強制わいせつの示談を100%特集!示談金、示談書、示談交渉も早わかり
2023年7月13日以降の事件は「不同意わいせつ罪」に問われます。
息子が、だんなが、強制わいせつ事件で逮捕されてしまった!
- これから先どうなる?
- 一度ついた前科は消えない?
- 学校は退学?
- 職場はクビに…?再就職はできる?
…などなど、不安がつきないことでしょう。
このページを最後までしっかり読んで、
- 強制わいせつの示談の基礎知識
- 強制わいせつの示談金
- 強制わいせつの示談書
- 強制わいせつの示談交渉
について押さえていきましょう。
重要ポイントの説明は、示談に強いアトム法律事務所の弁護士にお願いしています。
こんにちは、
今回は「強制わいせつ」ですね。
弁護活動の現場での経験を生かして、
- 過去の実例
- 最新の動向
を踏まえながら、分かりやすい解説を心がけます。
目次
強制わいせつの示談とは?はじめてでも分かる示談の基礎知識
強制わいせつ罪の基礎知識まとめ
そもそも強制わいせつ罪とは?強制わいせつの意味は?
強制わいせつとは、一般的に、暴力や脅しをしてわいせつな行為をする犯罪をいいます。
ここで、法律の条文を見てみましょう。
強制わいせつは刑法の176条に規定されています。
13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、6月以上10年以下の懲役に処する。 13歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。
出典:刑法176条
被害者が13歳以上か13歳未満かで、なにをしたら強制わいせつになるのかが変わってくるようです。
先生に詳しく教えていただきましょう。
強制わいせつとは、法律的には、
- 13歳以上の者に対しては、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をすること
- 13歳未満の者に対しては、わいせつな行為をすることだけで足りる
とされています。
13歳未満に対しては、暴行や脅迫をしていなくても、わいせつな行為をしただけで強制わいせつになります。
これは、13歳未満は性的な知識が乏しく、
- 本人が抵抗しなかった場合
- よく理解できずに同意してしまった場合
であっても、法律で保護する必要があるからです。
なるほど。
逆に言うと、13歳以上ならある程度自分で判断できるので、暴力や脅迫があった上でのわいせつ行為の場合に初めて、強制わいせつというんですね。
強制わいせつにあたる典型例としては、
- 被害者に抱きついてから胸や陰部を触る行為
- 被害者を脅してから胸や陰部を触る行為
などがありますね。この他にも、
- 不意にキスをする
- 通りすがりに下着に手を入れる
といった行為も、強制わいせつにあたるとされています。
まとめ
強制わいせつの意味は?
被害者が13歳以上 | 被害者が13歳未満 | |
---|---|---|
法律的な意味 | 暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をすること | わいせつな行為をすること |
具体例 | 被害者を脅して胸や陰部を触る | 被害者の下着に手を入れる |
強制わいせつ罪の懲役の長さは?
先ほど、強制わいせつ罪の条文を引用しました。
そこにもあったとおり、強制わいせつで有罪になると懲役刑が科せられます。
懲役の期間は、原則6か月以上10年以下です。
ちなみに、強制わいせつで被害者に怪我をさせた場合は強制わいせつ致傷となります。
強制わいせつ致傷の場合、無期又は3年以上の懲役と定められています。
- 前科がある場合
- 被害者が複数の場合
は、例外的に刑が重くなることもあります。
強制わいせつでは、初犯であれば執行猶予がつくことが多いですが、悪質な場合は初犯でも実刑になることがあります。
強制わいせつ致傷では、初犯でも実刑になることが珍しくありません。
わいせつ行為のうえ、被害者にケガをさせたかさせないかで、刑罰の重さもだいぶ違うんですね。
以下の表で整理しておきましょう。
まとめ
強制わいせつの刑罰は?
強制わいせつ | 強制わいせつ致傷 | |
---|---|---|
懲役 | 6ヶ月以上10年以下 | 無期または3年以上 |
意味 | 刑務所に収監し、刑務作業を行わせる刑罰 |
強制わいせつの示談の基礎知識まとめ
そもそも強制わいせつの示談とは?強制わいせつの示談の意味は?
