窃盗の示談Q&A|示談の流れや示談金相場を知る4つのポイント
-家族が窃盗をしてしまいました。
-示談について詳しく知りたい。
今回の記事は、このような状況にある方にご覧いただきたい内容です。
- 窃盗の示談の流れ
- 窃盗の示談金相場
などなど、よくある疑問を今回は徹底的に解明していきたいと思います。
目次
示談に対する世間の関心はどのようなものがあるのでしょうか?
こんなつぶやきがあります。
さて、もし自分が窃盗で示談金を支払わなければならなくなったとしたら…
あなたは、どのように対応しますか?
いざ当事者になったら、示談金を支払うにしてもどのように被害者と取り決めていけばいいのかわからないですよね。
もしかしたら、被害者に示談を拒否されることもあるかもしれません…
そのような事態を避けるためにも、この記事を読んで疑問や不安を解消してください!
具体的な相談窓口もご案内しますので、最後までご覧ください。
本日は、刑事事件の専門家、アトム法律事務所の弁護士にお越しいただいています。
示談の現場について、お話を伺っていきます。
それでは、よろしくお願いします。
【示談の気になるQ&A】窃盗(万引き)の示談の流れとは?示談金相場をモノにする!
Q1.万引きなどの窃盗事件の「示談の流れ」はどうなりますか?
万引きなどの窃盗事件では、事件が発覚したその場で現行犯逮捕されることが多くあります。
現行犯逮捕された場合、警察官へ身柄が引き渡されます。
警察による捜査の段階で、示談成立、または、被害弁償が行われることがあります。
そのような場合は、微罪処分となり、釈放されることもあります。
微罪処分となれば、警察官の厳重注意等で事件が終了し、前科が付きません。
微罪処分においては、被害者への被害弁償または示談成立が重視されます。
微罪処分を得ようとするのであれば、検察官への事件送致時までに、示談を成立させることなどが重要です。
次に、仮に示談が成立せず、検察官への事件送致後となった場合について説明します。
検察官の起訴・不起訴の判断時までに、示談を成立させることができれば大きな意味があります。
もし示談が成立していれば、検察官が不起訴処分を選択する可能性が高くなります。
不起訴処分になれば、前科はつきません。
万引きは窃盗罪に該当します。
窃盗罪のような財産罪では、起訴・不起訴の判断において次のことが重視されます。
- 被害弁償がされているか
- 被害者と示談が成立しているか
起訴・不起訴の判断時までに示談成立、または、被害弁償を行なうことが重要です。
また、次のような場合は、弁護士に示談交渉を依頼する必要があります。
- 逮捕・勾留による身柄拘束中のケース
- 警察官等から「被害者と接触しないように」と言われたケース
弁護士がつけば、示談または被害弁償を行い、不起訴獲得に向けた活動をしてもらうことが可能です。
検察官による、起訴・不起訴の判断までに示談を成立させることが大事だということが分かりました。
窃盗(万引き)の示談について詳しくレポートした記事があります。
こちらもあわせて、参考にしてみてください。
Q2.万引きなどの示談金の「相場」はいくら?
万引きなどの窃盗罪での示談金の相場は、盗んだ物の時価が基本です。
また、迷惑料等の名目で、数千円〜数万円の金額を加えて支払うケースもあります。
被害弁償の仕方としては、
- 代金を支払って商品を買取る
- 商品の返還
などの方法があります。
たとえば、生鮮食品類なら、買取りという形で被害弁償を行います。
多くの場合、被害金額を弁償することになります。
窃盗の示談金相場についてまとめた記事があります。
興味のある方は、こちらものぞいてみてください。
Q3.被害者に示談に応じてもらえません…どうすればよいですか?
最近では、万引き被害が多発し、万引き事件は社会問題化しています。
万引きへの対策として、示談に応じない店も増えています。
示談交渉を誠心誠意尽くすことが大切です。
しかし、示談に応じない店も増えてきているため、「示談以外の点で対策をとる」ことも大切です。
まずは、「事件を反省する」ことから始める必要があります。
- 万引きをした原因はどのような点にあるか?
- 同じことを繰り返さないためにはどのようなことが必要か?
- 「二度と万引きをしないだろう」と安易な考えに留まっていないか?
場合によっては他の原因が、万引き事件に影響を与えた可能性もあります。
- うつ病
- その他の精神疾患など
精神疾患がある場合には、病院への通院、ご家族様の支えなどが必要になります。
なぜ万引きを起こしてしまうのか、振り返ることは大変重要です。
ですが、まず、被害者に謝罪文を送付することをおすすめします。
自分の言葉で書き、何度でも読み返して、失礼がないか確認してください。
また、示談成立が無理でも、被害弁償に努めることは大切です。
刑事処分では、被害弁償の有無も重要視されます。
ちょうど、謝罪文のテンプレートを公開しているページがあります。
こちらを参考に、謝罪文を作成してみてください。
Q4.「反省」って、本当に大事なのですか?
「反省」することは、刑事処分を軽くするだけではありません。
むしろ、ご自身の今後のために重要です。
刑事処分を軽くすることだけ考えて「反省」しても、検察官・裁判官からは見破られてしまう可能性はかなり高いです。
反省しているかどうかはご自身の内心の問題です。
ですので、普通は外側からは見えにくいものです。
しかし、検察官・裁判官は、何百件以上も同じような事件をみてきています。
「反省の態度」が嘘なのか、浅くしか考えられていないかなどは、簡単に見破るでしょう。
検察官・裁判官が、「反省」を重視するのは、今後、立派に社会生活を送ることを期待しているからです。
目の前の刑事処分だけを考えて反省するのでは意味がありません。
今後の自身のことを考えて反省することが重要なのです。
犯してしまった罪をなくすことはできません。
しかし、その罪に向き合い、誠実に反省することが大切なのです。
【示談金の計算機?】実例から窃盗の示談金相場をチェック!
窃盗の示談金には相場がある?ない?
窃盗の示談については、Q&Aにて理解が深められたと思います。
つぎに、気になってくるのは、お金のことですよね…?
ここからは、示談金相場について、実例から読み解いていきましょう。
ご自身にあてはまるものをタップするだけです。
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示談金相場といっても、一概に「〇〇万円」と決められているわけではありません。
しかし、おおよその金額の目安を知っておけば、少しは安心できますよね。
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急を要する刑事事件の相談ができるので、頼りになりますね。
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最後にひとこと
窃盗事件の示談について、さまざまな疑問にお答えしてきました。
それでは、最後にアトム法律事務所の弁護士から一言アドバイスをいただきたいと思います。
窃盗という刑事事件の解決にはスピードが命です。
刑事手続きは、止まることなくどんどん進んでいきます。
初期対応をどうとるかで、結果に大きく違いが出るでしょう。
とにかく早い段階で弁護士に相談するようにしましょう。