暴行罪の逮捕の流れと釈放までの期間…弁護士がズバリ解説します

  • 暴行,逮捕
  • 170

つい腹が立って、暴行事件を起こしてしまった…!

現場では現行犯逮捕されなかったけど…

あとから警察がきて、後日逮捕されることもある??

逮捕されるとしたら、逮捕の流れはどんな感じ?

釈放までの期間はどれくらいかかる?

不安と疑問でいっぱいなことでしょう。

ご安心ください。

ここでは数々の暴行事件を解決してこられた弁護士の岡野武志先生をお呼びしました。

先生に聞きながら、暴行罪の逮捕について詳しく見ていきましょう。

よろしくお願いします。

暴行罪の逮捕について、時系列を追いながらしっかり解説していきます。

【追記】「逮捕の流れ」が、わかりやすいように解説動画を作りました。逮捕から勾留、起訴の決定、そして裁判になった場合までの流れを解説しています。

暴行罪と逮捕の関係

暴行罪と逮捕の関係

現行犯逮捕と後日逮捕(通常逮捕)の違いは?

家族が、彼氏が友人が、「暴行罪」で逮捕されてしまった!

そんなとき、この先どうなるのか全然わからなくて不安ですよね。

でも大丈夫、ここでは弁護士の先生に聞きながら、一個ずつ見ていきますよ。

暴行罪の逮捕には、大きく、①暴行罪の事件当日に逮捕される現行犯逮捕と、②暴行罪からしばらくした後に逮捕される後日逮捕(法律的には「通常逮捕」といいます)の二つのパターンがあります。

暴行罪の現行犯逮捕とは、暴行罪の当日に暴行事件の現場で逮捕されることをいいます。暴行事件が起こったその時その場所で被害者や目撃者によって逮捕されるのが一般的です。

現行犯逮捕された後は、暴行罪の加害者はそのまま警察署に連行されることになります。

これに対して、暴行罪の後日逮捕とは、暴行罪の逮捕状にもとづいて逮捕されることをいいます。暴行事件が起こった翌日以降に逮捕状をもった警察官によって逮捕されるのが一般的です。

暴行罪の逮捕状がいつ発行されるかは、暴行事件に対する捜査の進み具合によって異なります。

ふむ、逮捕は大きくわけて2種類あるんですね。

当日逮捕されなかったからといって、やっぱり安心はできないね。

まとめ

現行犯逮捕と後日逮捕(通常逮捕)の違いは?

種類 現行犯逮捕 後日逮捕
逮捕の時期 犯行直後、犯行中 後日
逮捕状の要否 必要なし 絶対に必要
逮捕者 主に被害者、目撃者 主に警察官
逮捕後 警察署に連行される

暴行罪で現行犯逮捕されるケースは?

現行犯逮捕の流れ

じゃあまずは現行犯逮捕から聞いていくよ。

先生、暴行罪で現行犯逮捕されるのは、どんなときですか?

暴行罪で現行犯逮捕されるケースは、暴行罪の内容が悪質なケースで多く見られます。

暴行罪の内容が悪質な場合は、目撃者や被害者側の関係者の通報によって現場に駆けつけた警察官によって現行犯逮捕されることが少なくありません。

また、暴行罪の内容が悪質な例としては凶器を用いるなど手段が悪質なケースや、くり返し長時間に渡って暴行するなど態様が悪質なケースなどがあります。

具体例その1

加害者Aは、路上で被害者Bの顔面をげんこつで何度も殴る暴行を加えたうえで逃げるBを執拗に追い掛け回したことで、現行犯逮捕された。

具体例その2

加害者Aは、デパート店内で被害者Bの頭部や顔面付近に商品の日本刀を突き付けたことで、現行犯逮捕された。

なるほど。

目撃者がいたら、そりゃその場で捕まっちゃうよね。

まとめ

暴行罪で現行犯逮捕されるケースは?

現行犯逮捕されやすい 現行犯逮捕されにくい
事件の内容 暴行の内容が悪質な暴行事件 暴行の内容が悪質とまではいえない暴行事件
たとえば…
  • ・凶器を用いる
  • ・長期間に渡って繰り返し暴行

暴行罪で後日逮捕(通常逮捕)されるケースは?

後日逮捕の流れ

今度は後日逮捕について教えてもらいましょう。

先生、暴行罪の後日逮捕ってどんな感じですか?

