窃盗罪の意味・定義と構成要件とは?窃盗罪のキニナル情報を総まとめ
窃盗の容疑をかけられてしまった…
でもそもそも、窃盗罪ってどんな犯罪なの?
ここでは、窃盗罪の意味や定義、構成要件について、徹底調査しました。
法律的な部分の解説は、テレビや雑誌でおなじみのアトム法律事務所の弁護士にお願いします。
目次
窃盗罪の定義とは
窃盗という言葉はよくニュースでも耳にするけど、正確な意味は聞いたことないなぁ。
弁護士先生、窃盗の正しい意味を教えてください!
窃盗罪とは、人の財物を窃取することによって成立する犯罪をいいます。
刑法235条は「他人の財物を窃取した者は、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。」と定めています。
わかりやすく言うと、他人の財産的価値のある物を盗むと窃盗罪になります。
意味はだいたいイメージ通りだけど・・・結構重い罪なんですね。
まとめ
窃盗罪の定義とは
窃盗罪 | |
---|---|
定義 | 他人の財産的価値のある物を盗むこと |
刑罰 | 10年以下の懲役又は50万円以下の罰金 |
窃盗罪の構成要件とは
窃盗罪の「構成要件」ってなんですか?
先生、わかりやすく説明してください!
窃盗罪の構成要件とは、窃盗罪が成立するための要件のことです。
窃盗罪の構成要件が認められれば、精神障害などで責任が認められないなどの特別の事情がない限り、窃盗罪が成立します。
親族間の犯罪に関する特例として、親族間での窃盗ケースでは親族という身分の存在により刑罰が回避されますが、その場合でも窃盗行為について構成要件が認められ、違法かつ責任ある行為として裁判例では示されています。
なるほど、一見窃盗罪が成立しているようでも、事情によっては刑罰が与えられないこともあるんですね。
法律ってうまくできてるんですね~
窃盗罪の構成要件の判断方法は?
そもそも窃盗罪って、どういう条件が必要なんだろう。
弁護士先生、窃盗罪って何を基準に判断されるの?
窃盗罪の構成要件の該当性は、
- ①窃盗罪の実行行為があるか、
- ②窃盗罪の結果が生じたか、
- ③窃盗罪の実行行為と結果との間に因果関係が認められるか、
- ④窃盗罪の故意が認められるか、
によって判断されます。
この4つがポイントなんですね。
よし、覚えておこう!
窃盗罪の構成要件のポイント
窃盗罪の保護法益は?
刑法に定められている罪は、何かの利益を守ろうとしているんだって聞いたことがあります。
でも、窃盗罪はどんな利益を守っているんだろう。
弁護士先生、解説お願いします!
保護法益とは、法律が守ろうとしている利益のことです。
窃盗罪の保護法益は人が財物に対して持っている占有です。
自分の持ち物でも、他人に預けていたり貸している場合に、相手から無断で取り返した場合には窃盗罪に当たることがあります。
え!?自分の持ち物なのに、勝手に取り返すとアウトなのかもしれないって?
それは衝撃だなぁ。
窃盗罪の実行行為は?
そういえば、窃盗罪の行為って、厳密にはどういうことを指してるんですか?
さっき「窃取する」っていう言葉も出てきたけど、これってどういう意味なんですか?
実行行為とは、構成要件的結果発生の現実的危険性を惹起する行為と定義づけられています。簡単に言うと、犯罪に該当する行為ということです。
窃盗罪の実行行為は他人の財物を窃取することです。
窃取とは、他人の占有する財物を、占有者の意思に反して自己または第三者の占有下に移転する行為を言います。
なるほど、だから自分の物でも勝手に取り返すと窃盗になることもあるんですね。
納得です!
窃盗罪の結果は?
上でみた、窃盗罪の構成要件ポイント②にある「結果」って、これは一体なんですか?
だんだん難しくなってきたなぁ。
先生、わかりやすくお願いします!
窃盗罪の結果は財物の占有が移転することです。
つまり、物の所在が変わるってことですね。
法律だと難しい言い回しになりますね(笑)
窃盗罪の故意は?
では、「故意」についてはどう考えたらいいのでしょうか?
盗もうと思って盗んだ、の「盗もうと思って」の部分が故意っていうものだと思うのですが・・・
故意とは罪を犯す意思のことを指します。
窃盗罪の故意は、他人の財物を窃取することを認識・認容していることです。
判例では、窃盗罪の故意のほかには不法領得の意思が必要であると解されており、単に財物に対する他人の占有を移転させようとする意思だけでは不十分だとされています。
不法領得の意思とは「権利者を排除し他人の物を自己の所有物と同様に、その経済的用法に従って利用しまたは処分する意思」つまり、自分のものとして自由に扱おうとする意思であると解されています。
盗む意思だけじゃ不十分なんですね。
ちょっと意外!
これは勉強になるなぁ。
窃盗罪が未遂の場合はどうなる?
ところで先生、窃盗しようとして、未遂に終わったときはどうなるんですか?
ここは注目ポイントですね。
窃盗しようと試みたが、結果、他人の財物を窃取できなかった場合には、窃盗未遂罪が成立します。
窃盗は未遂の場合でも処罰の対象とされています。
そうなんですね。
未遂も処罰の対象なんですね!
まとめ
窃盗罪の構成要件のポイント
窃盗罪 | |
---|---|
保護法益 | 人が財物に対して持っている占有 |
実行行為 | 他人の財物を窃取すること |
結果 | 財物の占有が移転すること |
故意 | 他人の財物を窃取することを認識・認容していて、不法領得の意思があること |
未遂の場合 | 窃盗未遂罪が成立する |
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ここまで、窃盗について、弁護士の解説と共にお送りしました。
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まとめ
今回は、法律にくわしい専門家の先生に話を聞き、窃盗罪について理解が深まりましたね。
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