暴行罪の示談金の相場2022|示談の流れ、示談書の書き方はコレ!
あなたが、あなたのご家族・ご友人が、暴行事件の加害者だったとします。
弁護士の先生に弁護をお願いしたら、「被害者と示談しましょう」と言われました。
…でもそもそも、示談ってなあに?
示談金10万円とか20万円、って聞いたことあるけど…
暴行罪の示談金の相場はそんな高いものなの?
示談の流れ、示談書の書き方が全然わからない…
疑問や不安でいっぱいになることでしょう。
でも、大丈夫!
ここでは、暴行事件の示談について、徹底調査の結果を大公開しています。
法律的な部分の解説は、テレビや雑誌でおなじみのアトム法律事務所の弁護士にお願いしましょう!
暴行罪の示談とは
示談示談て聞くけど、そもそもコレって何ですか?
先生、教えてください!
暴行罪の示談とは、暴行罪によって生じた賠償金をめぐるトラブルを、暴行罪の加害者と被害者の合意をもって解決することをいいます。
示談書の作成は、示談の成立の必要条件ではありません。
しかし、その後のトラブル(示談が成立した、しないの言い合い)を防ぐためにも、示談書を作成するが大切です。
なるほど。
示談ていうのは、加害者と被害者が合意して解決することなんだね。
まとめ
暴行罪の示談とは
示談書あり | 示談書なし | |
---|---|---|
意味 | 賠償金をめぐるトラブルが加害者と被害者の合意をもって解決した | 賠償金をめぐるトラブルが加害者と被害者の合意をもって解決した |
有効性 | 有効に成立 | 有効に成立 →但し後日トラブル発生のリスクあり |
示談成立の効果は?
じゃあ示談が成立すると、どうなるの?
まだちょっと、示談がどういうものなのかイメージつきませんよね・・
暴行罪の示談が成立したということは、暴行罪によって生じた賠償金のトラブルが当事者間の合意によって解決したということを意味します。
示談が成立すれば、暴行罪の加害者は、被害者に対して、示談金を支払い、その他の示談の条件を履行する義務を負います。
暴行罪の被害者は、加害者が示談の条件を履行しない場合は、成立した示談書を証拠として、その後の民事手続きを有利に進めることができます。
そっか。示談が成立したら、加害者は義務を負い、被害者は権利を獲得するんですね。
まとめ
示談成立の効果は?
加害者側 | 被害者側 | |
---|---|---|
意味 | 暴行罪の賠償金のトラブルが当事者間の合意によって解決した | 暴行罪の賠償金のトラブルが当事者間の合意によって解決した |
権利・義務 | 示談金の支払い義務が生じる | 示談金を受け取る権利が生じる |
加害者側の示談のメリットは?
示談が成立すると、加害者は示談金を支払わなきゃいけないんだよね。
じゃあ、加害者に特にメリットはないのかな?
暴行罪の示談が成立すれば、暴行罪の加害者は、その後の刑事手続きにおいて、示談が成立しなかった場合と比べて有利に取り扱われます。
具体的には、不起訴となり刑事裁判にならないことで前科がつかない可能性が高まります。
示談が成立したことで、軽微な暴行事件であれば不起訴になることも多く、暴行罪の前科がつかないメリットは大きいです。
へえ、そっか!
加害者側にもちゃんとメリットがあるんだね。
不起訴の可能性が高まる。
・・・コレ、結構重要です!
まとめ
加害者側の示談のメリットは?
加害者側のメリット | |
---|---|
刑事手続きへの影響 | 暴行罪の刑事手続きで加害者側に有利に考慮される |
前科との関係 | 不起訴になり、前科がつかない可能性もある |
賠償金との関係 | 示談金の支払いで賠償義務を免れる |
被害者側の示談のメリットは?
じゃあ被害者側のメリットはなんでしょうね?
先生、示談にすると、被害者には何かいいことあるんですか?
暴行罪の示談が成立すれば、暴行罪の被害者は、民事裁判などの面倒な手続きを経ることなく、賠償金を受け取ることができます。
もっとも、示談の成立と同時に賠償金を受け取らなければ、その後に加害者に逃げられてしまうリスクもあるため、注意が必要です。
加害者に逃げられてしまった場合は、賠償金を受け取るためには、示談書を証拠として民事裁判などの手続きを取る必要が出てきます。
なるほどね。
一度裁判になると、すごく長引くって聞いたことあります。
それくらいなら、まずは示談にして、賠償金を先に受け取るっていうのも手なんだね。
まとめ
被害者側の示談のメリットは?
被害者側のメリット | |
---|---|
賠償金との関係 | 早期かつ確実に賠償金を回収することができる |
暴行罪の示談金の相場
暴行罪の示談金の決まり方は?初犯の場合の相場は?
示談がどういうものか、だんだん分かってきた気がする・・・
けど、まだ具体的なイメージがつかなくないですか?