暴行罪で後日逮捕されるケースは、暴行罪の加害者が暴行事件に関する証拠を隠滅したり逃亡したりする可能性が高い点に特徴があります。

警察としても、軽微な暴行事件で、証拠隠滅や逃亡の可能性が低いケースでは、わざわざ裁判所に対して逮捕状を請求しないのが一般的です。

この点、暴行罪の容疑を不合理に否認している場合、暴行事件の共犯者が多数存在する場合や暴行の現場から逃走した場合などは、「証拠を隠滅する可能性が高い」として後日逮捕されるリスクが高まります。

具体例その1

加害者Aは被害者Bを暴行した。しかしその後、多数の目撃者防犯カメラ映像といった明確な証拠があるにも関わらず、容疑を不合理に否認したため後日逮捕された。

具体例その2

加害者ABCは被害者Dを暴行した。ABCは暴行の現場にDを残して逃走したため後日逮捕された。

へえ、犯行当日じゃなく後から逮捕されるときは、きちんと逮捕状と共にやってくるんですね。

まとめ

暴行罪で後日逮捕(通常逮捕)されるケースは?

後日逮捕されやすい 後日逮捕されにくい
証拠隠滅 隠滅の可能性が高い 隠滅の可能性が低い
逃亡 逃亡の可能性が高い 逃亡の可能性が低い
認否 不合理に否認している 自白している
共犯者 共犯者が多数いる 単独犯

暴行罪の逮捕に関するQA

暴行罪の逮捕に関するQA

逮捕されない暴行罪はある?

でもでも、暴行罪といってもみんながみんな逮捕されるわけじゃないですよね?

だってそう思いません?

暴行罪っていうのは、ケガはさせなかった、傷害罪ではない、ってことだもん。

あります。すべての暴行罪の加害者が逮捕されるわけではありません。

暴行罪を犯してしまっても、暴行罪の内容が悪質でない場合は、逮捕されないケースも多いです。

もっとも、逮捕されない暴行罪の場合でも、被害届が受理されれば、在宅(ざいたく)のまま捜査や取り調べが行われることになります。

在宅事件の場合は、警察署の留置場で生活する必要はありません。自宅で生活することができます。

しかし、警察から呼び出しがあった場合は、その呼び出しに応じて自宅から警察署に出向き、暴行事件の捜査や取り調べに協力することが求められます。

やっぱり!

内容が悪質かどうかで、逮捕されたりされなかったりするんですね。

まとめ

逮捕されない暴行罪はある?

逮捕あり 在宅捜査
事件の内容 悪質な暴行事件 悪質とまではいえない暴行事件
取調べ中 留置場で生活 自宅で生活

暴行罪の逮捕条件は?

ところで、警察ってどんな時でも好きに逮捕していいのだろうか。

逮捕には、なにか決まった条件みたいなものがあるのかな?

先生、このあたり教えてください!

暴行罪の逮捕条件は、現行犯逮捕の場合と、後日逮捕(通常逮捕)の場合とで異なります。

現行犯逮捕の要件

暴行罪の現行犯逮捕は、基本的に、暴行事件を現に確認した者によってその現場で行われる必要があります。

現行犯逮捕できるのは、基本的にその時その場限りです。

暴行事件の現行犯逮捕は、目撃者や被害者側の関係者、現場に駆けつけた警察官によって行われることが多いです。

後日逮捕の要件

暴行罪の後日逮捕は、裁判官が発行する逮捕状にもとづいて行われる必要があります。

逮捕状の発行を請求するのは、一般的に警察官です。

逮捕状の発行は、逮捕の理由逮捕の必要性が認められる場合に限られます。

逮捕の理由とは、「被疑者が罪を犯したことを疑うに足りる相当な理由」のことです。

逮捕の必要性とは、「被疑者が逃亡するおそれ」や「被疑者が罪証を隠滅するおそれ」があることです。

なるほど~

現行犯逮捕なら一般人でも逮捕できるけど、後日逮捕できるのは警察なんだね。

まとめ

暴行罪の逮捕条件は?

現行犯逮捕 後日逮捕
逮捕する人 犯行現場を目撃した人 逮捕状を持った警察官
逮捕の場所 犯行現場 限定なし
逮捕の時期 犯行時、犯行直後 後日(逮捕状発行後)
逮捕状の要否 不要 必要(※)

※逮捕状は、逮捕の理由と逮捕の必要性が認められる場合に限り発行されます。

暴行罪の逮捕の流れは?逮捕までの流れは?

