暴行罪・喧嘩の示談を100%特集!示談金、示談書、示談交渉も早わかり
暴行・喧嘩の事件を起こしてしまったら…
- この先どうなってしまうんだろう
- 逮捕されたらどうしよう
- 会社に発覚したらクビになるかも
- 家族や友人にも迷惑かけてしまう
そんな悩みや不安は尽きませんよね。
でも、諦めないでください。
被害者と示談するという選択肢があるのをご存じですか?
ここでは、示談の経験が豊富な、アトム法律事務所の弁護士をお呼びしました。
暴行・喧嘩の示談について、貴重資料を基にお伝えしていきます。
示談金の相場や示談書の書き方、示談交渉についてご説明いたします!
目次
暴行・喧嘩の示談とは?はじめてでも分かる示談の基礎知識
暴行罪の基礎知識まとめ
そもそも暴行罪とは?暴行の意味は?
「暴行」って、暴力のことですか?
どこからどこまでの範囲を「暴行」と呼ぶのかわからないです。
暴行罪とは、分かりやすくいうと人を殴る蹴るなどの暴力行為をする犯罪です。
「暴行」の意味は、法律的には人の身体に対し不法に有形力を行使することとされています。
典型的な暴行は、服をつかんで引っ張ったり、体を押したりする行為です。
他人に唾を吐いたり塩を振りかけたりすることも、暴行にあたるとされています。
すれ違う時にドンと肩をぶつけたり
口論の末に相手にお酒をかけたり…
そんな日常の、怪我させない程度のトラブルが「暴行」になりえるのですね!
暴行罪の罰金や懲役の長さは?
日常生活から発展しやすい暴行事件。
実際に事件になったら、どんな結果が待ち受けているのでしょう。
暴行罪で有罪になると懲役、罰金、拘留又は科料の刑が課せられます。
- 懲役刑の場合、原則2年以下と定められています。
- 罰金刑の場合、原則30万円以下の罰金と定められています。
- 拘留刑は、30日未満の刑事施設への拘置です。
- 科料刑は、1万円未満のお金を支払います。
前科がある場合や被害者が複数の場合、例外的に刑が重くなることもあります。
なお暴行の初犯の場合は、罰金刑となることが多いです。
1万円未満の科料刑と最長2年の懲役刑があるなんて、同じ有罪判決でもすごく差がでますね。
まとめ
暴行罪の罰金や懲役の長さは?
懲役 | 罰金 | |
---|---|---|
法定刑 | 2年以下 | 30万円以下 |
意味 | 刑務所に収監し、刑務作業を行わせる刑罰 | 一定の金銭を強制的に取り立てる刑罰 |
暴行・喧嘩の示談の基礎知識まとめ
そもそも暴行・喧嘩の示談とは?暴行・喧嘩の示談の意味は?
有罪判決にならないために「示談」をするといいって聞いたことがあります。
でも「示談」についてよくわからないので、まずはそこから教えてください。
示談とは、事件を当事者間の話合いで解決することです。
話し合われる内容は、主に、事件の慰謝料・損害賠償金や加害者を許すかどうかについてです。
しかし、それ以外のことについて話し合うこともできます。
例えば、過去に取り扱った事例では、継続的な謝罪文の送付や、被害者と加害者の接触禁止などについて話し合い、当事者間で合意し、示談書に記載されたケースなどがあります。
暴行・喧嘩では、相手が怪我をしていないため示談の内容は複雑にならないことが多いでしょう。
また暴行・喧嘩では、示談金の額もそれほど高額にならないことが多いでしょう。
暴行・喧嘩で示談が成立すると、前科がなく態様が悪質でないケースであれば高確率で不起訴となります。
暴行事件の被害に遭われた方も、暴行をしてしまった方も、
冷静な状態で話し合えるのはいいことだと思います。
暴行・喧嘩の示談の効果は?暴行・喧嘩を示談するとどうなる?
