きいてよかった!保釈金の相場・弁護士協同組合の利用方法・保釈の弁護士費用を徹底調査!
「保釈の申請を弁護士に頼みたい」
そんなときに、必須なのが、保釈金(保釈保証金)、弁護士費用です。
でも、なんだか高くつきそうで不安ですよね・・・。
スーパーコンピューターの開発をめぐり国の助成金を不正に受給した(略)被告(50)について、東京地裁は23日、保釈を認める決定をした。保釈保証金は8千万円。
出典:産経ニュース(2018.5.23 23:08)
なかには、この事件のように、多額の保釈保証金がかかるケースもあります。
そこで、今回は、保釈を弁護士に相談したいと思っている方に向けて、
- 保釈金(保釈保証金)の相場
- 弁護士が発行する保釈保証書の実態
- 保釈保証金の立替システム
- 保釈に関する弁護士費用
について、確認していきます。
冒頭では、保釈申請の手続きについても、まとめています。
保釈申請に不安があるという方は、是非じっくり読んでみてください。
保釈の実務については、刑事弁護を得意とするアトム法律事務所の弁護士にお願いします。
目次
弁護士にきく!保釈申請の手続き・条件など「保釈」のキホン
1.保釈とは?弁護士にきく「釈放」との意味の違いはなに?
(1)保釈と釈放は一緒じゃない!意味の違いを確認しよう
まずは、保釈(ほしゃく)の意味について確認します。
「保釈」とは、
被告人勾留されてしまったときに、保釈金(保釈保証金)の納付を条件に、勾留による身体拘束から解放してもらう制度
です。
保釈申請の流れを確認しておきましょう。
出典:https://atomfirm.com/wp-content/uploads/keijinonagare_4.png
保釈申請をして許可されたら、保釈保証金を納付しなければなりません。
「保釈保証金」は、原則として返還を予定しています。
保釈保証金は、「保釈されても出頭する」ということを保証するために、裁判所に一時的に差し入れるお金です。
保釈の取り消しに伴い、没取決定がされない限り、返還してもらえます。
逃亡したり、保釈中にかされる一定の条件に違反したりしたときに、保釈取消しされる可能性があります。
その取消決定にともなって、没取決定がだされる可能性があります。
さて、このような「保釈」制度と間違えやすいものとして、
「釈放」
という用語があります。
「釈放も保釈も同じ意味で、身体拘束から解放されるってことだろう・・。」
と考えている人も多いのではないでしょうか?!
釈放と保釈の意味の違いについて確認しておきましょう。
「釈放」は、
身体拘束から解放されること一般
をさします。
釈放には、
- 刑期満了その他の理由による受刑者の釈放
- 勾留されている被疑者の釈放
など、あらゆる身体拘束の解放が含まれます。
もちろん、勾留されている被告人の保釈も、釈放の一形式です。
かんたんにまとめてみました。
保釈 | 釈放 | |
---|---|---|
意味 | 保釈保証金の納付を条件に被告人勾留から解放してもらうこと | 身体拘束から解放してもらうこと |
身体拘束から解放される人 | 被告人のみ | 刑事手続きで拘束されている人すべて |
保釈は、釈放の一類型。
このほか、注意が必要なのは、釈放にお金が必要かどうかという点です。
(2)釈放にお金が必要なのは保釈だけ?
「保釈」では、保釈金(保釈保証金)の納付が必要です。
でも、そのほかの釈放のタイミングでは、基本的には、お金は必要ありません。
しいていうなら、刑罰で罰金刑が科されたようなケースだけです。
釈放にお金が必要な場面
- 起訴後に釈放される「保釈」(保釈保証金が必要)
- 「罰金刑」が言い渡されたとき(刑罰としての罰金)
刑事手続きで釈放してもらえるタイミングについて確認しておきましょう。
《捜査開始》 ↓・・・・・・微罪処分 《逮捕》 ↓・・・・・・①釈放 《被疑者勾留》 ↓・・・・・・②釈放 《被疑者勾留の延長》 ↓・・・・・・③釈放 ↓ 《起訴》 ↓・・・・・・④釈放 ↓ ・略式起訴(略式罰金の納付) ↓ ・保釈(保釈保証金の納付) ↓ 《判決》 ↓・・・・・・⑤釈放 ↓ ・無罪判決 ↓ ・執行猶予つき有罪判決 ↓ ・罰金刑の有罪判決 《刑務所(懲役刑の実刑)》 |
釈放をめざす手段は、いろいろあります。
起訴される前の釈放について確認しておきたい方は、以下のリンクもご覧ください。
弁護士選任のタイミングについては以下のリンク先の記事を見てみてください。
私選弁護人は逮捕された後すぐに選任できます。
国選弁護人は、勾留された後から選任可能です。
さて、今回のテーマは「保釈」です。
釈放される方法一般から、話をもどして「保釈」について解説していきますね!
