【特別企画】バイク窃盗の刑期は何年?初犯の刑期、未遂犯の刑期をレポート
ご家族あるいは、ご自身がバイク窃盗で逮捕されてしまい、お困りでしょうか。
今後、どれくらいの刑期が見込まれるのか?
ご自身で調べるにしても法律のこととなると、むずかしいと思います。
そこで、本日は「バイク窃盗の刑期は何年?」がテーマです。
- バイク窃盗はどんな刑罰?
- バイク窃盗の刑期は何年?
- 初犯や未遂なら刑の違いはある?
このような内容をポイントに、調査を進めました。
そのほかにも…
バイク窃盗を弁護士に相談
弁護士とつながる方法も紹介していきます。
目次
編集部が調査した結果を報告します。
法律の専門的な部分について、専門家に解説をお願いしています。
刑事事件を多くあつかう、アトム法律事務所の弁護士です。
よろしくお願いします。
これまで刑事事件を数多く担当してきました。
その経験から現場の感覚をもとに、お話していきたいと思います。
物を盗む犯罪といえばバイク窃盗以外に、万引きや強盗なども思いつきます。
盗む物の対象が違うと、刑期に影響したりするのでしょうか?
そのあたりの違いについてもみていきます。
さっそく、レポート開始です!
バイク窃盗はどのような刑期・刑罰が待ち受けているの?
バイク窃盗(窃盗罪)の懲役刑と罰金刑
「バイク窃盗」は、刑法窃盗罪に該当します。
それでは、窃盗罪で有罪判決が確定すれば、どのくらいの刑期が待ち受けているのでしょうか。
まずは、どのように窃盗罪が定義されているか法律を確認しておきます。
刑法の第235条をごらんください。
他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
出典:刑法第235条 (窃盗)
「他人の財物を窃取」とは、バイク窃盗でいうと駐車されているバイクを勝手に持ち去る行為です。
それでは、窃盗罪の刑罰についてくわしくみてみましょう。
窃盗罪は、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金と規定されています。
懲役とは、懲役刑のことです。
→刑務所に収監されて、刑務作業を強いられる刑罰です。
罰金とは、罰金刑のことです。
→一定の金銭の支払いを強いられる刑罰です。
バイク窃盗(窃盗罪)で有罪判決が確定すれば、原則的には
- 10年以下の懲役刑
- 50万円以下の罰金刑
のいずれかとなります。
50万円以下の罰金刑であれば、刑務所に入ることはありません。
しかしながら罰金でも有罪判決には変わりありませんので、前科がつきます。
10年以下の懲役刑と規定されているので、最長でも10年は覚悟する必要があるということです。
バイク窃盗の刑罰についてまとめておきます。
まとめ
バイク窃盗の刑罰
懲役 | 罰金 | |
---|---|---|
刑罰の内容 | 一定期間、刑務所に収監して刑務作業を行わせる刑罰 | 一定の金銭を強制的に支払わせる刑罰 |
バイク窃盗の場合 | 10年以下 | 50万円以下 |
窃盗罪の刑期について、さらに理解を深めたい方はこちらもあわせてご確認ください。
バイク窃盗では執行猶予はつくのか
窃盗罪で有罪判決が確定すると、「10年以下の懲役又は50万円以下の罰金」です。
懲役刑ともなれば、刑務所にただちに入る必要があるということを意味するのでしょうか。
ちょっと、こちらのニュースをごらんください。
覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われた音楽プロデューサー(略)に東京地裁は3日、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。(略)
出典:毎日新聞(2017年10月3日 14時58分)
こちらのニュースは、ある薬物事件の判決についてです。
執行猶予という点に注目です。
このケースでは、執行猶予3年のようです。
