【無罪判決】強制わいせつ罪で無実を証明する弁護活動とは?無罪判決の例も公開!
大切な家族が強制わいせつの容疑で逮捕されてしまった…
突然のことに頭が真っ白になるかもしれません。
事件が進み「起訴」されてしまうと刑事裁判を受けることになります。
もし、そのような状況になったら
- 「無罪判決」を獲得することは可能?
- 強制わいせつで無罪判決を獲得するための弁護活動とは?
という点が非常に気になると思います。
今回は「強制わいせつの無罪判決」をテーマにお送りします。
専門的な部分の解説は弁護士の先生にお願いします。
目次
強制わいせつ事件で無罪判決を獲得することは可能?その弁護活動とは?
そもそも、強制わいせつ罪をご存じでしょうか。
強制わいせつ罪とは、
- 13歳以上の者に対しては、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をすること
- 13歳未満の者に対しては、暴行・脅迫を用いずとも、ただわいせつな行為をすること
によって成立する犯罪をいいます。
また、強制わいせつの刑罰は「6月以上10年以下の懲役」となっています。
罰金刑はなく、非常に重い刑罰ですよね。
事件が起訴され、刑事裁判になってしまうと無罪判決の獲得は可能なのでしょうか…
無実の強制わいせつの容疑で逮捕!どうすればいい?釈放される?
「本当は強制わいせつ事件の犯人ではないのに逮捕されてしまった!」
ご自身や大切なご家族が強制わいせつの容疑で逮捕されてしまったら…
逮捕後、無実だと判明すれば不起訴処分によって釈放されます。
しかし、そのまま無実を証明することができなければ、起訴されてしまいます。
さらに、刑事裁判になってしまうと有罪判決を受ける可能性も高いです。
刑事裁判で有罪になってしまう事態を避けるためにはどうすればよいのでしょうか。
刑事裁判で無実を証明するためには、誤った自白調書を作成されないことが重要です。
厳しい取調べに心が折れて誤った自白をした場合、調書にされた上、裁判の証拠となってしまいます。
その後に裁判で容疑を否認し、無罪を証明するのは非常に困難です。
ご自身だけで、取調べを乗り切るのはたいへん厳しいものです。
誤った自白調書の作成を阻止するためにも、弁護士に取調べについて相談することが重要です。
強制わいせつの容疑で取調べを受けると、パニックになってしまいます。
しかし、冤罪であれば黙秘権を行使したり、事件について一切の否認をする姿勢を貫くことが重要です。
また、供述調書への署名を拒否することで、納得のいかない調書に訂正を申立てすることもできます。
黙秘権や取調態度については、弁護士に相談することが賢明でしょう。
また、弁護士がいれば、逮捕・勾留中であっても無実の証拠を探してもらうことができます。
早い段階で証拠が見つかれば、勾留や裁判を防げる可能性もあります。
取り調べのポイント
- 黙秘権を行使し、不利となる自白調書の作成を防ぐ
- 事件について一切の否認をする
- 取調べの前に弁護士に相談する
強制わいせつ事件で無罪判決を獲得することは可能?その弁護活動は?
強制わいせつ事件で逮捕され、起訴されると刑事裁判になります。
強制わいせつ事件の裁判において無罪判決を勝ち取ることは可能なのでしょうか。
起訴をされると約99%が有罪になるのが日本の刑事裁判の実情です。
よって、無罪判決を獲得するのは容易ではありません。
前科をつけないために活動する際は、まず不起訴処分の獲得を目指します。
約99%が有罪とは…非常に高い数字です。
まずは、裁判にならないように対処していくことが大切ですね。
不起訴処分を目指す
そもそも「不起訴」とは一体なにかご存知ですか?