2.保釈申請のウラ側を大公開!弁護士が重視する条件とは?
(1)保釈の要件をチェック
では、保釈申請のウラ側をさぐっていきましょう。
そもそも、保釈申請は3類型です。
①必要的保釈 (権利保釈) |
②任意的保釈 (裁量保釈) |
③義務的保釈 | |
---|---|---|---|
根拠 | 89条 | 90条 | 91条1項 |
要件 | 89条各号に該当しないとき | 裁判所が適当と認めるとき | 勾留が不当に長くなったとき |
根拠は、刑事訴訟法の条文によります。
類型ごとに、保釈の要件が異なります。
それぞれの要件については、次のとおりです。
必要的保釈については、刑事訴訟法89条各号に定められた事由に該当しないことを条件とする保釈です。
89条各号の事由に該当しなければ、必ず保釈が許可されます。
必要的保釈 (権利保釈) |
|
---|---|
根拠条文 | 刑事訴訟法89条 |
保釈要件 | 89条各号に該当しないとき |
除外事由 (89条各号) |
①「死刑、無期懲役、刑期の下限が1年以上の有期懲役・禁錮」に当たる犯罪 (例)殺人、強盗、強制性交など ②保釈許可よりも前に、有罪宣告(「死刑、無期懲役、刑期の上限が10年を超える懲役・禁錮」にあたる犯罪) ③常習として、「刑期の上限が3年以上の懲役・禁錮」に当たる罪を犯した ④罪証隠滅のおそれがある ⑤お礼参りのおそれがある ⑥氏名不詳・住居不定 |
この89条各号に挙げられた犯罪の刑罰は、とにかく重い刑罰です。
重大な犯罪だと、この必要的保釈はむずかしいようです。
ですが、必要的保釈が却下されたときでも、任意的保釈が許可される場合があります。
任意的保釈 (裁量保釈) |
|
---|---|
根拠条文 | 刑事訴訟法90条 |
要件 | 裁判所が適当と認めるとき |
具体例 | 病気の治療、親族の介護など。 |
このほか、義務的保釈という保釈もあります。
しかし、現在では、ほとんど申請される機会がありません。
義務的保釈 | |
---|---|
根拠 | 91条1項 |
要件 | 勾留が不当に長くなったとき |
具体例 | ※現在は、ほとんど利用されていない。 |
(2)保釈申請で弁護士が注目する「身元引受人」とは?
では、これらの保釈の要件のほか、裁判所が保釈申請で重視するポイントは、あるのでしょうか。
法律に規定される保釈の要件のほか、
身元引受人がいること
が重視されています。
身元引受人は、保釈された被告人の生活を監督する人です。
親御さんや、配偶者の方が身元引受人となることが多いです。
保釈の可能性を高めるには、保釈申請書と同時に、身元引受書もいっしょに差し入れることが必要でしょう。
裁判所としては、
- 保釈のあとに逃走したりしないか?
- 保釈のあとに関係者を威迫したりしないか?
