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強姦・婦女暴行の示談金相場|よくあるQAを総チェック

  • 強姦,示談金,相場
  • 70

2017年7月13日に改正刑法が施行され、旧強姦罪・強制わいせつ罪に関して、大きな変更がありました。詳しくはこちらをご覧ください。

強姦・婦女暴行の示談金相場|よくあるQAを総チェック

あなたやあなたのご家族・ご友人が、強姦・婦女暴行の加害者になってしまったら…

刑事事件の解決に「示談」が非常に大切なのは、よく知られたことですね。

…でもいざ示談となると、わからないことだらけです。

  • 示談金の相場は?
  • そもそも示談のメリット・デメリットは?
  • 示談の流れ示談書の書き方は?

疑問や不安でいっぱいになることでしょう…

でも大丈夫、心配ご無用です。

ここでは、強姦・婦女暴行の示談金やよくあるQAについて、徹底調査の結果をレポートします。

法律的な部分の解説は、テレビや雑誌でおなじみ、弁護士の岡野武志先生にお願いしました。

よろしくお願いします。

今回は強姦・婦女暴行ですね。

示談金の相場やよくあるQAを、過去の実績最新の動向を踏まえて解説していきます。

強姦・婦女暴行の示談金の相場10連発

強姦・婦女暴行の示談金の相場10連発

皆さん。示談といえば、気になるのはやはり示談金の相場ですよね?

ここでは、強姦・婦女暴行の示談金の相場を見ていきます。

今回は特別に、岡野先生の事務所が過去に解決してきた事案の一部を公開してくれました。

いずれも、過去実際にあった強姦・婦女暴行事件です。

現場で弁護活動してきた我々だからこそ提供できる生のデータです。

期待は裏切りません。

はい、非常に力強いお言葉をいただきました。

さあ、まずは示談金が100万円いかなかった強姦・婦女暴行のケースから見ていきましょう。

示談金が100万円未満だったケース

示談金100万円未満のケース
  事案の概要 示談金
ホテルで、飲食店で一緒に飲酒していた女性に対し、酔いつぶれたことから介抱と称してホテルに連れ込み、女性のズボンおよびパンティーを引き下げて強姦した事件。 20万円
ラブホテルで、ホテヘル業者から呼び寄せたコンパニオンに対し、素股プレイ中に女性の意思に反して性器を挿入して強姦した事件。 20万円
整体医院内で、女性に対し「1回だけでいいから」などと言い、押し倒してその乳房を舐め、ショーツの中に右手を入れ、膣内に指を挿入するなどしたが、女性に抵抗されたため強姦未遂に終わった事件。 60万円

①のように、被害者が面識のある女性であっても、トラブルになり示談金が必要になってしまうこともあるんですね。

③は未遂事件ですが、既遂事件の示談金と比べると、示談金の金額が半分くらいになっています。

未遂事件だとやはり示談金も低めになるのでしょうか。

示談金が100万円~500万円だったケース

示談金100万円~200万円のケース
  事案の概要 示談金
自宅で、大学生の女性に酒を飲ませ、反抗できないようにした上で強姦した事件。 100万円
自宅を訪れた訪問販売員の女性を部屋に招き入れ、背後から抱きついて女性の乳房を揉むなどし、抵抗する女性をベッドに押し倒して乳房を舐め回し、その下着を引き下げて陰部をもてあそぶなどした強姦事件。 100万円
ホテル客室内で、デリバリーヘルス嬢に対し、性的サービスでは満足できず、性行為を拒否する女性の両腕を押さえつけるなどして強姦した事件。 200万円

①②③とやっていることは同じようなのに、こちらは示談金の金額が随分違いますね。

⑥なんか、性的サービスの場合であっても、お店の規定外の行為をしてしまうと示談金が発生するトラブルに発展してしまうこともあり得るんですね。

示談金300万円~500万円のケース
  事案の概要 示談金
歩道を通行中の女性に対し、背後から髪の毛をつかんで駐車場まで引きずって行き、押し倒して服の上から乳房をもてあそび、口淫させ、ズボンを下ろすなどしたが、女性が叫んで抵抗したため、強姦未遂に終わった事件。 300万円
大学構内で、未成年の女子大学生を強姦した事件。 350万円
自宅で、同級生の女性に対し、腕を掴み背後から抱きついて、帰宅しようとするのを妨害し、反抗できないようにした上で女性を全裸にし、友人と共に強姦した事件。 500万円

