刑とは、法律で決められた刑罰の内容(種類・程度)のことです。

死亡事故の刑期について、もう少し補足したいと思います。

過失運転致死
  • 1ケ月以上、7年以下の懲役
  • 1ケ月以上、7年以下の禁錮
  • 1万円以上、100万円以下の罰金
危険運転致死(2条)

1年以上、20年以下の懲役

危険運転致死(3条)

1年以上、15年以下の懲役

このような法定刑の範囲で量刑・刑期が判断されます。

過失運転致死よりも危険運転致死のほうが刑期が長く規定されているようです。

法定刑

過失運転致死と危険運転致死

過失運転致死危険運転致死(2条)危険運転致死(3条)
懲役7年以下1年以上20年以下15年以下
禁錮7年以下規定なし規定なし
罰金100万円以下規定なし規定なし

死亡事故の逮捕後の流れ…交通刑務所ってどんなところ?

死亡事故で逮捕されたらすぐ懲役?

死亡事故で逮捕されたら、そのまますぐ裁判が開かれて懲役刑などが言い渡されてしまうのでしょうか。

逮捕された後の流れは、ニュースなどをみているだけではよく分かりません。

逮捕後の流れを解説していきたいと思います。

nagare2
出典:https://atomfirm.com/wp-content/uploads/nagare2.png

逮捕されたあと、48時間以内に検察官へ送致されることになります。

送致を受けた検察官は、

  • さらに捜査をおこなうために勾留請求するか
  • 起訴するか
  • 釈放するか

24時間以内に、いずれにするかを検討します。

勾留が決定すれば、10日間ものあいだ留置場などの施設での生活を余儀なくされます。

勾留延長の場合は、さらに10日間以内のあいだ勾留生活が続きます。

合計約23日間も自宅に帰ることができなくなります。

逮捕・勾留のあいだは、厳しい取り調べなどを受けることになります。

くわえて、長期間も制限された生活を送るのはつらく厳しいものがあります。

弁護士による一刻もはやい釈放にむけた弁護活動を依頼したいところです。

逮捕の流れについて、くわしくはこちらの動画をごらんください。

死亡事故の加害者は交通刑務所にはいる?

死亡事故を起こして実刑判決がくだされた加害者は、交通刑務所に入るというような噂を耳にしました。

交通刑務所と一般的に呼ばれる刑務所には、交通事故や悪質な道路交通法違反などの受刑者が収容されます。

交通犯罪の部門がある刑務所に収容されることになります。

この刑務所は、交通安全ついての指導・教育が強化されているそうです。

死亡事故の懲役・刑期の不安は弁護士に相談

スマホから弁護士に死亡事故を相談

死亡事故について弁護士に相談したいと思ったら、「今すぐ」に相談すべきだと思います。

とはいっても仕事や家事で忙しくて、

「法律事務所まで出向く時間がない」

「対面相談の予約を取りたくても営業時間に問い合わせができない」

このようなお悩みをお持ちの方は多いです。

そんなときは、こちらの相談窓口をご利用ください。

0120-432-911刑事事件でお困りの方へ

無料相談予約
ご希望される方はこちら

24時間365日いつでも全国対応

※無料相談の対象は警察が介入した刑事事件加害者側のみです。警察未介入のご相談は有料となります。

こちらの相談窓口は、

  • 24時間
  • 365日
  • 土日祝

いつでもご利用いただけるのが特徴です。

専属スタッフが待機しているのも安心できる点です。

仕事前の早朝、家事が終わった夜間などちょっとした時間を利用することができます。

死亡事故を弁護士に相談したいなら、まずはこちらをご利用ください。

地元の弁護士に死亡事故を相談

死亡事故について弁護士に相談したいという方のなかには、「対面相談」がいいという方も多いです。

対面相談するなら、家や最寄り駅の近くであれば行きやすいと思います。

でも、地元の弁護士の探し方が分からないとお悩みかもしれませんね。

そんなときはぜひ、こちらをお使いください。

サーチアイコン弁護士を探す5秒で完了
都道府県から弁護士を探す
北海道
東北
北陸
甲信越
関東
東海
関西
中国
四国
九州
沖縄

都道府県をお選びください

都道府県をお選びください

都道府県をお選びください

都道府県をお選びください

弁護士を探したい地域をタップするだけで弁護士が一覧で表示されます。

法律事務所の概要などを確認することができるので、弁護士選びの参考になります。

こちらに掲載中の弁護士は、交通事故など刑事事件を専門的にあつかう弁護士です。

自動車による死亡事故を相談したいなら、まずはこちらから弁護士を探してみましょう。

最後に一言アドバイス

さいごに一言、弁護士からアドバイスをいただきたいと思います。

死亡事故を起こしたとき、任意保険に加入していれば保険会社が被害者に慰謝料を支払います。

ですので、民事の側面は保険会社に任せておいて基本的には問題ないでしょう。

一方、刑事の側面は加害者が責任を負わなければなりません。

ご遺族から宥恕(許し)を得たり、減刑の嘆願書の作成をご遺族に依頼するには加害者本人では拒否される可能性があります。

弁護士は加害者とともに謝罪や誠心誠意のある対応をおこない、第三者的な立場でサポートしてくれます。

死亡事故についてお悩みであれば、今すぐ弁護士にご相談ください。

まとめ

死亡事故の懲役・刑期ついてレポートをお届けしました。

交通事故は、民事・刑事の両方をはらむ問題です。

刑事面の対応は、刑事事件をあつかう弁護士に相談することが大切です。

これらをつかって、今すぐ弁護士に相談しましょう。

関連記事では、死亡事故についての記事を用意しています。

あわせてご確認ください。