逮捕後の面会はいつからできる?面会時間、差し入れについても全部みせます
逮捕されてしまった人のところには、面会に行くことができます。
このページでは、逮捕後の面会について、弁護士の先生に解説していただきます。
アトム法律事務所の弁護士です。よろしくお願いします!
はい、よろしくお願いします。
ある日とつぜん、家族や友だちが逮捕されてしまったら、とても不安になると思います。
ここではそんな不安を少しでも和らげられるよう、面会の制度をご紹介します。
逮捕後の面会についてのルール
逮捕後はいつから面会できる?逮捕直後の面会は可能?
逮捕された人に面会に行けるということですが・・・
逮捕直後から行っていいんですか?
いつから面会が可能になるんでしょうか。
ご家族が面会できるのは、通常は勾留が決定された後、つまりおおよそ逮捕から72時間後ということになります。
例えば、水曜日に逮捕されたケースでは、金曜日に勾留が決定されることが多いです。
この場合、面会できるのは、翌週の月曜日になります。なぜなら、ご家族の場合は土日は面会できない運用になっているからです。
水曜日に逮捕されて月曜日まで面会できないとすると、いろいろとコミュニケーションの点で困ることが出てくるかもしれません。
勾留が決定される前にすぐに面会したい場合や、土日に面会したい場合は、その緊急度に応じて弁護士に面会の代行を依頼する必要があります。
ほう、72時間というと3日間ですね。
逮捕後3日も会えないのか~
どうしてもの場合は、弁護士さんの力を借りるのが良さそうですね!
逮捕後、友人や恋人も面会できる?その場合の流れや制約は?
ところで、逮捕された人に会えるのは家族だけですか?
友だちや恋人は、会いにいけないんですかね?
基本的には、接見禁止がついていない限り、友人や恋人も面会できる運用になっています。
ご家族以外の友人や恋人の面会については、ご家族らの一般面会と同様の流れになります。
ご家族らが面会できる接見禁止が付いていないケースでは、友人・恋人も本人と面会することが可能です。
面会の流れ
警察署の総合窓口に行き、留置場の担当である留置係を案内してもらってください。
留置場(留置係)は、警察署の2階や3階にあるケースが多いです。
留置係の窓口で受付書類に必要事項を記載したのち、逮捕されている本人と面会することができます。
面会時間の制約
①逮捕直後の面会はできない。
逮捕から勾留が決定されるまでの間の約72時間は、弁護士以外は面会することができません。
②土日祝日は面会できない。面会日は平日の日中だけ。
土日祝日や、平日の早朝夜間は、弁護士以外は面会することができません。
③15分〜20分を超える面会はできない。
所定の時間(通常15分〜20分)を超える場合は、弁護士以外は面会することができません。
逮捕直後や土日祝日・早朝夜間、または長時間の面会を希望する場合は、弁護士に面会の代行を依頼するのがよいでしょう。
弁護士であれば、逮捕されている本人との面会は無制限です。
よかった!
友だちや恋人も会いに行けるんですね!
逮捕後の面会で時間の制約はある?
逮捕後に面会に行った場合、好きなだけ話せるんでしょうか。
それとも何分まで、みたいな制限があるんですかね?
ご家族ら弁護士以外の面会受付は、平日の午前の部と午後の部に分けられています。
午前の部は朝9時すぎから11時ごろまで、午後の部は昼1時から4時ごろまでに受付を済ませる必要がある警察署が多いです。
※細かな取り扱いは警察署によって異なります。面会先の警察署に電話して確認することをお勧めします。
また、ご家族ら弁護士以外の面会時間は、15分程度と定められていることが多いです。
やっぱり、そんな自由ではないんですね。。
せっかく会えてもたったの15分!
本当に短いですね・・・。
逮捕後の面会はどこで行うの?
ところで、逮捕された人に面会に行くと、どんな部屋で会うんですか?
逮捕後の面会は、警察署の留置場の面会室か、拘置所の面会室で行うことになります。
逮捕された直後は警察署で留置されていますが、刑事裁判になった後は拘置所に移送されることが多いです。
警察署の留置場で行う面会
警察署の留置場は、通常、警察署の2階や3階にあることが多いです。
受付けで面会の申し込み用紙を記入し、案内された面会室で面会することになります。
面会室の中は、音声を通す用の小穴が空いたアクリル板で、面会者と逮捕されている人との間が分けられています。
会話することは可能ですが、アクリル板で隔たれている関係で、相手の身体に触れることはできません。
拘置所で行う面会
拘置所の場合も、基本的には同様の流れになります。
面会の総合受付けで、面会の申し込みに必要な用紙を記入し、案内された面会室で面会を行うことになります。
アクリル板で隔たれている点も、留置場の場合と同様です。
そっか、面会も警察署の施設内ですもんね。
確かにドラマとかで、アクリル板ごしの会話シーンが出てきますよね。
あんな感じなのあ・・
逮捕後の差し入れについてのルール
逮捕後はいつから差し入れができるの?
逮捕後に差し入れをしたい場合、そういうのって許されてるんですか?
