24人逮捕!大阪の「売春クラブ」事件で大阪府警が本格始動|顧客も捜査対象に?

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24人逮捕!大阪の「売春クラブ」事件で大阪府警が本格始動|顧客も捜査対象に?

緊急特集

大阪府警が「売春クラブ」24人を一斉逮捕。

逮捕されたその後の流れは?

どんな刑罰が想定される?

顧客にも捜査がおよぶ?

刑事事件専門の弁護士による特別解説です。

先日、大阪府警により行われた大規模摘発。

売春防止法違反のすべてを解説します。

顧客も捜査の対象に!?「売春クラブ」を逮捕した大阪府警が次に考えること

顧客も捜査の対象に!?「売春クラブ」を逮捕した大阪府警が次に考えること

弁護士コメント①「顧客リスト」から実態を明らかにする

顧客リストは事件の全体像を知る上で重要な証拠となります。

大阪府警はすでに顧客リストを押収しているかもしれません。

顧客リストの押収には次のような意味があります。

「顧客リスト」押収の意味
意味
事件の規模・詳細を示す証拠となる
本件の他に別の事件の可能性を示すヒントになる
必要に応じて顧客からの事情聴取も考えられる

※主な意味合いを示しています。

類似の事件で、顧客リストが示す意味を特集した記事があります。

児童買春での店舗摘発事例でした。

是非こちらも参考にしてみてください。

弁護士コメント②「顧客リスト」から生じる様々なリスク

顧客リストの押収により、様々なリスクが考えられます。

売春クラブ側顧客側にわけて考えてみましょう。

まずは売春クラブ側に考えられることです。

売春クラブ側

1.逮捕者が増える可能性がある

2.別罪が発覚する可能性がある

3.捜査が長期化する可能性がある

次に、顧客側に生じ得るリスクについてです。

顧客側

1.警察から事情聴取を受ける可能性がある

2.警察に任意同行を求められる可能性がある

3.児童買春の場合、逮捕される可能性がある

あくまで一例ですが、双方このようなリスクが想定されます。

顧客リストの押収は事件解明に重要な証拠となります。

これをきっかけに捜査が大きく進展する可能性があります。

大阪売春クラブの逮捕事件を解説|売春防止法違反のすべて

大阪売春クラブの逮捕事件を解説|売春防止法違反のすべて

大阪の売春クラブの事件は、

売春をしたことで逮捕された

のではなく、

売春を周旋したことで逮捕された

わけです。

「周旋」とは、辞書で調べてみると、こう書かれています。

売買・交渉などで、当事者間に立って世話をすること。とりもち。なかだち。斡旋(あっせん)。(略)

売春防止法違反とは?

この法律を知るには、まず1条をみます。

ここに法律の目的が書かれているのです。

売春防止法 第1条

この法律は、売春が人としての尊厳を害し、性道徳に反し、社会の善良の風俗をみだすものであることにかんがみ、売春を助長する行為等を処罰するとともに、性行又は環境に照して売春を行うおそれのある女子に対する補導処分及び保護更生の措置を講ずることによつて、売春の防止を図ることを目的とする。

第1条にこの法律の目的が書かれているのです。

売春防止法は、

人の尊厳

性道徳

社会の善良の風俗

を守るために作られた法律です。

これらを守るために売春の防止を規律しています。

「売春で逮捕」

とニュースで見聞きすると、多くの人が勘違いをするかもしれません。

「売春をしたから、その人が逮捕された」というのは正確には誤りです。

次のような行為が逮捕の対象となります。

逮捕の対象となる売春(一例)
売春の目的で人を勧誘した

売春の目的で人に場所を貸した

売春を人にあっせんした

売春防止法については、内閣府男女共同参画局のホームページにも説明が掲載されています。

こちらも参考にするとよいでしょう。

ニュースの欄外|売春の逮捕事件、その後は「裁判」になる?

逮捕されたら、それだけで有罪になると思っていませんか?

実は、そうではありません。

ポイント

「逮捕」=「有罪確定」ではない

「犯人確定」=「有罪確定」ではない

刑事事件で逮捕されたその後の流れは、こちらをご覧ください。

刑事事件の流れ(逮捕・勾留された場合)