⑦は未遂事件、⑧は既遂事件ですが、示談金の額が近いですね。

⑨は共犯者がいた事件ですが、共犯者も同じ金額の示談金を支払ったのでしょうか。

示談金が1000万円だったケース

示談金1000万円のケース
  事案の概要 示談金
自宅で、酔いつぶれて意識不明の状態になっている女性に対し、自分の陰茎を露出し、女性に覆い被さって強姦しようとしたが、女性の友人に発見されたため強姦未遂に終わった事件。 1000万円

⑩は強姦未遂といえども、示談金が1000万円になってしまったことには驚きです。

①②③など始めのほうで紹介した事案とは、同じ強姦事件でも示談金のケタが2桁も違いますね。

さて、10件の実例を通して、盗撮の示談金の相場が見えてきたでしょうか。

なお、その他の示談金の相場はこちらからかんたんに確認できるようにしておきました。

以下では強姦・婦女暴行の示談に関するよくあるQAを見ていきます。

一つ一つ弁護士の先生に答えていただくので、安心してご覧いただけます。

強姦・婦女暴行の示談に関するよくあるQA

強姦・婦女暴行の示談に関するよくあるQA

強姦・婦女暴行の示談とは?

そもそも強姦・婦女暴行はどんな犯罪?

強姦・婦女暴行の示談について知りたいのはもちろんですが、その前に…

  • そもそも強姦・婦女暴行とはどんな犯罪なのか?
  • 強姦・婦女暴行をすると、どんな刑罰が待っているのか?

というところから押さえておきましょう。

先生に解説していただきます。

強姦・婦女暴行は、刑法に定められている旧強姦罪にあたります。

旧強姦罪は、

13歳以上の女子を暴行または脅迫を用いて姦淫すること

あるいは

13歳未満の女子を暴行または脅迫を用いなくても姦淫すること

によって成立します。

姦淫とは男性器を女性器に挿入することをいいます。

なるほど、被害者の年齢によって、ちょっと変わってくるんですね。

強姦・婦女暴行について定めた改正前の刑法177条には、「3年以上の有期懲役」と定められていました。

旧強姦罪の刑罰は、懲役しかないのです。

よく「懲役○○年・執行猶予××年」なんてニュースで聞きますが、強姦事件で執行猶予がつくことはあるのでしょうか。

執行猶予が付くのと付かないのでは、何が変わるのでしょうか。

懲役」とは、懲役刑のことで、旧強姦罪で有罪判決を受けた人物を刑務所に収監し、刑務作業を行わせる刑罰をいいます。

もっとも、刑事裁判で懲役刑が言い渡されても、加害者側に有利な事情も考慮されて執行猶予になれば、直ちには刑務所に収監されません

執行猶予になると、直ちに刑務所には収監されず、執行猶予期間中は社会で日常生活を送ります。

そして執行猶予期間内に再び犯罪を犯さなければ、刑務所への収監を免除されます。

執行猶予期間中に再び犯罪を犯した場合、執行猶予が取り消されて、その取消しの時から懲役刑の刑期分、刑務所に収監されます。

旧強姦罪の意味についてもっと知りたい方には、この記事がおすすめです。

強姦・婦女暴行はどんな犯罪?
  旧強姦罪
被害者 13歳以上の女子 13歳未満の女子
定義 暴行または脅迫を用いて姦淫すること 姦淫すること
刑罰 3年~20年の懲役

強姦・婦女暴行の示談の効果は?

さて、刑法の旧強姦罪にあたるという強姦・婦女暴行事件。

  • 強姦・婦女暴行で示談をするとは、どういう意味なのでしょう?
  • 示談をした場合、どんな効果があるのでしょう?