「示談」とは、事件を当事者間の話合いで解決することです。
話し合われる内容は、主に、
- 事件の慰謝料や損害賠償金
- 被害者が加害者を許すかどうか
についてですが、それ以外のことについて話し合うこともできます。
強制わいせつで示談をするときは、告訴の取り消しを盛り込むことが不可欠です。
示談によって告訴が取り消されると、強制わいせつは不起訴になる可能性が高くなるからです。
また強制わいせつの場合、被害者が加害者との今後の接触回避を希望することが多いです。
そのため示談書には、今後の接触回避のための遵守事項などを盛り込むこともあります。
被害者と示談を成立させて、告訴が取り消されると、加害者は不起訴を獲得できる可能性が高くなるんですね。
強制わいせつの示談の効果は?強制わいせつを示談するとどうなる?
被害者と加害者の話し合いである示談。
示談をすることで、どんな効果があるのでしょうか?
…まず、示談をすることで事件のお金に関する争いが解決します。
それによって、被害者は加害者にそれ以上の賠償金を請求できなくなります。
また、刑事事件はその途中で示談が成立しても進行し続けますが、処分の決定の段階で示談の成立が考慮されます。
強制わいせつでは、示談によって告訴の取消しがされると、当該事件が不起訴になる可能性が高くなります。
強制わいせつでは、示談によって告訴の取消しをする効果が極めて大きいといえるでしょう。
ぜひとも、告訴取消しの内容を含む示談を成立させて、不起訴獲得を目指したいところです。
強制わいせつの示談について、加害者・被害者それぞれのメリット・デメリットを知りたい方は、以下の記事をどうそ。
まとめ
強制わいせつの示談とは?
民事 | 刑事 | |
---|---|---|
意味 | 強制わいせつ事件を当事者間の話合いで解決すること | |
効果 | 賠償金問題が解決する | 告訴が取り消されたら不起訴になる可能性が高くなる |
強制わいせつの「示談金」に関する疑問を解消しよう
強制わいせつの示談金の基礎知識まとめ
そもそも強制わいせつの示談金とは?
示談の意味と効果を押さえたところで、次は示談金について見ていきましょう。
強制わいせつ事件の「示談金」とは、事件を話合いで解決するにあたり、当事者間で支払うと決めたお金のことです。
示談をすると、
- 加害者側には示談金を支払う義務
- 被害者側には示談金を受け取る権利
が生じます。
強制わいせつでは、
- 行為の内容
- 被害者の処罰感情
を考慮して、当事者間で話し合い、示談金の金額が決められます。
強制わいせつの示談金は、基本的に被害者の精神的苦痛に対する対価の性質を有します。
そのため、強制わいせつの示談金の額は、被害者の精神的苦痛の大きさに比例して決まるといえそうです。
ただし、強制わいせつには様々な行為が該当するため、それぞれの行為によって被害者の精神的苦痛は大きく変わってくるでしょう。
なるほど。被害者の感じた精神的苦痛が大きいほど、示談金が高額になるんですね。
強制わいせつの示談金と慰謝料の違いは?
示談金とは別に、慰謝料という言葉もあります。
この二つの違いはなんでしょうか?
…実は、示談金は慰謝料よりも大きな概念です。
示談金は、慰謝料にその他の損害を加えた金額といえます。
わかりやすく整理すると、
- 示談金は、示談の際に支払われるお金の全体
- 慰謝料は、精神的苦痛に対して支払われるお金
ということになります。
強制わいせつでは、被害者に生じる主な損害は精神的苦痛です。
そのため、強制わいせつでは示談金に対する慰謝料の割合が高くなる傾向があります。
強制わいせつの示談金の額は、被害者の精神的苦痛の大きさに連動するといえるでしょう。
精神的苦痛に対する金銭的補償である慰謝料。
被害者が受ける精神的苦痛の大きい強制わいせつ事件では、示談金に占める慰謝料の割合が大きいようです。
まとめ
強制わいせつの示談金とは?