示談をすると、どんな効果がでてくるのでしょうか?
示談をすることで、事件のお金に関する争いが解決します。
それによって、被害者は加害者にそれ以上の賠償金を請求できなくなります。
また、刑事事件はその途中で示談が成立しても進行し続けますが、処分の決定の段階で示談の成立が考慮されます。
暴行・喧嘩では、相手に怪我が生じていないため比較的軽い事件として取り扱われ、示談が成立したことで、当該事件が不起訴になることも多いです。
実際に、初犯の暴行事件の場合は、示談が成立すればかなり高確率で不起訴になっています。
そのため、暴行・喧嘩事件では示談をする効果が大きいといえるでしょう。
え~!不起訴ってことは、前科がつかないということですよね!
示談の効果ってすごいですね!
もっと深く掘り下げてもらいましょう。
まとめ
暴行・喧嘩の示談とは?
加害者側 | 被害者側 | |
---|---|---|
意味 | 暴行・喧嘩事件のお金に関する争いが解決した | 暴行・喧嘩事件のお金に関する争いが解決した |
権利・義務 | 示談金の支払い義務が生じる | 示談金を受け取る権利が生じる |
暴行・喧嘩の「示談金」に関する疑問を解消しよう
暴行・喧嘩の示談金の基礎知識まとめ
そもそも暴行・喧嘩の示談金とは?
「示談金」と言われてもいまいちピンとこない部分があります。
暴行・喧嘩事件の示談金とは何ですか?
示談金とは、事件を話合いで解決するにあたり当事者間で支払うと決めたお金のことです。
暴行・喧嘩では、暴行行為の内容や被害者の処罰感情を考慮して、当事者間で話し合い、示談金の金額が決められることになります。
暴行・喧嘩の示談金は、基本的に被害者の精神的苦痛に対する対価の性質を有します。
そのため、暴行・喧嘩の示談金の額は、被害者の精神的苦痛の大きさに比例して決まることが多いです。
ふむふむ。
示談金の金額は、その事件の内容や被害者のお気持ちで変動するんですね。
暴行・喧嘩の示談金と慰謝料の違いは?
示談金については理解できました。
ところで、トラブルがあった際によく
「慰謝料」が発生するとか耳にします。
慰謝料と示談金の関係について
教えてください!
示談金は示談の際に支払われるお金の全体を指します。
これに対し慰謝料は、精神的苦痛に関して支払われるお金です。
慰謝料は、いくつかある示談金の構成要素のひとつということができるでしょう。
暴行罪では相手が目に見える損害を被ることは少ないため、示談金に対する慰謝料の割合が高くなる傾向があります。
つまり、暴行・喧嘩事件の示談金の額は、被害者の精神的苦痛の大きさに比例して決まることが多いのです。
示談の結果として支払われた=示談金
その中の1つとして「慰謝料」という項目がある、という認識でよさそうです。
似た意味合いで使っていた言葉ですが、実際には異なるものだったんですね。
まとめ
暴行・喧嘩の示談金とは?
示談金 | 慰謝料 | |
---|---|---|
意味 | 暴行・喧嘩事件の示談の際に支払われるお金の全体 | 暴行・喧嘩事件の精神的苦痛に関して支払われるお金 |
受領の効果 | 必ず示談が成立する | 示談が成立しない場合もある |
暴行・喧嘩の示談金の相場をチェック
暴行・喧嘩の示談金の相場はいくら?
さて、気になる暴行・喧嘩事件の示談金は一体いくらになるんですか?
暴行・喧嘩の示談金の額は、被害者の精神的苦痛の程度に応じて算定することが多いです。
暴行の態様が激しく、被害者が感じた恐怖が大きい場合は示談金は高額になるでしょう。
例えば、長時間に渡り何度も暴行を加えた事件では示談金が高額になるでしょう。
その場合でも暴行・喧嘩の示談金は、傷害などに比べると怪我が発生していない分、低い金額となる傾向があります。
確かに、恐怖や不安を覚えるようなことをされたら、その気持ちを金額に込めたいです…。
そこで今回、アトム法律事務所の弁護士に、実際に取り扱った事件の超レアな資料をご用意いただきました。
ここではなんと具体的な示談金の相場を公開しちゃいます!
