警察署での面会方法|拘留(勾留)中の面会時間、差し入れできる物、土日は?
大切な人が逮捕・勾留されたら・・・
「一人で心細くないかな」
「差し入れしに行きたいな」
「警察署(留置場)に面会に行きたい!」
と思いますよね。
この記事では、
- 警察署で面会する方法
- 警察署での面会はいつからできるか
- 警察署で差し入れできる物
などを中心に、警察署での面会について解説していきます。
面会の際の注意点や流れについても注目です!
目次
警察署に面会に行く方法|予約は必要?
初めて警察署に面会に行く場合、不安ばかりですよね。
警察署で逮捕・勾留の人に会いに行くときに、注意しておくべきことをご説明します。
面会するのに予約は必要?予約方法は?
「急に行って会えるのかな?予約しようかな」
警察署での面会に、予約は必要でしょうか。
基本的には、警察署内にある留置管理課の窓口で受付した順に面会できます。
予約の必要が無いというより、予約すること自体できないようです。
しかし、当日の受付は必要なようです。
受付や面会可能な時間は、警察署によって異なります。
詳しくは、後の『警察署の面会できる時間』で解説します。
警察署での面会は、当日受付の先着順が基本。
面会は友人でもできる?未成年の場合は?
友人も面会することはできるのでしょうか。
また、会社の人はどうでしょう。
家族でも未成年の場合は?ペットは?
順に見ていきましょう。
友人、恋人、会社の人
会いたいのは家族だけではないですよね。
友人や恋人、会社の人も話したいことがあるはずです。
友人や会社の人は、面会できるのでしょうか。
被疑者の家族と同じように面会できます。
家族ではないからと、何か制限があるわけでもありません。
友人や彼女が励ましに来たり、勤務先の上司や同僚が仕事のことで相談に来るのは珍しいことではありません。
ただし、以下のことに注意してください。
面会できるのは
- 逮捕から3日が経ってから(勾留中)
- 1日につき1組だけ
- 1度に3人まで
面会は1日1組としかできません。
そのため、先にご家族が面会に来られていると、その日に友人や恋人と会うことはできません。
また、人数にも注意が必要です。
未成年、ペット
お子様やペットとも会いたいですよね。
未成年であっても大人と同じように面会できるのでしょうか。
ペットは面会室に連れて入れるでしょうか。
ただし、未成年でも1回3人までの人数に数えられますのでご注意ください。
ペットは、残念ながら警察署に連れて入ることはできません。
未成年でも、警察署で面会できるようですね。
ですので、お子様も面会可能です。
ただ、留置場生活をしているお父さんの姿を見ることは、かなりのショックになるかもしれません。
入浴すら、週に1度か2度だけの生活です。
お子様の精神面も考慮の上、面会することをおすすめします。
未成年でも面会は可能。
ペットも家族の一員ではあります。
ですが、警察署の中に生き物を連れて入ることはできません。
代替手段として、写真の差し入れはできます。
ペットの元気な様子を、写真に現像して差し入れしてあげるのがいいかもしれません。
ちなみに、スマホの画像をそのまま見せることはできません。
スマホは面会に入る前に預けなければいけないルールになっています。
ペットは面会不可。
面会するときの流れと注意点
ここからは、面会の流れを解説していきます。
まずはこちらのイラストをご覧ください。
簡単には、上の画像のような流れです。
では、面会の流れについて解説を付け加えておきます。
以下のことを確認しておくとスムーズに面会できます。 ✓会いたい人が現在留置場にいるか ※検察庁や裁判所、事件現場に行っている場合があるため ✓面会できる時間 ※警察署によって異なるため ✓その日、既に他の人と面会していないか ※1日1組としか面会できないため ✓面会が禁止されていないか ※接見禁止が出ていると面会できないため |
✓警察署内の「留置管理課」に行きます。 ✓面会の場合は被留置者面会簿に氏名などを記入します。 ✓差し入れの場合は、被留置者金品出納簿に記入します。 ※差し入れはチェックされるので注意が必要です。 |
指定時間から面会ができます。 ✓時間は15~20分以内 ✓人数は3人まで ※面会中、留置係の警察官が立会い、会話の内容もメモされます。 |
面会の注意点
このように、面会には様々な制限があります。
時間や人数などに、ご注意ください。
その他の注意点は以下のとおりです。
- 面会するには身分証明書の提示や印鑑が必要
- 面会に持ち込めない物がある(スマホなど)
- 土日祝、年末年始は面会不可
身分証明書は、
- 運転免許証
- 保険証
- マイナンバーカード
- パスポート
- 学生証
などを持参してください。
顔写真付きでなくても大丈夫だそうです。
印鑑は、差し入れのときは必ず必要です。
面会の前に記入する「被留置者名簿」の見本は、こちらからチェックすることができます。
警察署での面会はいつからできる?