ここからわかるように、刑事事件はすぐに有罪確定とはなりません。

刑事裁判を経る必要があります。

しかも、裁判で「有罪判決」をうけ、それが確定してはじめて「有罪」となるのです。

「有罪確定」に必要な条件
条件① 刑事裁判を経ている必要がある
条件② 刑事裁判で有罪判決を受けている必要がある
条件③ 有罪判決が確定している

逮捕されると、すぐに刑事裁判になるわけではありません。

しかし一方で、

逮捕されると刑事裁判にまで発展する可能性がある

ということもできます。

「逮捕」はインパクトが強いので、即有罪だと感違いしてしまいがちです。

ただしく理解しておきましょう。

【増える逮捕者】大阪キタ・ミナミ発「出会い系サイト」に捜査のメスが入る

【増える逮捕者】大阪キタ・ミナミ発「出会い系サイト」に捜査のメスが入る

大阪府警が「24人逮捕」に踏み切るとき

「売春婦」になりすまして出会い系サイトに書き込みをし、援助交際を装って売春をあっせんしていた大規模売春クラブが一斉摘発された。

この事件、動いていたのは大阪府警(本部)でした。

なぜ所轄の警察署ではなく、大阪府警だったのでしょうか。

大規模な摘発・逮捕ケースでは警察本部が動く傾向にあります。

大阪売春クラブの事件も、大阪府警が捜査に乗り出しています。

次のような特徴が、大阪府警を動かしたのかもしれません。

事件のポイント

SNS解析が必要になる事件(出会い系サイトの利用)

共犯者・関係者が多数人にのぼる事件

犯人グループの拠点が複数におよぶ事件

今回の事件にあてはめると、すべてにあてはまっているといえるのではないでしょうか。

通常の事件との比較
大阪売春クラブ 通常の事件
捜査 大阪府警本部 所轄の警察署
逮捕人数 24人(多数) 1人~数人

※あくまで傾向です。

「出会い系サイト」が売春事件に利用されていた

売春クラブの事件は、出会い系サイトを利用して行われていました。

ニュース記事を確認しておきましょう。

(ニュース抜粋)
インターネットの出会い系サイトで売春をあっせんしたとして、大阪府警は6日(略)男計24人(22~38歳)を売春防止法違反(周旋)の疑いで逮捕した。(略)府警によると、男らが女性になりすまし、「ゆるい体のお付き合いができたらいいな」「ホテル代別で2万円でお願いします」などと掲示板に書き込み。男性客からの連絡を受け、駅前などの待ち合わせ場所に女性らを派遣していたという。20~30代の多数の女性が組織に登録していたとみられる。(略)

サイト『毎日新聞』2018年11月6日 23時38分(https://mainichi.jp/articles/20181107/k00/00m/040/166000c)

この逮捕事件は、出会い系サイトの実態を知ることで、より深く理解することができます。

あるサイトでは、このような分類がされています。

出会い系サイトの分類例
分類 利用場面
ビジネス 転職活動
趣味 趣味やサークル活動
恋活 恋人探し
遊び 遊び相手を探すとき
婚活 結婚相手を探すとき

サイト「マッチングアプリ大学」(https://jsbs2012.jp/matchingapp/review/mami0016.html)より

「恋活」「遊び」「婚活」に利用される出会い系サイト(アプリ)は要注意です。

この種のサイトは、異性との出会いを求めることが主目的となっています。

これがきっかけで刑事事件に発展した事例もあります。

刑事事件化した例

わいせつ事件(強制性交等罪)

児童ポルノ製造事件

児童買春事件

詐欺事件

脅迫事件

今回の事件は、このような流れで売春が行われました。

はじまりは、出会い系サイトでした。

売春あっせん事件の流れ
男性被疑者らが出会い系サイトで男性客とコンタクトをとる
 ↓
売春・買春の目的を互いに共有、確認
 ↓
会う段階で被疑者らは女性を派遣し売春させていた

「売春あっせん」とは?援助交際で逮捕される場合とは?

多くの人が

「売春すると逮捕される」

と思っているのではないでしょうか。

今回大阪で摘発された事件は売春防止法違反です。

逮捕された被疑者らの容疑は売春をさせたというものです。

これを売春の周旋(あっせん)といいます。

売春をしたり、その相手方となることも禁止されていますが、それらは処罰の対象とはなりません。

何人も、売春をし、又はその相手方となつてはならない。

売春、買春、援助交際、これらが逮捕される可能性がある犯罪かどうか、表にまとめておきましょう。

なお、援助交際は買春として考えます。

論点

売春・買春は逮捕される?