示談金 | 慰謝料 | |
---|---|---|
意味 | 慰謝料にその他の損害を加えた金額 | 精神的苦痛に対し支払われるお金 |
受領の効果 | 必ず示談が成立する | 示談が成立しない場合もある |
強制わいせつの示談金の相場をチェック
強制わいせつの示談金の相場はいくら?
強制わいせつ事件の示談金の意味がわかりましたね。
今度は、示談金の相場を見ていきたいと思います。
先生、強制わいせつ事件の示談金の金額は、どうやって決まるんですか?
強制わいせつの示談金は、被害者の精神的苦痛の程度に応じて算定することが一般的です。
強制わいせつの態様が悪質で、被害者が恐怖や不安を強く感じた場合の示談金は、高額になるでしょう。
ただし、精神的苦痛を具体的な金額で表すことは困難です。
そのため、加害者から被害者に一定の金額を示し、被害者がその金額で示談に応じるかどうかを決める、という方法をとることが多いです。
提示する金額は、
- 加害者の資力
- 強制わいせつの態様
等によって大きく変わりますが、数十万円以上となるケースが多いです。
- 被害者がどの程度の苦痛を感じたか
- 加害者がどこまで支払えるか
といったあたりを考慮して、示談金の金額を決めていくんですね。
とはいえ、具体例を見てみないと、なかなかイメージしにくいですよね。
…というわけで、今回は特別に、実際にあった強制わいせつ事件の示談金相場を大公開します!
アトム法律事務所で今までに取り扱うってきたケースを、一部提供していただきました。
他では入手不可能な超貴重データ。
しっかりチェックしていってください。
強制わいせつの示談金の相場をまとめてみた
事件の概要 | 示談金 | |
---|---|---|
① | 飲食店で、同席していた女性に対し、飲食店のカウンターで隣に座りながら胸を触るなどした強制わいせつ事件。 | 30万円 |
② | 公衆トイレで、隣の個室トイレの壁をよじ登って、用を足していた未成年の女性のいる個室に飛び移り、女性を押し倒して膝を撫で回すなどの行為をした強制わいせつ事件。 | 50万円 |
③ | 歩道で、通行中の29歳女性に対し、いきなり右側から抱きついて、服の上から左乳房を右手で鷲掴みにするなどした強制わいせつ事件。 | 97万円 |
④ | 路上で、被害者女性の背後から抱きついて、スカートの中に手を入れて陰部をもてあそぶなどした強制わいせつ事件。 | 100万円 |
⑤ | ビル1階のエレベーター前で、通りがかった女性を連れ込み、どちらかの手を女性の背面に回し、パンティストッキングと下着の中に手を差し入れて、その臀部および肛門付近を指でもてあそぶなどした強制わいせつ事件。 | 120万円 |
⑥ | 居酒屋の女子トイレ前で、トイレから出てきた女性に対し、いきなり抱きつき、ブラジャーをずらして乳房をつかみ、露出させた自分の陰茎を無理矢理女性の口内に押し込むなどした強制わいせつ事件。 | 150万円 |
⑦ | 未成年女性の自宅で、自分の陰茎を口淫させたうえ、その女性の乳房を触るなどした強制わいせつ事件。 | 170万円 |
⑧ | 走行中の電車内で、18歳の女性に対し、右手でスカートの上から臀部を触り、左手を制服の上着やブラジャーの中に差し入れ、左右の乳房を鷲掴みにするなどした強制わいせつ事件。 | 200万円 |
⑨ | スイミングスクールで、生徒である幼児の陰部を舐めるなどした強制わいせつ事件。 | 300万円 |
⑩ | 部活の合宿先ホテル客室内で、仰向けの姿勢で寝ようとしている女子中学生に対し、乳房を揉むなどした上、服の上から陰部を触り、自分の陰茎を無理やり触らせるなどした強制わいせつ事件。 | 550万円 |
強制わいせつ事件を10個、見てきました。
30万円から500万円超えのものまで、ケースによって示談金の額がずいぶん違いますね。
被害者によって、精神的苦痛の大きさがだいぶ違うでしょうから、そのあたりが影響してくるのでしょう。
さてこれらのケースをご覧になって、他の犯罪の示談金と比べたいな、と思った方はいらっしゃいますか?