意味を確認しておきましょう。
不起訴:検察官が、受理した刑事事件を起訴しないと判断した処分のこと
不起訴処分には種類があると聞いたことがありますが…
どんな種類があるのでしょうか。
検察官が起訴しないと判断する理由としては、
- そもそも真犯人が別に見つかった(嫌疑なし)
- 被疑者が犯人であることの証拠が不十分だった(嫌疑不十分)
- 被疑者が犯人であると考えられるが、起訴する必要性が乏しかった(起訴猶予)
などの場合があります。
弁護士はその強制わいせつ事件の性質や実情を見極め、狙った不起訴理由に合う弁護活動を行います。
事件の性質や実情によって、弁護活動が異なるのですね。
参考に、否認の強制わいせつ事件の弁護活動の例をみてみましょう。
否認事件の例
犯行日に被害者と会っていない
わいせつ行為について合意があった
などの事情を主張し、かつ証拠などで裏付けることで
嫌疑なし
嫌疑不十分
で不起訴処分となるように検察官に働きかける。
不起訴処分を獲得を目指すには、弁護士の協力が非常に大きいです。
強制わいせつの否認事件も弁護士に依頼し、弁護活動をおこなってもらうとよいでしょう。
【実例】ニュースから知る強制わいせつの無罪判決
強制わいせつ事件が起訴されると、無罪の獲得が困難だとわかりました。
では、強制わいせつ事件で無罪判決が言い渡された例はあるのでしょうか。
実際のニュースをみてみましょう。
①「交際状況に関する証拠の不足」を理由とする無罪判決
まずは、交際状況に関する証拠が不足して無罪となった判決のニュースです。
18歳未満と知りながら女子高生にみだらな行為をしたとして、強制わいせつ罪などに問われた仙台市宮城野区、会社員、(略)被告(23)の判決公判が8日、仙台地裁で開かれ、(略)裁判長は無罪(求刑懲役2年)を言い渡した。(略)
(略)裁判長は「被害者の供述には整合性がなく、合理的な疑いが残る」と指摘。無料通信アプリでのやりとりから、2人は事件前にも性的関係があった可能性を指摘。「交際状況に関する証拠が不足している。行為には一定の同意があった」と結論づけた。(略)
出典:産経ニュース 2018.2.9 12:16
以前から交際があった可能性を理由に無罪判決が言い渡されています。
この事件では無料通信のアプリに証拠が残っていたようです。
しかしそのような物的証拠がない場合は、交際状況について説得的に主張することは難しい可能性がありますね。
②【大阪】銭湯で起きた強制わいせつ事件で無罪判決
続いて大阪の銭湯で起きた強制わいせつの無罪判決です。
銭湯で男子中学生の体を触ったとして、強制わいせつの罪に問われた大阪市立相生中教諭、(略)被告(28)=大阪市中央区=に対し、大阪地裁堺支部は11日、無罪判決(求刑・懲役1年6月)を言い渡した。(略)裁判長は「被害者の供述から直ちに犯人と認めるには合理的な疑いが残る」と判断した。
(略)は2016年5月29日夜、大阪市内の銭湯で、当時13歳の少年の下半身を触ったとして逮捕、起訴された。(略)
出典:毎日新聞2018年1月11日 20時23分
こちらはかなり長期間にわたり裁判が続いていたことが伺えます。
約2年も強制わいせつの容疑がかかったままとなると身も心も疲弊してしまいそうですね。
③被害者供述の整合性欠如を理由とする無罪判決
最後に、被害者供述の整合性の欠如で無罪判決がくだされた事件です。
名古屋市内のカラオケ店のトイレでアルバイト先の同僚だった女性=当時(46)=に下半身を押し付けたとして、強制わいせつなどの罪に問われた同市のベトナム人留学生の男性(21)に、名古屋地裁は11日、「女性の供述の信用性に疑問が残る」として無罪判決を言い渡した。(略)
判決理由で(略)裁判官は、女性は捜査段階で「抱き付かれた」としていた証言を公判で取り消した上、男性が入ってきた後も数分間トイレにとどまった理由を説明できていないなどと指摘。「供述は迫真性を欠く」とした。
出典:SANSPO.COM 2018.1.11 20:21
こちらの事件では、被害者供述の信用性が無罪判決に繋がっていますね。
こちらで挙げた3つの事件を参照すると
- 交際状況に関する証拠が不足
- 被害者の供述の整合性の欠如
などが無罪判決の理由の具体例といえそうです。
これらを主張できれば、無罪になる可能性があるということです。
そのため強制わいせつで起訴されても、諦めずに無罪判決の獲得を目指すことが重要です。
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無罪判決を獲得するには弁護士の存在が大きいことがわかりましたね。
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最後に一言アドバイス
今回は「強制わいせつの無罪判決」についてお送りしました。
強制わいせつ事件が、起訴されてしまうと無罪判決を勝ち取るのは容易ではありません。
そのため、不起訴処分を獲得するための弁護活動を早期に開始することが大切です。
もし、ご自身やご家族が強制わいせつの容疑で逮捕されてしまったら…
なるべく早く弁護士にご相談下さい。