差し入れは、いつから可能になるのでしょうか。
ご家族が差し入れできるのは、通常は勾留が決定された後、つまりおおよそ逮捕から72時間後ということになります。面会の場合と同様です。
例えば、水曜日に逮捕されたケースでは、金曜日に勾留が決定されることが多いです。
この場合、差し入れできるのは、翌週の月曜日になります。なぜなら、ご家族の場合は土日は差し入れできない運用になっているからです。
※もっとも、日用品の差し入れの場合は柔軟に対応してもらえるケースもあります。差し入れをご希望される方は、警察署に電話して確認してみましょう。
勾留が決定される前にすぐに差し入れしたい場合は、弁護士に差し入れの代行を依頼するのも一つです。
弁護士であれば、勾留の決定前や土日、接見禁止中などのご家族の差し入れが禁止されているケースでも、柔軟に差し入れをすることができます。
なるほど。
差し入れも、面会と同じく逮捕から丸3日経ってからなんですね。
逮捕後の差し入れに時間の制限はある?
逮捕後に差し入れしたい場合、いつなら可能ですか?
先生、差し入れできる時間が決まってたら教えてください!
ご家族からの差し入れには、いろいろな制限があります。
時間の制限としては、差し入れできるのは、平日の日中に限られるという点です。
一般的には、差し入れできる時間帯は、午前の部と午後の部に分けられ、朝9時すぎから夕方4時ごろまでに差し入れの手続きを終わらせる必要があります。
※もっとも、緊急の場合は多少時間が遅れても、融通をきかせてくれるかもしれません。緊急の場合は、警察署の留置係まで問い合わせてみてください。
ええっ!平日日中しか受け付けてもらえないんですか?
そしたら働いてる家族は差し入れができないじゃないですか・・・
やっぱり自由に動ける弁護士さんを探すのがいいんですかね。
逮捕後の差し入れは何でもできるの?
逮捕された人に差し入れしたいとき、モノはどんなものでいいのでしょうか。
差し入れが禁止されているものとかも、きっとありますよね?
差し入れできる物には、いろいろな制限があります。
接見禁止による制限
そもそも、接見禁止がついている場合は、ご家族からの差し入れは禁止されています。
この場合は、弁護士に依頼して、差し入れの代行をしてもらいましょう。
物品の性質による制限
留置場での管理・保管になじまない生き物や食べ物、医薬品や化粧品などは、接見禁止がついていない場合でも差し入れできません。
また、証拠隠滅に関連しそうな手紙などについても、差し入れはできません。
さらに、通常は差し入れ可能な衣服についても、ひもがついている衣服については、自殺予防の観点から、差し入れできない運用になっています。
うーん、なるほど。
自殺防止はわかるけど、食べ物や化粧品もダメなんですね・・
逮捕後、警察での差し入れと拘置所での差し入れはルールが違う?
ところで、警察と拘置所の差し入れのルールって同じですか?
警察署と拘置所とでは、差し入れのルールが若干異なります。
警察署の留置場の場合は、どこで購入した物であっても、物品の性質上問題がなければ、差し入れを制限されることはありません。
これに対して、拘置所の場合は、差し入れ品を購入する売店が指定されているケースが多いです。
※例えば、東京拘置所の場合は、拘置所の前に差し入れ可能な物品を販売している売店があります。
基本的には、差し入れに関しては、警察署の留置場の方が運用が緩やかで、拘置所の方が運用が厳しいです。
へえ、拘置所への差し入れは制限が多いですね。
それに比べて、留置場はなんでも受け入れてくれるんだなあ。
逮捕後の面会と差し入れに関するQA
逮捕直後の差し入れで一番喜ばれるものは何?
逮捕されてしまった人への差し入れで、一番喜ばれるのは何だと思いますか?
手紙?服?食べ物??
現場の事情に詳しい先生に聞いてみましょう!
基本的な日用品は警察署の留置場で購入することが可能なので、お金の差し入れが喜ばれることが多いです。
現金だと、その後につぶしが利いて、色々と便利だからです。
留置場では、お金があれば、自費で弁当などを購入することもできます。
衣服や下着など日用品の購入も可能なので、一度目の面会で何を差し入れしたらよいか迷った場合は、ひとまず現金を差し入れるのがよいと思います。
※なお、気持ちの面のフォローとして、直筆の手紙などを差し入れるのも一つです。
うーん、なるほど!
やはりお金がいいんですね。
留置場で何か買えるなんて、考えたこともありませんでした。
逮捕直後の面会で一番気を付けなければいけないことは?
逮捕後の面会で、気をつけるべきポイントを知りたいです!
弁護士先生、教えてください!