そんな方には、以下の機能がおすすめです。
興味ある罪名をタップしていただきますと、示談金の相場をチェックできますので、ぜひ試してください↓
示談金の相場を押さえたところで、以下では強制わいせつ事件の示談書について見ていきます。
強制わいせつの「示談書」に関する疑問を解消しよう
強制わいせつの示談書の基礎知識まとめ
そもそも強制わいせつの示談書とは?
示談書とは、示談をする際にその証明として作成する書面です。
示談書は、加害者と被害者がその書面にサインすることで成立します。
手書きで作成 パソコンで作成したものを印刷
いずれもOKですが、最近はパソコンのほうが一般的です。
強制わいせつでは、示談書に被害者が告訴を取り消すという内容を盛り込むことが大切です。
強制わいせつは、被害者が告訴を取り消すことで事件が不起訴になる可能性が高くなるからです。
また、被害者から今後の加害者との接触を回避したいという要望が出されることがあります。
示談書には、そのような被害者の要望を盛り込むこともできます。
示談書にそのような内容を盛り込んだ場合、加害者はその内容を誠実に実行する義務が発生します。
示談書に書き込んでサインをした以上、そこに書かれたことをきちんと守る必要がありますね。
強制わいせつの示談書の効力は?
示談書の効力は、示談書の内容通りの示談が行われたことを証明することです。
たとえば、被害者側が後日追加で賠償金を請求してきたとします。
それでも加害者は、示談金が支払い済みであることを理由に、被害者への支払いを拒むことができます。
強制わいせつの示談書のうち、「被害者が告訴を取り消す」という内容には、強制わいせつ事件を不起訴にするという大きな効力があります。
また強制わいせつ事件では、被害者から「今後の加害者との接触を回避したい」という要望が出され、それを示談書に盛り込むことがあります。
具体的には、
- 加害者の事件現場付近への接近禁止
- 被害者の引越費用の負担
といったことが、示談書に盛り込まれることになります。
そのような内容が盛り込まれると、加害者にはその示談書の内容を守る義務が発生します。
強制わいせつの示談書の効力を整理すると、
- お金関係の問題が解決
- 不起訴獲得の可能性が高くなる
- 示談書に書かれた内容を守る義務が発生
以上の3点がポイントですね。
次は、実際に示談書を作るときはどうしたらいいのかを確認します。
強制わいせつの示談書の書き方をチェック
強制わいせつの示談書の書き方は?
強制わいせつの示談書には、示談に必要な事項を記入したうえで当事者が署名します。
示談書には、
- 事件の当事者
- 事件の日時・場所
など事件の特定に必要な内容や、
- 示談金の金額
- 示談金の支払い方法
など諸々の示談の条件を記載するのが一般的です。
強制わいせつでは、被害者が告訴を取り消すという内容を盛り込むことが大切です。
それによって、強制わいせつ事件が不起訴になる可能性が高くなるからです。
また、被害者が今後の加害者との接触を回避できるようにするための内容を盛り込むことがあります。
このような内容を盛り込むと、加害者にはその内容を守る義務が発生し、その内容に反すると契約違反となります。
そうですね。告訴取消の内容は本当に大切です。
なお示談書ですが、
- 書き方によっては、実効性がなかったり
- 違反すると多額の違約金を請求されてしまったり
といった可能性もあります。
示談書は、可能な限り法律の専門家にチェックを受けて作成するのが良いでしょう。
まとめ
強制わいせつの示談書の書き方は?
書き方 | 要否 | |
---|---|---|
事件の内容 | 強制わいせつ事件が起きた日時、場所、加害者と被害者の氏名などを記載する | 一般的によく盛り込まれる |
示談金の記載 | 示談金の金額と支払い方法を記載する | |
清算条項 | 示談書に記載されたもの以外の賠償義務がないことを記載する | |
署名 | 被害者と加害者双方がサインする | |
告訴取消 | 被害者が告訴を取り下げる旨の文言を書く | 任意だが、加害者としては必須! |
接触回避 | 被害者が今後加害者と接触を回避できるようにするための内容を書く | 任意 |
強制わいせつの示談書の書式、テンプレートはこちら
強制わいせつの示談書、イメージがわいてきましたか?