強姦・婦女暴行の示談とは、強姦・婦女暴行によって生じた賠償金をめぐるトラブルを、加害者と被害者の合意をもって解決することをいいます。

示談書の作成は、示談成立の必要条件ではありません。

しかし、その後のトラブル(「示談が成立した、しない」の言い争い)を防ぐためにも、示談書を作成することが大切です。

示談が成立すると、その効果として、強姦・婦女暴行の加害者は、被害者に示談金を支払い、その他の示談の条件を履行する義務を負います。

強姦・婦女暴行の被害者は、加害者が示談の条件を履行しない場合、成立した示談書を証拠として、その後の民事手続きを有利に進めることができます。

なるほど。「示談」は、犯罪で生じた賠償金問題を、当事者たちが合意で解決することなんですね。

後々の「言った」「言わない」トラブルを避けるためにも、示談書は作っておいたほうが良さそうです。

強姦・婦女暴行の示談の効果は?
  加害者側 被害者側
意味 旧強姦罪の賠償金のトラブルが当事者間の合意によって解決した
権利・義務 示談金の支払い義務が生じる 示談金を受け取る権利が生じる

強姦・婦女暴行の示談のメリットは?

加害者側のメリット

さて、加害者はもちろん、被害者にとってもなかなか良さそうな「示談」。

以下では、示談のメリットを聞いていきましょう。

先生、強姦・婦女暴行で示談をする加害者にとってのメリットはなんですか??

強姦・婦女暴行の示談が成立すれば、加害者はその後の刑事手続きにおいて、示談が成立しなかった場合に比べ有利に扱われます。

具体的には、示談が成立して告訴が取り下げられると、不起訴になる可能性が高くなります。

不起訴になると、刑事裁判にならないので、前科がつかないで済みます。

刑事裁判や前科がつくのを避けられれば、社会復帰もスムーズです。

強姦・婦女暴行の加害者側にとって、示談のメリットは非常に大きいです。

なるほど。

刑事処分が軽くなる可能性が高いということですから、加害者はぜひとも示談したほうが良さそうです。

被害者側のメリット

加害者にとって、示談のメリットは大変大きなもののようですが…

示談は、被害者にとってもメリットがあるのでしょうか?

強姦・婦女暴行の示談が成立すれば、被害者は民事裁判などの面倒な手続きを経ることなく、賠償金を受け取ることができます。

もっとも、示談の成立と同時に賠償金を受け取らなければ、その後加害者に逃げられてしまうリスクもあるため、注意が必要です。

加害者に逃げられてしまった場合、賠償金を受け取るためには、示談書を証拠として民事裁判などの手続きを取る必要が出てきます。

とはいえ、強姦・婦女暴行の被害者側にとって、示談のメリットはやはり大きいです。

示談をした場合、被害者は民事裁判をしなくても、早期に賠償金を受け取れるんですね。

やはり示談は、加害者・被害者双方にとってメリットが多いようです。

次は反対に、示談のデメリットを見ていきましょう。

強姦・婦女暴行の示談のデメリットは?

加害者側のデメリット

示談は加害者・被害者どちらにとってもメリットが大きいということでしたね。

では逆に、デメリットはあるのでしょうか。

まずは加害者側から見ていきましょう。

強姦・婦女暴行の加害者側にとって、示談成立のデメリットは特にありません。

仮に示談が不成立に終わると、

  • 被害者に対する賠償責任を負い続ける
  • 刑事処罰が軽くならならない

というデメリットを負います。

しかし示談が成立すると、加害者側にとっては良いこと尽くしで、デメリットはありません。

示談交渉を依頼することで、弁護士費用はかかるでしょうが…

強姦で逮捕されたことが会社にでも知られたら、職を失うのは確実ですし…

事件のスムーズな解決を手伝ってもらえるのだったら、弁護士費用の出費は当然のことですね。

加害者にとって、示談成立のデメリットはありません。

…ということで、加害者はやはり積極的に示談を目指すべきです。

被害者側のデメリット

では最後に、強姦・婦女暴行で示談することによる被害者側のデメリットを見てみましょう。

強姦・婦女暴行の被害者側にとって、示談成立のデメリットは、加害者に対する刑事処罰が軽くなることです。

示談が成立したという事実は、その後の刑事手続きにおいて、加害者に有利に扱われます。

ですから示談が成立していると、加害者に対する刑罰は軽くなる傾向にあります。

強姦・婦女暴行の被害者は、加害者に対して強い処罰感情を抱いている場合が多いでしょう。

加害者の刑事処分が軽くなるのは、デメリットといえるでしょう。

そっか。示談が成立すると、加害者への刑事処分が軽くなってしまうんですね。

それは確かに、被害者にとっては納得のいかない事態かもしれません。

自分が強姦・婦女暴行の被害者だったら、

  • 加害者と示談して早々に賠償金を受け取るか…
  • 示談をせず、加害者に重い刑事処分が下されるのを待つか…

結構迷ってしまうと思います。

強姦・婦女暴行の示談のメリット・デメリット
  加害者 被害者
示談成立のメリット ①賠償責任を免れる
②不起訴の可能性が高まる
早期に賠償金を得られる
示談成立のデメリット 特になし 加害者に対する刑事処罰が軽くなる

強姦・婦女暴行の示談の流れとは?