など、気がかりな点がいくつかあります。
このような懸念を払しょくして保釈を許可してもらうために、身元保証人の存在は重要です。
保釈の身元保証人は、次のような役割をになうことになります。
身元引受人の役目
- ① 保釈中の被告人を指定の期日に出頭させること
- ② 保釈許可のとき付された条件を遵守させること
身元引受人になる側にとっては、上記のような役目を果たせなかったとき、つまり、
保釈中に被告人が逃亡してしまった
などの事情があるとき、どんな責任をとらなければならないのか気になりますよね・・・。
万が一、保釈中の被告人が逃走してしまった場合でも、
身元引受人の方が、身代わりになって刑事罰を受ける
というようなことは絶対にありません。
ですが、
- 保釈保証金を肩代わりしてあげていた
- 第三者機関に保釈保証金の立替を依頼するときの契約主体になっていた
というようなケースでは、金銭面で責任を負うことになるでしょう。
3.保釈申請から保釈までの流れと、弁護士の役割とは…
まず、保釈の流れを見てみましょう。
出典:https://atomfirm.com/wp-content/uploads/keijinonagare_4.png
まず、弁護士さんに保釈申請書を書いてもらいます。
そして、裁判官に審査してもらい、許可か却下かが決まります。
保釈を許可してもらえたら、保釈保証金を納付して、ついに保釈です。
保釈保証金は、通常、担当の弁護士さんを通じて納付することになります。
保釈保証金は、何百万といった単位なので、取り扱いに慣れている弁護士さんや、弁護士事務所の事務員さんに任せる方が多いです。
弁護士の役割
- ① 保釈申請書の準備
- ② 保釈保証金の納付
弁護士さんに説得的な保釈申請書を書いてもらうためにも、入念なやり取りを心がけて、よく事情を知ってもらいましょう。
4.保釈中の逃亡で保釈保証金没取!弁護士に聞いた「保釈取消」まとめ
(1)没取と没収の違い
さて、保釈保証金についてですが、
返還される
ことが前提です。
これは被告人の出頭を約束する保証金というお話をしました。
ですが、保釈中に逃走を図るなどしてしまうと、保釈保証金は没取されてしまいます。
ちなみに、没取(ぼっしゅ)と没収(ぼっしゅう)は、
どちらも、物がとりあげられてしまうもの
という点で共通しますが、法律用語としては大きな違いがあります。
没取
没取(ぼっしゅ)は、刑罰ではなく、処分です。
なにかの制裁として、物をとりあげられてしまう処分をいいます。
没収
没収は、刑罰です。
懲役や罰金といった有罪判決に、おまけとして、付加される刑罰です。
没収は、犯罪の道具や、犯罪で入手したものなどを取り上げるといった刑罰です。
たとえば、
- 殺人罪の凶器がとりあげられる
- 万引きした商品がとりあげられる
などといったものが、没収にあたります。
没取 | 没収 | |
---|---|---|
意味 | たんなる処分 | 刑罰 |
タイミング | 保釈が取り消されたとき | 判決がだされたとき |
具体例 | 保釈保証金の没取(刑事訴訟法96条)。 | 万引きした商品の没収(刑法19条3号)。 |
さて、保釈保証金が没取される可能性があるのは、保釈が取り消されたときです。
(2)保釈が取り消される条件とは?
保釈が取り消されるケースとは、どのようなケースなのでしょうか。
保釈が取り消されるのは、刑事訴訟法96条1項に列挙されています。
刑事訴訟法96条1項をかんたんにまとめてみました。
刑事訴訟法96条1項列挙事由
- ① 召喚を受け正当な理由がなく出頭しないとき
- ② 逃亡のおそれ
- ③ 罪証隠滅のおそれ
- ④ 事件関係者の身体・財産への加害・事件関係者を畏怖(事件関係者へのお礼参り)
- ⑤ 住居の制限その他裁判所の定めた条件に違反したとき
これらに該当してしまうと、保釈が取り消され、それと同時に保釈保証金が没取される可能性があります。
保釈金(保釈保証金)納付への近道!弁護士協同組合の利用条件とは…
1.弁護士の意外なホンネ!保釈金(保釈保証金)の相場とは…
ここから、保釈保証金の準備の仕方について、レポートします。
まず、保釈保証金の相場を確認しておきましょう。
窃盗、詐欺、薬物事件、痴漢などは、150万円から200万円が相場です。
死亡事故や強姦といった案件では、300万円前後が相場です。
では、実例を少し見てみましょう。
事案 | 被告人の職業 | 保釈保証金 | |
---|---|---|---|
① | 窃盗被害者宅の敷地内に侵入し、女性用下着など数点を窃取した。 | 会社員 | 150万円 |
② | 窃盗ショッピングモールで衣料品など数点を万引き。 | 主婦 | 150万円 |
③ | 窃盗150万円相当の腕時計を窃取した。 | 無職 | 200万円 |
事案 | 被告人の職業 | 保釈保証金 | |
---|---|---|---|
① | 大麻自宅で所持。 | 引越臨時作業員 | 150万円 |
② | 大麻駐車場に停車中の自動車内で所持。 | 派遣社員 | 200万円 |
③ | 大麻自宅で所持。 | 会社役員 | 300万円 |
事案 | 被告人の職業 | 保釈保証金 | |
---|---|---|---|
① | 覚せい剤帰宅途中夜9時半頃、高速道路の公衆トイレで、なめた。 | 主婦 | 150万円 |
② | 覚せい剤路上に駐車中の自動車内において覚せい剤を注射した | 会社員 | 250万円 |
③ | 覚せい剤覚醒剤使用の罪で保釈中に、再使用した。 | 無職 | 600万円 |
事案 | 被告人の職業 | 保釈保証金 | |
---|---|---|---|
① | 詐欺出会い系サイトの退会手続費用等の名目で、被害者に、現金を入金させた。 | アルバイト | 240万円 |
② | 詐欺親族になりすまし、現金を至急必要としているかのように装い、被害者に、現金を交付させた。 | 無職 | 250万円 |
③ | 詐欺クレジットカードの不正利用した。 | 留学生 | 350万円 |
保釈保証金の相場について、もっと知りたいという方は、以下のリンクも見てみてください。
なかには、
「こんな高額な保釈保証金、準備できないなあ・・・。」
とお悩みの方もいることでしょう。
そのような方に、保釈保証金を準備する方法を探っていきましょう。
2.使ってよかった!弁護士協同組合の保釈保証書発行事業とは…
(1)そもそも保釈保証書とは何か?