売春した人 買春した人
逮捕の可能性 なし* あり**
関係法令 売春防止法 児童買春法

*ただし、売春の「勧誘」「周旋」などは逮捕の可能性があります。
**18歳未満の児童を買春した場合に逮捕の可能性が出てきます。

児童買春に関しては、次の記事が参考になります。

こちらも是非ご覧ください。

摘発された売春クラブ|逮捕されたら…その後の流れを【図】で解説

摘発された売春クラブ|逮捕されたら...その後の流れを【図】で解説

逮捕されたらどうなる?その後の流れを図で解説

まずはこちらをご覧ください。

逮捕の流れ

売春防止法違反で逮捕された場合も、この流れにそって手続は進められます。

重要

1.逮捕後の手続は非常に厳格

2.時間制限が細かく定められている

3.逮捕後すぐに裁判を受けるわけではない

4.逮捕のあとには勾留という身体拘束の段階がある

弁護士がついている場合、各段階でその事件に応じた弁護活動を行います。

早期釈放に向けた活動にはタイミングがとても重要です。

逮捕・釈放の流れ

逮捕されると、裁判が終わるまで釈放されない、と決まったわけではありません。

弁護士が捜査機関などにはたらきかけて釈放が認められることがあります。

刑事裁判の先にある「判決」、そして「刑罰」

刑事裁判が終わり、有罪判決を受けたとします。

すると、すぐに刑務所に入るのでしょうか。

答えは、No!です。

有罪判決をうけると、刑罰の執行が行われます。

ところが、判決の内容によっては、刑罰の執行が猶予されます。

これを執行猶予付き判決といいます。

この場合、被告人は釈放されます。

刑務所の流れ

有罪だからといって、すぐ刑務所に入るというわけではありません。

事件によっては、執行猶予による釈放の道も残されます。

刑罰の説明①売春防止法違反の刑罰とは?

売春防止法違反の刑罰について、説明します。

まずはこちらの表をご覧ください。

刑罰に注目

売春防止法違反

①第3 ②第6
違反内容 ・売春行為
・売春の相手方となる行為
売春の周旋
刑罰 なし 2年以下の懲役又は5万円以下の罰金

売春行為をすること、またその相手方になることは、刑罰が予定されていません。

一方、売春の周旋では刑罰とその範囲が法定されています。

売春の周旋(あっせん)した場合は、「2年以下の懲役又は5万円以下の罰金」が刑罰として定められています。

これをもう少しかみ砕くと、こうなります。

売春周旋の刑罰

懲役1ヵ月~2年

  または

罰金1万円~5万円

売春防止法違反で処罰された具体的な事例をみてみましょう。

調べたところ、次のような事件がみつかりました。

実例

調査結果①

事件の概要
共犯者らと派遣型売春クラブにおいて、客から依頼を受け、売春目的で女性を派遣した。
前科の有無
なし
結果
懲役16月、執行猶予3

第一東京弁護士会『量刑調査報告集Ⅳ』(平成27年3月発行)による

実例

調査結果②

事件の概要
共犯者らと派遣型売春クラブにおいて、客から依頼を受け、売春目的で女性を派遣した。(4件)
前科の有無
同種前科1
結果
懲役18月(実刑)

第一東京弁護士会『量刑調査報告集Ⅳ』(平成27年3月発行)による

刑罰の説明②援助交際・児童買春の刑罰とは?

「知らなかった」は通用しない18歳未満

大阪の売春事件は「顧客に女性を派遣し売春させた」点で検挙されています。

この女性が18歳未満だった場合、別の罪が成立する可能性があります。

捜査の進展によっては、顧客に対する児童買春禁止法違反の疑いが出てきます。

「顧客側には関係ない」と言い切ってしまうことはできないでしょう。

売春行為は、言い換えると援助交際です。

性的関係をもつ対価として金銭の授受がおこなわれます。

18歳未満の女性に金銭を渡し買春行為をした男性がよくニュース報道されています。

児童買春は5年以下の懲役又は300万円以下の罰金が法律で定められています。

まとめ

場合によっては、顧客も処罰の対象になりえる。

まだ事件の真相が明らかにはなっていませんが、今後、捜査の進展によってはこの点も検討の必要があります。

知っておくべき「児童買春」という罪

児童買春を理解するうえで、大切な点は次のとおりです。

児童買春のポイント

対償を供与し、又はその供与の約束をしていること

児童に対して、性交等をおこなうこと

児童買春に関する情報は、こちらの記事でも確認することができます。

参考にしてみてください。

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売春クラブ、援助交際、出会い系サイトでの刑事事件。

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弁護士のコメント

では、最後に岡野弁護士から一言コメントをもらいます。

今回、大阪売春クラブの大規模逮捕・摘発の事件を解説してきました。

捜査は、現在もなお大阪府警により行われているところです。

今回のことで不安をお持ちの方は、ぜひお早めに弁護士までご相談ください。

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まとめ

出会い系サイトからはじまる刑事事件。

今回の売春事件は氷山の一角といえます。

もし、この記事をご覧になって心配事があるという方は、まず弁護士までご連絡ください。

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また、関連記事も役立つ情報が満載です。

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