執行猶予で懲役実刑を回避する方法は?海外旅行とパスポートのために…
このページをご覧になっているということは、執行猶予や懲役についてお悩みでしょうか?
自分のことにしろ、
ご家族のことにしろ、
懲役実刑になったら刑務所に入らないといけないので、心配ですよね。
このページは、刑事裁判を受けることになった被告人やご家族に向けて、執行猶予で懲役実刑を回避する方法を解説しています。
執行猶予になれば、刑務所に入る必要はないということはご存知ですか?
実刑判決ではなく執行猶予になる方法について、執行猶予の要件の観点から、実例を交えつつ、しっかりと解説していきたいと思います。
法律的な部分の解説は、テレビや雑誌でお馴染みのアトム法律事務所の弁護士にお願いしています。
よろしくお願いします。
刑事裁判で執行猶予になる方法やポイントについて、これまでの弁護活動の実例や、裁判所の判例をふまえて、しっかりと解説していきたいと思います。
懲役実刑ではなく執行猶予になって刑事裁判を終えたい方へ
刑事裁判を受けることになったら、懲役実刑で刑務所に入れられてしまうのでは?
…と心配ですよね。
刑務所に入ることになったら、服役中の生活のことや、出所後の人生のことを、色々と考えてしまいますよね。
懲役実刑で刑務所に服役することになったら…
もし本当に刑務所に入ることになったら、まずは服役中の生活のことが心配ですよね。
- 他の服役囚からいじめられないか…
- 服役を理由に離婚されるのではないか…
もし執行猶予になって刑務所に入らずに済むのであれば、刑事裁判を受ける身としてはそれが一番ベストですよね^^
刑務所出所後の生活、仕事、就職、お金の問題
刑務所に入ることになった場合、服役が終わり、出所した後の生活についても心配事が多いですよね。
まずは生活費などお金の問題が生じそうです。
- 仕事や就職が上手くいくか…
- 犯罪者として差別されないか…
実際に刑務所で服役することになったら、出所後の生活の悩みも尽きなさそうです。
弁護士に聞いてみた「みんなが困っている一番のポイントは?」
ほかの人も同じようなことで悩んでいるのでしょうか?
今まで数多くの刑事裁判に対応してきたアトム法律事務所の弁護士に、懲役判決と執行猶予についてみんなが悩んでいることを聞いてみましょう。
刑事裁判を受ける人共通の悩みや困りごとがあったら教えてください。
即決裁判など、執行猶予が100パーセント確実な裁判でない限り、みんなの一番の関心事はやはり、懲役実刑になるか否かという点です。
言いかえれば、みんな執行猶予になる可能性を気にしているということです。
皆さん、懲役実刑になると一定期間は刑務所に入ることになるので、家族や職場に迷惑をかける点を悩まれていました。
配偶者や子供の生活費の工面や、社長をやられている方は運転資金の工面など、刑務所に入るとなるとどうしてもお金の問題が出てきます。
また、服役生活や出所後の生活に関する漠然とした不安を持たれる方も多いです。
これらの不安や悩みは、執行猶予になればすべて解決するので、刑事裁判に向けた準備と対応が大切になってきます。
判例から逆算!執行猶予で懲役実刑を回避する3つのポイント
懲役実刑の不安は、執行猶予になればすべて解決する。
これは心強い言葉です。
でも、ちょっと待ってください。
普通の人は、執行猶予の意味や、執行猶予になる方法について、実はよく分かっていませんよね^^;
執行猶予の基礎知識から、しっかりと確認していきましょう。
そもそも執行猶予とは?執行猶予の意味や要件を検証
執行猶予とは?
執行猶予がついたら、刑務所に入らなくていいんですよね?
でも、実際のところ執行猶予が一体どんな制度なのか、よく分からないです…
ここでは、そもそも執行猶予ってなんなの?というところから、先生にわかりやすく教えてもらいましょう。
執行猶予は有罪判決につくもので、刑の執行を一定期間猶予する制度です。
「有罪だけれども○○年間は刑を執行しません」
「でもその間に再び犯罪を犯すと、今度こそ刑務所行きですよ」
と、一定の条件の下に刑罰権を消滅させるのです。
執行猶予は、犯罪が比較的軽く、刑を執行する必要性があまり大きくない犯人につけられます。
刑罰が科されたり前科がついたりすることによる犯人への悪影響を避けつつ、善行を促して、刑務所に入らなくても良いのだという希望を抱かせることによって、再犯防止を目指しているのです。
執行猶予の要件は?