一般面会の場合
家族や友人が逮捕されてしまうと心配ですよね。
しかし、逮捕後すぐには面会できません。
面会できるのはいつからでしょうか。
「勾留」前、「逮捕」の段階では、家族は面会できないことが多いです。
また、土日は面会できません。
そのため、金曜日に勾留決定が出た場合は、翌週の月曜日まで面会できません。
家族が面会できる「勾留」の段階は、下のイラストをご覧ください。
難しい言葉が続きますね。
ここでは、
- 「逮捕」という段階
- 「勾留」という段階
があることだけ理解してください。
同じ留置場にいても、面会できるのは勾留以降です。
弁護士接見の場合
一般面会は、通常、逮捕から3日間が過ぎてからです。
急ぎの場合は弁護士を利用しましょう。
- 急ぎで伝えたいことや聞きたいことがある場合
- すぐに安心させてあげたい場合
- 早くから弁護士と相談しておきたい場合
以上のような場合は、弁護士に依頼しましょう。
面会ができるのは
- 一般面会は逮捕後3日が過ぎてから
- 弁護士接見は逮捕直後から
警察署の面会できる時間
面会できる時間帯
警察署での面会は、いつでもできるわけではありません。
警察署によって面会時間が決まっています。
多くは午前9時~午後4時くらいです。
また、午前の部と午後の部に分かれています。
実際の警察署の面会時間を見てみましょう。
午前の部 | 午後の部 | |
---|---|---|
札幌方面中央警察署 | 午前9時30分~午前11時 | 午後1時30分~午後4時 |
青森県警察 | 午前9時~午前11時15分 | 午後1時~午後4時15分 |
岡山県警察 | 午前10時~午前11時30分 | 午後1時30分~午後4時30分 |
福岡県警察 | 午前9時30分~午前11時 | 午後1時30分~午後4時 |
面会時間は警察署により異なります。
各警察署の留置管理課に問い合わせましょう。
また、面会時間内であっても、
- 検察庁や裁判所の手続きに行っている
- 実況見分のため事件現場に行っている
などの理由で外出中の場合があります。
あらかじめ問い合わせておきましょう。
面会可能時間
午前9時~午後4時くらい
※警察署によって異なる
面会の制限時間
面会には、時間制限があります。
多くの場合、15~20分間です。
短いですよね・・・
もっと長く話せる方法はないのでしょうか。
15分や20分では、少しの近況報告で終わってしまいます。
話すのに時間がかかるような大切な話は、
- 弁護士接見で伝えてもらう
- 手紙に書いて渡す
のどちらかで伝えるのが良いでしょう。
一般面会の制限時間
15~20分間
警察署での面会で差し入れできる物
逮捕・勾留、さらに勾留延長までされると、最大で23日間留置場で過ごすことになります。
それほど長いと差し入れもしたいところです。
差し入れできる物、できない物を先に確認しておきましょう。
面会で差し入れできる物、できない物
差し入れは何でもできるわけではありません。
各警察署により
差し入れできる物・できない物
が決められています。
例をお見せします。
差し入れできる物 | 差し入れできない物 |
---|---|
服、衣類(紐やベルトのないもの) メガネ コンタクト(洗浄液は不可) 本 手紙 便箋 写真 現金(3万円まで) | 靴 フェイスタオル(ハンドタオルは可) シャンプー・リンス 歯ブラシ 食べ物・お菓子 タバコ ゲーム |
多くの警察署で、自殺防止の観点から、ひも付きの服は差し入れできません。