保釈保証金の準備の方法として、
保釈保証書
というものがあるようです。
保釈保証書とは、一体どのようなものなのでしょうか。
刑事訴訟法94条3項では、
「裁判所は、有価証券又は裁判所の適当と認める被告人以外の者の差し出した保証書を以て保証金に代えることを許すことができる。」
と規定されています。
この条文にいう「保証書」が、いわゆる保釈保証書です。
保釈保証金の納付は原則として現金ですが、現金の代わりに保釈保証書の納付が許可されることもあります。
ただし、保釈保証書による保釈保証金の代納は、許可されがたいといった実態があります。
裁判官から、「全額を保証書に変えることはできないので保釈保証金の2割程度を現金で納付してほしい」旨、告げられた。
出典:刑弁でGO!第55回「保証書を利用した保釈の獲得事例 」より(https://www.toben.or.jp/message/libra/pdf/2014_06/p38-39.pdf)
ですが、保釈保証金の一部であっても、代納が許可されるのは嬉しいですよね。
気になる方は、保釈保証書の発行を弁護士さんに相談してみましょう。
(2)保釈保証書を発行するのは弁護士会?弁護士共同組合の保釈保証書について解説!
保釈保証書を発行してくれるのは、
- 全弁協(全国弁護士協同組合連合会)
- 日本保釈支援協会
などです。
全弁協(全国弁護士協同組合連合会)さんの保釈保証書発行事業についてまとめてみました。
全弁協の保釈保証書発行事業
①保釈委託者(被告人以外の人)が、弁護人を通じて全弁協に申込む
②全弁協の審査(→審査通過)
③裁判官の審査(→保釈保証書による代納許可)
④保証委託者と全弁協で契約
⑤全弁協に「自己負担金」「保証料」を納付
⑥弁護人に保釈保証書が交付される
このような流れで、全弁協(全国弁護士協同組合連合会)さんでは、保釈保証書が発行されます。
この保釈保証書を弁護士さんが裁判所に納付してくれます。
(3)全弁協(全国弁護士協同組合連合会)の利用手数料は?
全弁協(全国弁護士協同組合連合会)の利用手数料は、次のとおりです。
利用手数料
利用手数料は、保証してもらう金額の2%です。
利用手数料は、全弁協の儲け部分になるので、保釈保証金が没取されなくても、返してもらえません。
自己負担金
利用手数料のほかに、自己負担金も必要です。
この自己負担金については、保証してもらう金額の10%です。
自己負担金は、保釈保証金が没取されなかったときは、全弁協から返還してもらえます。
利用手数料 | 自己負担金 | |
---|---|---|
保釈保証金が没取されなかったとき | 返還されない | 返還される |
金額 | 保証額の2% | 保証額の10% |
詳細については、HPでご確認ください。
全弁協(全国弁護士協同組合連合会)さんのHPのリンクをはっておきます。
保釈保証書の代納のほかに、立替という方法もあるので、見てみましょう・・・。
3.まだまだある!保釈支援協会・保釈保証協会の保釈金立替システムとは…
保釈保証金に関するサービスは、ほかにもあります。
ここでは、保釈支援協会さんがおこなっている立替システムについてご紹介します。
(1)保釈保証金の立替業者「保釈支援協会」の活動とは?どんな審査がされるの?
では、保釈支援協会さんは、そもそも、どういった団体なのでしょうか?
Q 日本保釈支援協会はどのような支援をする団体ですか?
保釈手続きの助言及び指導と、保釈保証金の立替を行う法人です。法人格は、一般社団法人として登記しています。
出典:日本保釈支援協会HP(https://www.hosyaku.gr.jp/system/faq/)
立替システムについて、まとめてみました。
日本保釈支援協会の立替
①被告人以外の人が申し込み
②事件の内容・前科の内容などが審査される
(→審査通過)
③日本保釈保証支援協会から弁護人にお金が交付される
(上限500万円)
日本保釈支援協会さんのサイトのリンクを貼っておきました。
詳しい情報は、以下のリンクでアップデートしてくださいね!