じゃあ実際に暴行罪で逮捕されるとなったら、どんな流れになるんだろう。

せっかくだから現行犯逮捕と後日逮捕、それぞれ分けて説明してもらいましょう。

暴行罪の逮捕の流れは、大きく現行犯逮捕の場合と後日逮捕(通常逮捕)の場合に分けられます。

現行犯逮捕の流れ

暴行罪の現行犯逮捕の流れは、暴行事件の現場で暴行事件の直後に逮捕される点に特徴があります。

暴行事件の被害者目撃者が加害者を直接逮捕するのが、暴行罪の現行犯逮捕です。

現行犯逮捕された後は、その場に通報を受けた警察官がやって来て、そのまま警察署に連行されることになります。

①暴行事件の発生
  ↓
②被害者や第三者による現行犯逮捕
  ↓
③警察署への連行

後日逮捕の流れ

暴行罪の後日逮捕の流れは、
逮捕状をもった警察官に逮捕される点に特徴があります。

暴行事件の加害者を後日逮捕するためには、裁判所が発行する逮捕状にもとづく必要があります。

実際の義実逮捕の現場では、警察官が暴行事件の加害者に逮捕状の内容を読み上げて、逮捕が執行されることになります。

①暴行事件の発生
  ↓
②警察官による逮捕状の請求
  ↓
③裁判官による逮捕状の発行
  ↓
④警察官による後日逮捕
  ↓
⑤警察署への連行

何度聞いても、現行犯逮捕は一般人もきちゃうっていうのが、不思議だなあ。

第三者なり警察官なりに逮捕されて警察署へ行くと、そこから取り調べが始まるんだね。

まとめ

暴行罪の逮捕の流れは?逮捕までの流れは?

現行犯逮捕 後日逮捕
逮捕する人 主に被害者、目撃者 主に警察官
逮捕の場所 犯行現場 限定なし
逮捕の時期 事件直後 後日
逮捕状 なし あり
警察署への連行 あり

暴行罪から後日逮捕されるまでの期間は?

後日逮捕っていうけど、一体どれくらい「後日」なの?

被害者としては、早く捕まえてほしいと思うだろうし・・・

加害者だって、どれくらいの期間で警察がくるのか知りたいだろうし・・・

これって結構、みんな気になるんじゃないでしょうか。

後日逮捕されるまでの期間に、法律上の決まりはありません。

暴行罪を犯してから後日逮捕されるまでの期間は、捜査の進み具合によるところが大きいです。

単純な暴行事件の場合

単純な暴行事件で捜査がスムーズに進む場合は、暴行事件から一か月以内に後日逮捕されるケースが多いです。

複雑な暴行事件の場合

複雑な暴行事件で捜査が困難な場合は、後日逮捕までの期間が長引く傾向にあります。

特に、暴行事件の関係者が複数いるなどして捜査が難航しているケースでは、後日逮捕までの期間が長引くことになります。

複雑な暴行事件で捜査が難航している場合は、暴行事件から半年後一年後に後日逮捕されることもあります。

逮捕までの時間、結構長いですね。

1ヶ月から1年・・・随分かかるもんだなあ。

まとめ

暴行罪から後日逮捕されるまでの期間は?

早い逮捕 遅い逮捕
法律上の要件 法律上の決まりは特にない
一般的な場合 事件から一か月以内 事件から半年〜一年後

暴行罪で逮捕された後の勾留期間は?(「拘留」は誤りです)