有罪判決を受けても、実際に刑務所に入らなくていいとなると、だいぶ違いますよね。
では、執行猶予をつけてもらうには、どんな要件がそろっていないといけないんでしょうか?
執行猶予の要件は、大きく分けて2つあります。
第一に、今までに懲役刑も禁錮刑も科せられたことがない。科せられたことがあるとしても、執行が終わってから5年以内に懲役刑も禁固刑も科せられていない。
第二に、今回の刑罰が3年以下の懲役もしくは禁錮、または50万円以下の罰金である。
どちらの要件も満たさないと、執行猶予はつけてもらえません。
つまり、「懲役5年執行猶予○○年」などという判決はあり得ないのです。
そもそも3年以下の懲役・禁錮でないと、執行猶予はつけてもらえません。
そういうことなんですね。
執行猶予について、より詳しく知りたい方のために、執行猶予に関する関連記事をまとめておきました^^
ポイント1:被害者に誠実に対応して執行猶予になる
被害者への謝罪は?
被害者がいる犯罪だと、被害者に謝っていることが執行猶予の要件になりそうです。
被害者が懲役実刑を希望すれば、裁判官も流されてしまいそうですし…
刑事裁判における被害者対応の重要性は、どのような感じなのでしょうか?
刑事裁判で執行猶予になるためには、被害者対応が非常に重要です。
特に、被害者に誠実に対応し、謝罪を尽くしていることは、加害者である被告人にとって有利に考慮されます。
弁護士に依頼すれば、被害者の連絡先が分からない場合でも、弁護士を通じて被害者に謝罪をすることができます。
検察官から被害者の連絡先を教えてもらえる場合もありますし、連絡先を教えてもらえない場合でも、検察官を通じて被害者に謝罪文を渡せる機会があります。
被害者に対して、どれくらい誠実に対応してきたかは、刑事裁判で必ず問われる重要トピックです。
将来的に執行猶予になりたい場合は、捜査の早い段階からしっかり対応していくことが大切です。
やはり、被害者対応は大切なんですね。
特に、誠実な対応と謝罪が重要ということで、刑務所に入りたくない人は、この辺りがポイントになりそうですね。
被害者への賠償と示談は?
謝罪をした上でに、さらに賠償などもした方がよいのでしょうか?
刑事裁判における賠償と示談の意味についても教えてください。
執行猶予を確実にしたい場合は、謝罪に加えて、賠償と示談をすることが大切です。
謝罪は加害者の一方的な都合ですが、示談が成立するということは、金銭賠償について被害者と加害者が合意できたということを意味します。
裁判官としても、示談書が提出された事件では、よほどの事情がない限り、執行猶予判決を言い渡すことが多いです。
弁護士に依頼すれば、被害者の連絡先が分からない場合でも、示談交渉を代理してもらうことができます。
被害者の側としても、加害者本人とは会いたくないが、弁護士であれば会ってもよいという人も多く、スムーズに示談が成立することも多いです。
「刑務所に行きたくない」という希望を確実にするためには、被害者との示談が大切になってきます。
謝罪に加えて、賠償と示談ができればベストということですね。
謝罪文を用意して…
賠償金を用意して…
示談書を用意して…
一人ですべて対応するのはなかなか難しそうです^^;
親身に対応してくれる専門家がいると助かりますね!
ポイント2:過去の過ちを真摯に反省して執行猶予になる
「反省する」とは?
執行猶予との関係で、反省は重要なんでしょうか?
重要だとは思うのですが…^^;
どれくらい重要なんでしょう。。。
執行猶予になる前提として、容疑を認めて反省していることは非常に重要です。
執行猶予とは、本来は刑務所に入るべきところを、あえて社会で更生する機会を与える制度なので、それに見合った反省の態度を示していることが前提になります。
実際の裁判例でも、第一審では容疑を否認していたため実刑に、第二審で容疑を自白したことで執行猶予になったケースがあります。
刑事裁判では、真摯な反省を証拠で証明しなければなりません。
弁護士に依頼すれば、刑事裁判に向けて、反省を証明するための証拠や資料を集めてもらうことができます。
執行猶予との関係で、反省は非常に重要、ということですね。
本来は刑務所に入れられるところを釈放されるわけですから、当然といえば当然ですね。
「真摯な反省」を証明する方法は?