ご家族が行う面会は、一回15分程度と時間制限が厳しいです。
また、面会室には警察官が立ち会うので、自由な会話も制限されているのが実情です。
そのため、逮捕直後の面会では、あらかじめ聞きたいことや、伝えたいことを整理しておくことが大切です。
以下、参考程度にまとめてみます。
逮捕直後の面会で一番気を付けなければいけないこと
①本人の健康状態を確認する
逮捕のショックで体調を崩していないか、医療が必要な持病を抱えていないなど、健康面を確認してみてください。
②容疑を認めているのか、身に覚えがないのかを確認する
逮捕の理由となった事実について、身に覚えがあるのか・ないのか、罪を認めるのか否かを確認してみてください。
③弁護士をどうしたいのか確認する
知り合いの弁護士またはすでに相談中の弁護士がいるのかどうかを確認してみてください。いない場合は、家族で私選弁護士をつけたほうが良いのか、自分で国選弁護士をつける予定なのかについての確認も必要です。
④今後の面会の頻度について確認する
今後はどれくらいの頻度で面会に来て欲しいのか、その際に何か差し入れをした方がよいのかなどを確認してみてください。
これらの点を確認することを一番に気をつけて、面会に挑んでください。
※特に、①②③については、今後の弁護方針にも影響を与える重要な部分なので、弁護士との引き継ぎとの関係でも大切になってきます。
おお、非常に分かりやすい。
これで面会に行くときにも、無駄なことに時間を使わないで済みます。
せっかく面会に行くなら、事件解決につながる出来る限りのことをしたいですもんね。
逮捕後の一般面会と弁護士面会の決定的な違いは何?
ところで、家族が面会に行くのと弁護士が行くの。
決定的な違いはどこにあるのでしょう?
ご家族らが行う一般面会では、面会は平日の日中限り、一回の面会も15分程度等のいろいろな制限があります。
※弁護士面会の場合は、土日祝日や夜間の面会も可能で、一回の面会も無制限です。
ただ、一言で「決定的な違い」を言うとすれば、警察官の立会いの有無ではないでしょうか。
一般面会の場合は、面会室の容疑者側に警察官が立ち会う運用になっています。そのため、面会の内容はすべて記録される可能性があります。
これに対して、弁護士面会の場合は、警察官は立ち会わない運用で、個室で一対一の面会が実現されています。そのため、名実ともに自由な会話が保障されているといえます。
※なお、弁護士であっても、弁護士倫理の関係で、証拠隠滅などの通謀はできないので、その点は制約があります。
なるほど。
弁護士さんの面会の場合は、時間に制限がなく、自由なんですね。
それは大きい!!
友人や彼氏が逮捕されて面会に行く場合、面会の流れと面会時間の制約は?
友だちや彼氏が逮捕されてしまった。。
そんな時、面会に行きたいですよね?
先生、面会の流れや時間について教えてください!
ご家族以外の友人や恋人の面会については、ご家族らの一般面会の場合と同様の流れになります。
ご家族らが面会できる接見禁止が付いていないケースでは、友人や恋人も本人と面会することが可能です。
面会の流れ
警察署の総合窓口に行き、留置場の担当である留置係を案内してもらってください。
留置場(留置係)は、警察署の2階や3階にあるケースが多いです。
留置係の窓口で受付書類に必要事項を記載したのち、逮捕されている本人と面会することができます。
面会時間の制約
①逮捕直後の面会はできない。
逮捕から勾留が決定されるまでの間の約72時間は、弁護士以外は面会することができません。
②土日祝日は面会できない。面会日は平日の日中だけ。
土日祝日や、平日の早朝夜間については、弁護士以外は面会することができません。
③15分〜20分を超える面会はできない。
所定の時間(通常は15分〜20分)を超える場合は、弁護士以外は面会することができません。
逮捕直後や土日祝日・早朝夜間、または長時間の面会を希望する場合は、弁護士に面会の代行を依頼するのがよいでしょう。
弁護士であれば、逮捕されている本人との面会は無制限です。
なるほど。
まずは逮捕されてる警察署へ行ってみることが大切ですね!
でも色々制限があるようなので、要注意です。
逮捕後の面会の相談なら弁護士にお任せ!
ここまで、逮捕後の面会について、弁護士の解説と共にお送りしました。
これで一般的なことはカバーできました。
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では先生、最後にひとことメッセージをお願いします。
逮捕後の面会でお困りの皆さん。
今後のことを考えると、不安な気持ちになるでしょう。
しかし、刑事事件の解決はスピードとタイミングが勝負です。
落ち込んでいる暇はありません。
早い段階でご相談いただくことで、弁護士としてもやれることが増えます。
まずはとにかく、弁護士に積極的にご相談ください。
まとめ
総まとめ
弁護士面会 | 一般面会 | |
---|---|---|
逮捕直後の面会 | 可能 | 不可能 |
面会 | 土日夜間も可能 | 平日日中のみ |
面会時間 | 制限なし | 15分程度 |
警察官の立会い | なし | あり |
ここでは、逮捕後の面会と差し入れについて見てきました。
いかがでしたでしょうか?
弁護士だけでなく、家族や友だち・恋人も、面会に行けるんですね。
なお、本記事に記載したこと以外で逮捕後に知っておきたい情報は『逮捕されても人生終了じゃない!早期釈放と前科・クビ回避の方法』にまとめているので、興味がある方はご覧ください!
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