シャンプー・リンスや歯ブラシなどの生活必需品は、差し入れはできなくても中で購入できます。
また、ある警察署では、このようなことが書かれていました。
差し入れ時の注意点
・飲食物、刃物等の危険物の差入れは一切不可。 ・薄手やメッシュ素材のものは差入れが受けられないことが多い。 ・ひもの付いた服は差入れできないが、ひもを外し、ひもを抜いた後の穴を糸で縫い付けたことが確認できれば、差入れ可。 ・ハイソックス等の長い靴下は差入れ不可。 |
警察署によっては、メッシュ生地もNGです。
差し入れのチェックで、不可とされたら、また別の物を持ってくる必要があります。
服などの差し入れの際は、確実に渡せるように何種類か多めに持ってきておくことをおすすめします。
面会せずに差し入れする方法
郵送・宅急便
平日は仕事があって、差し入れできないこともありますよね。
そのような場合、郵送・配達での差し入れも可能です。
ただ、手紙も荷物も原則は窓口持ち込みです。
その点はご留意ください。
では、送り方を見ておきましょう。
配達時の宛先
- 送り先は、留置されている警察署の住所
- 宛名は「◯◯警察署 留置内 甲野太郎」など、留置場の中にいる人だと分かるようにする
アマゾン・楽天から直接送る
最近では、アマゾンや楽天から直接送ることが可能な警察署も多いようです。
警視庁中野警察署に確認すると、
「送り主に電話をし、送った事実の確認が取れた場合は問題ない。」
との回答がありました。
送付状の送り主欄に、
- 氏名
- 電話番号
を確実に記載しましょう。
可能であれば、直接持ち込む方が確実です。
また、ご家族では差し入れの調整が難しい場合、弁護士が代行することも可能です。
弁護士の差し入れ代行では、素早く確実に差し入れ可能です。
弁護士は一般の方とは違い、いつでも面会できます。
そのため、場合によっては配達より早く差し入れできます。
警察署での面会は会話が聞かれる?
面会の会話は警察官に聞かれる?
面会の間、警察官に立ち合いされます。
15~20分間の間、ずっとです。
家族や恋人とのプライベートな話であっても、席を外してもらうことはできません。
警察官に聞かれたくない話は、弁護士を介して伝えてもらいましょう。
面会の間、警察官に立ち合いされる
面会の会話を聞かれない方法
弁護士接見の場合、警察官の立ち合いはありません。
秘密交通権は、警察官の立ち会いなしに面会できる権利です。
面会室で二人きりで話ができます。
また、話の内容は、絶対に盗み聞きされないことが、法律上保障されています。
この弁護士接見では、
- 捜査の流れについて
- 取り調べでの答え方
- 今後の弁護活動について
などを話します。
また、唯一の味方である弁護士と会えるのは、精神的な支えにもなります。
警察署での面会について弁護士に相談する方法
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最後に一言
ここまで、警察署での面会に関する情報をお届けしてきました。
最後に専門家のアドバイスをお聞きしましょう。
弁護士と接見(面会)しておくと、取り調べに関するアドバイスを受けることができます。
依頼する段階が早ければ早いほど、
- 不起訴
- 勾留阻止
- 釈放
など、弁護活動の幅が広がります。
他にも、逮捕・勾留で身動きが取れない被疑者のために、被害者との示談交渉を進めることも可能です。
できるだけ早い段階で、弁護士に相談したり、接見に来てもらうことをおすすめします。