実際の示談書を見れば、もっとイメージしやすいでしょう。
以下のページには、強制わいせつの示談書のテンプレートが載っています。
実際に示談書を作るときは、ぜひ参考にしてください。
強制わいせつの「示談交渉」に関する疑問を解消しよう
そもそも強制わいせつの示談交渉とは?
最後に、強制わいせつの示談交渉について見ていきましょう。
示談交渉とは一般に、
- 事件を当事者の話合いで解決するための話合いそれ自体や
- その話合いの申込み
をいいます。
強制わいせつ事件では、弁護士に示談を依頼し、弁護士を通して示談交渉をする必要があります。
というのも、強制わいせつのような性犯罪の場合、捜査機関は加害者本人に被害者の連絡先を教えてくれないからです。
仮に連絡先を知っていても、接触拒否されてしまいます。
- 二次被害の防止
- 再犯予防
の観点からも、示談交渉を弁護士に依頼するのが無難でしょう。
そして、強制わいせつでは、被害者が告訴を取り消すという内容を盛り込むための交渉をする必要があります。
また、強制わいせつの示談交渉では、被害者が加害者との今後の接触回避を希望することが多いです。
そのため、接触回避のためにとりうる手段の内容や範囲について、示談交渉の前にしっかりと把握しておく必要があるでしょう。
示談交渉は、犯罪ごとに違います。
強制わいせつ事件ならではの内容をきちんと踏まえて、示談交渉をしたいですね。
強制わいせつの示談交渉のポイントは?
強制わいせつの示談のポイントは、まず迷惑をかけてしまったことを反省して深く詫びることです。
そのうえで相手の要求を整理して示談書に盛り込み、示談の内容に納得してもらうことが必要でしょう。
強制わいせつでは、「告訴の取消し」を盛り込む交渉が必須です。
強制わいせつは、告訴が取り消されると不起訴になる可能性が高くなるからです。
また、強制わいせつの被害者は、加害者と「今後接触する可能性」があることを気にしていることが多いです。
示談を穏便に成立させるためには、このような被害者の不安を解消する必要があります。
そのため、示談書に盛り込む中身として
- 被害者への接近禁止
- 特定の施設の利用禁止
- 被害者の引越費用の負担
などを提案して、交渉することもあります。
強制わいせつ事件の示談交渉のポイントは、
- 告訴取消を含む示談書にしてもらうこと
- こちらも被害者の不安を解消するよう努めること
この2点ですね!
相手から強制わいせつの示談を拒否された場合、できる弁護士ならどうする?
強制わいせつ事件の加害者にとって、告訴取消しの内容が盛り込まれた示談書は不起訴へのチケット。
こんな示談ができたら理想的ですね。
…しかし強制わいせつの被害者は、精神的に大きなショックを受けています。
中には、示談を拒否する人もいるでしょう。
そんな時、加害者としてはどうしたらよいのでしょうか?
示談に強い弁護士に頼むと、どんな対応をしてくれますか?
一度示談を拒否されてしまっても、相手に対する謝罪と反省の気持ちは持ち続けるべきでしょう。
相手が受け入れてくれるのであれば、謝罪を継続することで示談に応じてもらえるかもしれません。
また、強制わいせつの被害者は今後の加害者との「接触の可能性」を気にしていることが多いです。
そのような場合、被害者の不安を可能な限り解消できるように示談交渉を進めるべきです。
被害者が、示談によって今後加害者と接触することがなくなると確信してくれれば、改めて示談に応じてもらえる可能性もあるでしょう。
どうしても示談に応じてもらえない場合、「供託」(きょうたく)という法律的な手続を採ることも考えられます。
どうしても示談を拒否する被害者に対しては、
- 真摯に謝罪を継続
- 被害者の不安を和らげるよう努める
このような示談交渉が大切です。
示談できない場合は「供託」という手段もあるということでした。
供託については、以下の法務省のページに書かれています。
詳しく知りたい方は、読んでみてください。
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