では実際に示談するとして、気になるのは示談の流れです。

具体的に、まずはどうしたらいいのか。

示談はどんな風に進んでいくのか。

先生、現場での弁護活動の経験をもとに、教えてください。

強姦・婦女暴行の示談の流れは、通常の事件の示談の流れと同じく、加害者側と被害者側との交渉により進行します。

強姦・婦女暴行の加害者が被害者の連絡先を知っている場合、当事者同士で示談の話し合いを進めることができます。

示談成立の流れとしては、

①話し合い
        ↓
②示談条件の確定
        ↓
③示談書の作成
        ↓
④示談金の支払い
        ↓
⑤示談書にサイン

という流れを経ることが多いです。

これに対して、強姦・婦女暴行の加害者が被害者の連絡先を知らない場合、示談を進めるためには弁護士を選任する必要があります。

弁護士を選任すれば、警察官や検察官から被害者の連絡先を聞けるケースが多いからです。

弁護士を選任した後は、弁護士が被害者と話し合って、示談が成立することになります。

なるほどこれはわかりやすいですね。

まずは被害者と連絡がとれなければ、示談もなにもないわけか。

弁護士に頼むなりどうにかして、被害者と連絡をとること。

これが示談の第一歩ということです。

強姦・婦女暴行の示談の流れは?
  加害者側 被害者側
相手の連絡先を知っている 自分で示談を進めることが可能 自分で示談を進めることが可能(※)
相手の連絡先を知らない 弁護士を選任する必要がある

※ただし、加害者の側から示談の申し入れがあるまで待つことも多い

強姦・婦女暴行の示談書の書き方は?

強姦・婦女暴行事件を起こしてしまったら、積極的に示談するのが良さそうということがわかりました。

示談金の相場示談の流れも、だいたい分かりました。

でも、肝心の示談書の書き方がさっぱり分かりません。

これも弁護士先生に教えていただきましょう。

強姦・婦女暴行の示談書の書き方は、通常の示談書の書き方と特に変わりません。

ポイントは、示談の対象と内容を明確にすることです。

示談書には通常、以下の項目を盛り込んでいきます。

①事件の内容(日時、場所、加害者・被害者の氏名など)

②示談金の金額、支払方法

③示談書に記載されたもの以外の賠償義務がないこと(清算条項

④加害者と被害者の署名

⑤被害者が加害者を許すこと(宥恕条項)、被害者が告訴を取り下げること(告訴取消

示談金の一括払いが難しい場合は、分割払いの合意を結ぶことも可能です。

示談書に、「被害者は加害者のことを許します」という旨の宥恕条項(ゆうじょじょうこう)を設けた場合、その後の刑事手続きでは加害者に有利に考慮されます。

さすがは先生。

期待を裏切らず、非常にわかりやすく教えてくださいました。

示談書にはいくつか盛り込むべき項目があるんですね。

ここで教わったことをしっかり踏まえたら、きちんと示談できそうで心強いです。

強姦・婦女暴行の示談書の書き方は?
  書き方 要否
事件の内容 強姦・婦女暴行事件が起こった日時、場所、加害者と被害者の氏名などを記載する
一般的によく盛り込まれる
示談金の記載 示談金の金額と支払い方法を記載する
清算条項 示談書に記載されたもの以外の賠償義務がないことを記載する
署名 被害者と加害者双方がサインする
宥恕条項 加害者を許す旨の文言を書く
任意
告訴取消 被害者が告訴を取り下げる旨の文言を書く

なお、旧強姦罪の示談が成立したことによる不起訴の可能性や、示談不成立時の不利益についてもっと知りたい方は<強姦の示談金の相場>示談は加害者にどう影響するかをご覧ください。

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まとめ

いかがでしたか?

ここでは、強姦・婦女暴行の示談金相場や、示談についてよくある質問を見てきました

弁護士の先生にしっかり説明してもらったので、わかりやすかったですね。

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