では一緒に読み進めていきましょう。
暴行・喧嘩の示談金の相場をまとめてみた
こちらが、実際に起こった暴行・喧嘩事件と、その示談金をまとめたものです。
事件の概要 | 示談金 | |
---|---|---|
① | 駅構内で、被害者である20代男性が自分に向けられた視線を不快に思い、口論を仕掛けてきたことをきっかけに喧嘩になって、被害者に蹴るなどの暴行を加えた事件。 | 5万円 |
② | 幼稚園で、その幼稚園に通園する園児の保護者である被害者女性といさかいになり、自分の肩を被害者の胸にぶつけた暴行事件。 | 6万円 |
③ | 飲食店内で、接客態度が悪いと憤慨し、胸ぐらをつかみながら店員の左頬辺りを平手打ちし、これを制止しようとした別の店員に対しても、髪の毛をつかんで引っ張るなどの暴行を加えた事件。 | 10万円 |
④ | 妻が酒を飲んでひどく酔っ払い、夫に絡み出したことに対し、夫が激昂して妻を殴った事件。 | 10万円 |
⑤ | 路上で、タクシー運転手である被害者に対し、頭突きして暴行を加えた事件。 | 26万円 |
⑥ | 電車から降りる時に背中を小突かれたことで立腹し、振り返った先にいた被害者の胸倉をつかんだ事件。 | 45万円 |
⑦ | 路上で、被害者である50代女性と運転をめぐって喧嘩になり、被害者の右下顎部を左手のこぶしで1回殴る暴行を加えた事件。 | 50万円 |
⑧ | 駅の改札口で駅係員と話をしていた被害者に対し、背後から突然そのシャツの襟をつかみ、数回に渡って上下にゆらし、続いて肩にかけていたリュックをふりかざして暴行を加えた事件。 | 50万円 |
⑨ | 路上で通行人と口論になり、スタンガンを使って暴行を加えた事件。 | 60万円 |
⑩ | 自宅を訪れた被害者女性に対し、自宅から交番まで被害者女性を連れて行くときに、その腕を強く引っ張るなどの暴行を加えた事件。 | 600万円 |
暴行・喧嘩事件の内容も様々でしたね。
④は身内同士のトラブルにも関わらず示談金が発生しています。
平均して30万円あたりが示談金の相場と見受けられます。
⑩の示談金に関しては、加害者の方にとって多すぎるのような気もしますが
皆様はどんな感想ですか?
なお、その他の示談金の相場はこちらからかんたんに確認できるようにしておきました。
暴行・喧嘩の「示談書」に関する疑問を解消しよう
暴行・喧嘩の示談書の基礎知識まとめ
そもそも暴行・喧嘩の示談書とは?
皆様、「示談書」ってご存知ですか?
どうやら示談の際に必要になるようです。
では、示談書についてみていきましょう。
示談書とは、示談をする際にその証明として作成する書面です。
示談書は、加害者と被害者がその書面にサインをすることで成立します。
示談書は手書きで作成することもありますが、パソコンで作成したものを印刷したものが一般的です。
暴行・喧嘩では、暴行の行為の内容も示談書に記載することが一般的です。
しかし、暴行・喧嘩事件では当事者双方に言い分があるケースが多く、暴行行為をどこまで具体的に記載するか悩ましいことがあります。
例えば、「確かにこちらが主に悪いけれど、あちらも○○をしてきた」といったケースです。
そのような場合には、法律的に重要かどうかで取捨選択して、示談書に適切な暴行行為の内容を記載する必要があります。
示談の内容を、きちんと示談書に記しておくんですね。
言った言わないで揉めることがないよう、
書面に残しておくのは当事者にとっても有益なものですよね。
暴行・喧嘩の示談書の効力は?