じゃあ最後に、実際に逮捕された場合、その後はどうなるのかを聞いてみよう。

逮捕の期間

暴行罪の逮捕の期間は、72時間です。

暴行罪で逮捕されてから48時間以内に送致され、24時間以内に勾留が請求されなければ、基本的に釈放されます。

暴行罪での勾留が認められない限り、留置場で一、二泊して釈放されるというイメージになります。

勾留(拘留ではありません)の期間

暴行罪での勾留の期間は、最初は10日間、さらに10日間延長される可能性があり、暴行事件が起訴されればさらに長引くことになります。

一度勾留が決定されれば、弁護士が介入し途中で示談が成立するなどの特段の事情がない限り、最低でも10日間は警察署の留置場で生活しなければなりません。

その後、さらに10日間ほど勾留が延長される可能性があります。

さらに、暴行罪で起訴された場合は、その後に保釈が認められるか執行猶予判決が言い渡されるまで、ずっと留置場または拘置所で生活しなければなりません。

もし早期の釈放が必要な場合は、弁護士に積極的に動いてもらった方がよいでしょう。

弁護士が示談を成立させたり、保釈を請求することで、比較的早く留置場から釈放されるケースも多いからです。

へえ。まずは警察署に3日間くらいいなきゃいけないんだね。

その後10日から、長いと20日間も拘束されることもあるのか。

その上さらに裁判なんて、一度逮捕されると、有罪判決が出なくても、それまでに十分長いこと身体を拘束されるんだね。

(まとめ)
暴行罪で逮捕された後の勾留期間は?(「拘留」は誤りです)
起訴されるまで 起訴された後
逮捕 72時間以内
勾留
  • ・最初は10日間
  • ・その後最長10日間の延長あり
保釈が認められない限り判決言い渡しまで

暴行の逮捕の相談なら弁護士にお任せ!

暴行の逮捕の相談なら弁護士にお任せ!

ここまで、暴行の逮捕について、岡野弁護士の解説と共にお送りしました。

これで一般的なことはカバーできました。

でもできれば、自分の事件に即した具体的なアドバイスも欲しいですよね?

…ということで、以下では、弁護士に無料で相談できるサービスをご紹介します。

お手軽にスマホで弁護士相談するなら

こちらの弁護士事務所は、刑事事件の無料相談を24時間365日受け付ける窓口を設置しています。

いつでも専属のスタッフから無料相談の案内を受けることができるので、緊急の時も安心です。

LINE相談には、夜間や土日も、弁護士が順次対応しているとのことです。

急を要する刑事事件の相談ができるので、頼りになりますね。

弁護士に無料相談はこちら

※無料相談の対象は警察が介入した刑事事件加害者側のみです。
警察未介入のご相談は有料となります。

ちなみにLINE相談は、匿名でも受け付けているとのこと。

誰にも知られずに、お悩み解決に近づけるのが魅力的ですね。

地元の弁護士にじっくり相談するなら

なおコチラから、全国47都道府県の、刑事事件に強い弁護士を検索することができます。

使い方は簡単!

お住まいの地域をタップするだけです。

サーチアイコン弁護士を探す5秒で完了
都道府県から弁護士を探す
北海道
東北
北陸
甲信越
関東
東海
関西
中国
四国
九州
沖縄

都道府県をお選びください

都道府県をお選びください

都道府県をお選びください

都道府県をお選びください

相談してみたい弁護士は見つかりましたか?

掲載されているのは、当サイトの編集部が厳選した頼りになる弁護士たちです。

きっと、お困りごとを相談できる先生が見つかるでしょう。

最後に弁護士からメッセージ

では先生、最後にひとことメッセージをお願いします。

暴行の逮捕でお困りの皆さん。

今後のことを考えると、不安な気持ちになるでしょう。

しかし、刑事事件の解決はスピードとタイミングが勝負です。

落ち込んでいる暇はありません。

早い段階でご相談いただくことで、弁護士としてもやれることが増えます。

まずはとにかく、弁護士に積極的にご相談ください。

まとめ

ここまで、「暴行罪と逮捕」のお話でした。

やっぱり現場の事情に詳しい弁護士さんに説明してもらうと分かりやすいですね。

当サイト「刑事事件弁護士カタログ」には、他にもお役立ちコンテンツが満載です。

下の関連記事で情報をしっかり押さえて

緊急時も安心なスマホで無料相談

全国47都道府県の全国弁護士検索

を活用してください。

弁護士への相談は、早いに越したことはありません。

あなたのお困りごと、まずは弁護士に相談してみましょう。

総まとめ
現行犯逮捕 後日逮捕
逮捕する人 主に被害者、目撃者 主に警察官
逮捕の時期 犯行直後、犯行中 後日(逮捕状発行後)
逮捕の場所 犯行現場 限定なし
逮捕状の要否 不要 必要
警察署への連行 あり
取り調べ 留置場から取調室に出頭
逮捕までの期間 なし(その場で逮捕) 事件により幅がある
拘束時間 72時間以内
起訴前勾留 逮捕後まず10日間

その後最長10日間の延長あり
起訴後勾留 判決言い渡しまで
目次に
戻る
TOPに
戻る