手数料も確認しておきましょう。
(2)保釈保証金の立替手数料はどれくらい?
日本保釈支援協会のHPに、保釈保証金の立替手数料の一覧表がありました。
一部抜粋してまとめてみました。
これは、令和3年4月1日現在の立替手数料です。
保釈保証金 | 立替手数料(税込) | |
---|---|---|
① | 50万円まで | 11,000円 |
② | 100万円 | 22,000円 |
③ | 150万円 | 35,000円 |
④ | 200万円 | 47,000円 |
⑤ | 250万円 | 59,000円 |
⑥ | 300万円 | 70,000円 |
⑦ | 350万円 | 81,000円 |
⑧ | 400万円 | 93,000円 |
⑨ | 450万円 | 106,000円 |
⑩ | 500万円 | 118,000円 |
日本保釈支援協会HPから一部抜粋して作成しました。実際の返還時は立替手数料に加えて事務手数料が必要になります。
詳細はHPをご確認ください。
せっかく保釈が許可されても、保釈保証金がなければ釈放してもらえません。
そんなとき、保釈保証金を立替えてくれるなんて、とても便利ですよね!
ですが、なかには、保釈保証金の立替業者を名乗る詐欺もあるようです。
弁護士さんと、よく相談してから立替業者さんを慎重に選ぶようにしましょう。
ズバリ解説!「保釈の弁護士費用」早わかり
1.教えて!保釈の弁護士費用(内訳)
(1)弁護士費用の内訳は?一覧で確認しよう!
さて、保釈申請を弁護士さんにお願いするとして、どんな費用がかかるのでしょうか?
弁護士費用の内訳をまとめてみました。
弁護士費用の費目 | 内容 | |
---|---|---|
① | 法律相談料 | 弁護士に事件を依頼する前の相談にかかる費用 |
② | 着手金 | 弁護士が弁護活動に着手する際に支払う費用 |
③ | 成功報酬(報酬金) | 弁護活動の結果に対する対価 |
④ | 実費 | 出張時の交通費や書類の郵送代など、実際に要した費用 |
⑤ | 日当 | 裁判や接見などで移動に要した時間に対してかかる費用(所外活動費) |
このうち、法律相談料については、
- 初回30分無料
- 初回1時間無料
- 30分5000円
といった事務所も多いです。
(2)保釈を弁護士に頼むと着手金はいくら?相場はある?
では、弁護士費用のうち着手金は、どうでしょう?
任意に事務所のHPを調査したら、次のような結果になりました。
弁護士事務所 | 保釈申請の着手金 | |
---|---|---|
① | A | 3回まで10万円 |
② | B | 1回につき5万円 |
③ | C | 受任事件の着手金に含まれる |
保釈に関する着手金は、
- ◯◯回までの請求に要する金額は、◯◯円という料金設定
- 受任した事件の着手金に含まれた料金設定
などなど、事務所によって違うようです。
2.保釈の成功報酬とは?弁護士の「成功報酬」は要確認!
成功報酬は、事件の解決度合いによって払う金額が違ってきます。
保釈については、
「保釈申請が許可されたら、●●円はらってください」
という料金設定になることが想定されます。
弁護士事務所 | 成功報酬 | |
---|---|---|
① | D事務所 | 5万円~ |
② | E事務所 | 10万円~ |
③ | F事務所 | 40万円 |
料金設定は弁護士事務所によって違います。
- 保釈申請の難易度
- 報酬金以外の料金体系との兼ね合い
これらの事情によって、料金が変わってきます。
どのような場面でいくら費用がかかるのかについて、きちんと確認しておきたいところです。
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さいごに
保釈保証金の調達方法はわかったけれど、「どんな立替業者を利用すればいいか」については、弁護士さんに相談したほうが安心です。
また、全弁協さんの保釈保証書の発行については、弁護士さん経由で申し込みをするシステムでした。
保釈申請の最も早いタイミングは、起訴直後です。
裁判所が起訴状を受理したのを見計らって、保釈申請するのが最速となります。
事前の準備を万端にして、時間のロスなく保釈手続きをすすめるには弁護士のサポートが必須です。
- 保釈の要件を満たしていることを保釈請求書に説得的にまとめる
- 保釈の協力者となる身元引受人を募る
- 保釈保証金の準備
など、弁護士といっしょに今のうちから準備しておきましょう。