その「示談書」は、暴行・喧嘩事件の中でどんな役割になるのでしょうか?
示談書の本来の効力は、示談書の内容通りの示談が行われたことを証明することです。
具体的には、被害者の側が後日賠償金を追加で請求してきたとしても、示談書を示すことで、被害者への支払いを拒むことができます。
暴行・喧嘩事件では当事者双方に言い分があるケースが多く、こちらも悪いがそちらも悪いといった主張がよく見られます。
そのため、法律的に重要な暴行行為のみを選び出して示談書に記載しておくことで、当事者間で重要な暴行行為を特定することができ、それ以外の些細な争いを防止することができます。
万が一、示談書になにか記載をし忘れた点があると
そこについては示談の効力が及ばなくなるかもしれないんですね。
暴行・喧嘩の示談書の書き方をチェック
暴行・喧嘩の示談書の書き方は?
暴行・喧嘩事件の示談書を自力で作る場合、注意点やコツを教えてください。
暴行・喧嘩の示談書には、示談に必要な事項を記入したうえで当事者が署名をします。
示談書には、
- 当事者・日時・場所など事件の特定に必要な内容や
- 示談金の金額、支払い方法など
諸々の示談の条件を記載するのが一般的です。
示談によって被害者が加害者を許す
という内容を示談書に盛り込むことも大切です。
暴行・喧嘩事件では、当事者同士が、こちらも悪いがそちらも悪いといった主張をすることが多くみられます。
事件の経過を最初から最後まで示談書に盛り込むのではあまりに長すぎますし、双方の認識が違っている場合はそれもできません。
そのため、法律的に重要な暴行行為のみを選び出し、端的に示談書に記載する必要があります。
自分で作成しミスると取り返しのつかないことになるかも!?
示談書を作る際は、専門家に任せた方が安心ですね。
まとめ
暴行・喧嘩の示談書の書き方は?
書き方 | 要否 | |
---|---|---|
事件の内容 | 暴行・喧嘩事件が起こった日時、場所、加害者と被害者の氏名などを記載する | 一般的によく盛り込まれる |
示談金の記載 | 示談金の金額と支払い方法を記載する | 一般的によく盛り込まれる |
清算条項 | 示談書に記載されたもの以外の賠償義務がないことを記載する | 一般的によく盛り込まれる |
署名 | 被害者と加害者双方がサインする | 一般的によく盛り込まれる |
宥恕条項 | 加害者を許す旨の文言を書く | 任意 |
告訴取消 | 被害者が告訴を取り下げる旨の文言を書く | 任意 |
暴行・喧嘩の示談書の書式、テンプレートはこちら
以下のページには、示談書のひな型が載っています。
これを見ながら、実際に自分で作ってみるのも手ですね。
示談書に関してもっと詳しく知りたい方には、こちらのページがおすすめです。
- 示談書は手書きかパソコンで作るか
- 示談書に押すハンコはシャチハタか実印か
…などの細かい情報まで、きゅっと詰まっています。
示談書について見た後は、示談交渉についてチェックしましょう。
暴行・喧嘩の「示談交渉」に関する疑問を解消しよう
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こちらの弁護士事務所は、刑事事件の無料相談を24時間365日受け付ける窓口を設置しています。
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急を要する刑事事件の相談ができるので、頼りになりますね。
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最後に弁護士からアドバイス
暴行や喧嘩の示談について、詳しく教えてもらいました。
先生、最後に一言メッセージを!
暴行や喧嘩による刑事事件は、日常生活で起こりうる可能性が高いです。
刑事事件の解決にはスピードとタイミングが重要です。
早い段階で弁護士に相談することで、スピーディーな解決につながります。
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