薬物事件では執行猶予の可能性があることが分かりましたが、バイク窃盗ではどうでしょうか。
気になるところです。
まず、執行猶予とは何なのかその意味を理解しておきましょう。
まず、執行猶予の意味を理解する
執行猶予は、刑の執行を一時的に猶予するということです。
懲役刑の判決を受けても、執行猶予付きになれば…
ただち刑務所にいくことはないです。
執行猶予は一定の期間中、犯罪を犯さないことが条件となっています。
執行猶予期間中に犯罪を犯せば、その犯罪によっては執行猶予が
- 「必ず取り消される場合」
- 「取り消される可能性がある場合」
2つのケースがあります。
執行猶予の必要的取消し
執行猶予の期間内にさらに罪を犯し禁錮以上の刑に処せらせ、その刑について執行猶予の言渡しがないときなど。
このような場合は、前の裁判で宣告された執行猶予は必ず取り消されることになります。
根拠条文は、刑法第26条です。
執行猶予の裁量的取消し
執行猶予の期間内にさらに罪を犯し罰金に処せられたときなど。
このような場合は、前の裁判で宣告された執行猶予が取り消される可能性はあるが、取り消されないことも多いです。
根拠条文は、刑法第26条の2です。
執行猶予は、加害者の事情や反省の度合いなどによって総合的に判断されます。
社会生活の中で、自発的な更生を促す機会となるようにすることが執行猶予の狙いです。
執行猶予は、あくまでも刑が猶予されているだけです。
刑そのものがなくなったという意味ではないことには注意してください。
有罪判決であり、前科がつくことになります。
前科がつくことになっても、
「刑務所で日々を過ごす」
という道に進むのか、
「日常の生活に戻ることができる」
のか、この2つの道に分かれます。
窃盗罪は執行猶予がつく可能性がある!
執行猶予の意味が分かりました。
それでは、バイク窃盗には執行猶予がつくのかどうかという本題に入っていきましょう。
バイク窃盗の場合は、
執行猶予がつく可能性があります。
窃盗罪は「10年以下の懲役又は50万円以下の罰金」です。
10年以下の懲役ということは、3年以下の懲役という可能性があります。
ですので、バイク窃盗では執行猶予がつく場合があるといえます。
ポイントをおさらいしておきましょう。
ポイント
バイク窃盗と執行猶予
実刑 | 執行猶予 | |
---|---|---|
判決の宣告 | 刑事裁判で懲役刑の有罪判決を受ける | 刑事裁判で懲役刑の有罪判決を受ける |
刑務所での服役 | 刑務所に入る | ただちに刑務所に入らない |
バイク窃盗の懲役は…何年?初犯、未遂犯の場合も解説
バイク窃盗の懲役は何年くらい?
バイク窃盗は、刑法でいう窃盗罪に該当します。
その法定刑は「10年以下の懲役又は50万円以下の罰金」です。
10年以下の懲役とは、最長で10年の有期懲役という意味になります。
それでは、いちばん短くて何年なのでしょうか?
それを理解するために…
まず、「有期」の意味をおさえておきましょう。
懲役刑には2つの種類があります。
- 有期懲役:懲役の期限が決められている
- 無期懲役:懲役の期限がない
懲役についての条文を確認します。
懲役は、無期及び有期とし、有期懲役は、一月以上二十年以下とする。
出典:刑法第12条 (懲役)
有期懲役は「一月以上二十年以下」の期間と定められています。
つまり…
- 最低1ヶ月
- 最長20年
ということになります。
バイク窃盗の刑期の幅は次のとおりです。
- もっとも短くて1ヶ月の懲役
- もっとも長くて10年の懲役
原則として、この幅の中で判決が言い渡されることになります。
窃盗罪の条文には「10年以下」としか書かれていないので、よく分からないと思います。
わかりやすいように、表にまとめておきましょう。
ポイント
バイク窃盗の懲役刑
最短 | 最長 | |
---|---|---|
有期懲役 | 1ヶ月 | 20年 |
バイク窃盗 | 1ヶ月 | 10年 |
バイク窃盗の初犯はどのくらいの刑罰?