反省は証拠で証明しなければいけない…
ということですが、
「真摯な反省」を証明する方法って一体どんなものですか?
一つには、被害者がいる事件の場合、被害者に手渡した謝罪文や賠償金の支払証明書などで証明する、というものがあります。
また、逮捕直後から日々記録した反省日記などを証拠として提出することもあります。
さらに、自分の事件に関連する慈善団体に贖罪寄付をして、その寄付の記録を裁判所に提出することもあります。
死亡事故の場合は、事故被害者遺族を支える慈善団体に寄付する、薬物事件の場合は、薬物依存者の更生をサポートする慈善団体に寄付する、などです。
弁護士ならば、ご依頼者の状況に応じて、適切な形で反省を証拠化し、裁判所に提出することが可能です。
謝罪文や反省文、寄付証明などで反省を証明するのですね。
「反省」という目には見えないものを証拠化するのは、なかなか大変そうですね。
ポイント3:将来の更生の可能性を立証して執行猶予になる
更生の可能性とは?
執行猶予になるためには、過去を反省しているだけでなく、将来ちゃんと更生することも大切ですよね?
更生の点については、執行猶予を決める裁判官はどのように見ているのでしょうか。
過去の反省だけでなく、将来の更生可能性も非常に重要です。
更生の可能性とは、言いかえれば、再犯の可能性がないことを意味します。
裁判官としても、自分が執行猶予を付けた被告人が再犯を犯すことは好ましくないと考えます。
そのため、執行猶予になるためには、再犯の可能性がないことを証拠で証明していくことが重要です。
弁護士に依頼すれば、再犯の可能性がないことを基礎づける証拠を効率的に集めて、これらを裁判官に提出することができます。
執行猶予になっても再犯をしないで真面目に生活していくこと。
これが執行猶予の条件になるわけですね。
再犯の可能性がないことを証明する方法は?
再犯の可能性がないことはどうやって証明するのですか?
「ないこと」の証明は難しいですよね。
再犯の可能性がないことは、反省の態度や、本人の供述の状況などから間接的に証明していくことになります。
「再犯の可能性がないこと」を100パーセント証明することは不可能ですが、裁判官に「この人なら執行猶予にしても大丈夫だろう」と思ってもらえることが大切です。
更生の意欲が強いことを証明するために、たとえば、性犯罪などであれば専門クリニックでのカウンセリング記録を取り寄せたり、交通事故犯罪であれば車を売却したりすることがあります。
刑事事件に詳しい弁護士に依頼すれば、あなたの事件に応じた適切なアドバイスを受けられると思います。
なるほど。
以上をまとめると、執行猶予になるポイントは、
- 被害者に誠実に対応していること
- 過去の事件を反省していること
- 将来の更生の可能性が高いこと
を証拠により証明することなんですね^^
総まとめ
執行猶予 | 懲役実刑 | |
裁判 | 有罪判決 | |
前科 | 前科がつく | |
刑務所 | 直ちには刑務所には入らない | 直ちに刑務所に収監される |
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執行猶予になるか法律相談するにあたって、弁護士選びで大切なことは何ですか?
やはりこれまでの経験と実績ではないでしょうか。
弁護士に経験と実績があれば、執行猶予が取れるかどうかの相談に対しても、具体的なアドバイスや提案を受けることが可能です。
抽象論に終始する弁護士は、少し頼りないですね。
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急を要する刑事事件の相談ができるので、頼りになりますね。
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ちなみに問合せは、全国対応で受け付けているとのこと。
誰にも知られずに、お悩み解決に近づけるのが魅力的ですね。
最後に弁護士からアドバイスを!
それでは最後に何かアドバイスをお願いします。
執行猶予で懲役実刑を回避するためには、反省や更生の意欲を証明するための一定の準備が必要です。
準備の余裕を考えたら、弁護士に相談するのは早めがベストです。
私たち弁護士としても、「もう少し早く相談に来てくれれば助かったのに」と思うケースが少なくありません。
今は無料相談できる弁護士もたくさんいるので、便利で頼りがいのある弁護士事務所を見つけるべく、いろいろと相談してみてください。