ではここで、初犯の場合ではどのくらいの刑罰になるのか考えてみましょう。
バイク窃盗でも、不起訴処分となる可能性があります。
- 初犯であった
- 被害者と示談が成立した
このような場合だと、不起訴となるケースもあります。
初犯や示談の成立という事情も考慮して検察官は処分を決めます。
一般的にバイクは、ある程度高価なものです。
したがって、バイク窃盗は一定の重さの罪として取り扱われるでしょう。
しかし、バイクの返却、バイクの代金を弁償するなどして、バイクの持ち主の被害回復が行われることもあります。
- 弁償の事実
- バイクの持ち主が許してくれるという事実
このような事実が考慮されて、不起訴になる可能性があります。
不起訴になると、前科はつきません。
ですので、示談成立は不起訴獲得において重要なカギとなります。
ポイント
バイク窃盗の刑罰の軽重
初犯 | 前科あり・被害者複数など | |
---|---|---|
刑罰 | 軽め | 重め |
前科 | つきにくい | つきやすい |
バイク窃盗の未遂でも罰せられる?
ちなみに…
バイク窃盗は、未遂の場合でも処罰されます。
バイク窃盗の未遂の具体例を紹介します。
バイク窃盗未遂事件
他人のバイクを盗もうとハンドルに手をかけたところ、持ち主が帰ってきたため犯行を遂行できなかった
このようなケースでは、窃盗未遂罪として責任を問われます。
バイク窃盗未遂の場合、懲役刑の期間は規定より短くなる可能性もあります。
窃盗罪の刑期についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。
【弁護士に相談】バイク窃盗でのお悩みは弁護士が解決
バイク窃盗についてのレポートを、アトム法律事務所の弁護士と供にお届けしてきました。
でも、バイク窃盗の当事者なら一般的な話だけでは満足できないかもしれません。
もっと具体的なアドバイスが欲しいなら、弁護士に相談です。
いまから、弁護士とつながる方法を紹介していきます。
①今すぐ相談予約!24時間受付の無料相談窓口
こちらの弁護士事務所は、刑事事件の無料相談を24時間365日受け付ける窓口を設置しています。
いつでも専属のスタッフから無料相談の案内を受けることができるので、緊急の時も安心です。
来所相談は、土日や祝日も可能とのことです。
急を要する刑事事件の相談ができるので、頼りになりますね。
刑事事件でお困りの方へ
ご希望される方はこちら
24時間365日いつでも全国対応
※無料相談の対象は警察が介入した刑事事件加害者側のみです。警察未介入のご相談は有料となります。
広告主:アトム法律事務所弁護士法人
代表岡野武志(第二東京弁護士会)
ちなみに問合せは、全国対応で受け付けているとのこと。
誰にも知られずに、お悩み解決に近づけるのが魅力的ですね。
②ネットから弁護士を検索する方法、地元で見つける
いざ、弁護士を探そうと思っても探し方が分からないという方、多いです。
実際に法律事務所に足を運ぶとなると、近いほうが便利ですが…
地元で探すとなると、さらにむずかしいようです。
そこで、コチラをお使いください。
全国47都道府県すべての弁護士を、当編集部が厳選基準をもとに掲載しています。
カンタンな操作で、地域別の弁護士を一覧で確認することが可能です。
厳選基準
- 刑事事件に注力する法律事務所
- 弁護士費用が明確な法律事務所
これなら、安心して弁護士を選ぶことができます。
最後に弁護士からひとことメッセージ
最後に、ひとことメッセージをいただきたいと思います。
刑事事件の解決ポイントは、スピードとタイミングです。
すこしでも早い段階で、ご相談いただければ解決策の選択肢も増えます。
弁護士との相談に、不安を感じられていることと思います。
ですが、お気軽に弁護士に相談されることをおすすめします。
弁護士はあなたのチカラになってくれるはずです。