暴行罪で示談したら、相場はいくらくらいになるもんなんだろう。
暴行罪の示談金の相場は、ケースによってさまざまです。
初犯の暴行罪だからといって示談金が安くなることはあまりなく、暴行罪行為の悪質性や、被害者の処罰感情によって金額が左右されます。
たとえば、被害者に対し暴行が日常的に繰り返されていた場合や、被害者の家族が見ている前で行われた場合、その程度が執拗だった場合などは、示談金が高くなる傾向にあります。
他方で、加害者の謝罪により被害者の精神的苦痛がある程度緩和されている場合や、ケンカの場合のように、暴行を負ったことに対して被害者側にも落ち度がある場合などは、示談金が低くなる傾向にあります。
したがって、悪質でない暴行罪の示談金の額は、最終的に10~20万円に収まるケースが多いです。
暴行罪は、傷害(ケガ)の結果が発生しない程度のものをいうため、被害者の側としても、一定の慰謝料を貰えれば、加害者の誠意を受け取ったとして満足するケースが多いです。
注意点として、刑事事件としての暴行罪の場合は、加害者が刑務所に入ってしまえば、いくら民事裁判で損害賠償が認められたとしても、実際に賠償金を回収するのは困難です。
賠償金の回収を重視する被害者は、加害者が現時点で用意した金額が民事裁判で認定される可能性がある賠償金の金額よりも安くても示談をしてしまうことも多いです。
示談であれば、「示談金を実際に受け取ってから示談書を作成する」という前払いの方式を取ることが可能で、お金が回収できないリスクを回避することができるからです。
そっか、これも事案によって全然違うんだね。
でも10-20万円と聞くと、だいぶ具体的にイメージできるようになったかも。
まとめ
暴行罪の示談金の相場は?初犯の場合の相場は?
高額になるケース | 低額で済むケース | |
---|---|---|
示談金の判断基準 | ①暴行行為の悪質性 ②被害者の処罰感情 | ①暴行行為の悪質性 ②被害者の処罰感情 |
およその金額 | 10万円以上 | 10万円以下 |
暴行罪の示談金相場10連発
皆さん、示談といえば、キニナルのはやはり示談金の相場ですよね?
ここでは、暴行・喧嘩の示談金の相場を見ていきます。
今回は特別に、アトム法律事務所が過去に解決してきた事案の一部を公開してくれました。
いずれも、過去実際にあった暴行・喧嘩事件です。
現場で弁護活動してきた我々だからこそ提供できる生のデータ!
どうぞご期待ください。
うーん!
なんとも力強いお言葉をいただきました。
期待、してますしてます!
さあ、まずは示談金が10万円以下だった暴行・喧嘩のケースから見ていきましょう。
示談金が10万円以下だったケース
事案の概要 | 示談金 | |
---|---|---|
① | 駅構内で、被害者である20代男性が自分に向けられた視線を不快に思い、口論を仕掛けてきたことをきっかけに喧嘩になって、被害者に蹴るなどの暴行を加えた事件。 | 5万円 |
② | 幼稚園で、その幼稚園に通園する園児の保護者である被害者女性といさかいになり、自分の肩を被害者の胸にぶつけた暴行事件。 | 6万円 |
ふうん…
②ですけど、肩をぶつけただけで6万円も払わされるなんて…!
じゃあ殴ったら、一体いくらとられてしまうんですかね?!
事案の概要 | 示談金 | |
---|---|---|
③ | 飲食店内で、接客態度が悪いと憤慨し、胸ぐらをつかみながら店員の左頬辺りを平手打ちし、これを制止しようとした別の店員に対しても、髪の毛をつかんで引っ張るなどの暴行を加えた事件。 | 10万円 |
④ | 妻が酒を飲んでひどく酔っ払い、夫に絡み出したことに対し、夫が激昂して妻を殴った事件。 | 10万円 |
①②の事案では5万円前後だったのに!
③④の事案だと、示談金が10万円です。
同じようなケースでも、示談金に2倍の差が生じました。
次は示談金が20万円~50万円以下の暴行・喧嘩のケースです。
示談金が20万円〜50万円以下だったケース
事案の概要 | 示談金 | |
---|---|---|
⑤ | 路上で、タクシー運転手である被害者に対し、頭突きして暴行を加えた事件。 | 26万円 |
⑥ | 電車から降りる時に背中を小突かれたことで立腹し、振り返った先にいた被害者の胸倉をつかんだ事件。 | 45万円 |
さっきの④は殴って10万円。
ここの⑤は頭突きで26万円。
⑥に至っては胸倉をつかんで45万円。
……もう、なにがなんだか分からないです。
単純に、暴行の程度がひどいほど示談金が高いわけではなさそうですね。
事案の概要 | 示談金 | |
---|---|---|
⑦ | 路上で、被害者である50代女性と運転をめぐって喧嘩になり、被害者の右下顎部を左手のこぶしで1回殴る暴行を加えた事件。 | 50万円 |
⑧ | 駅の改札口で駅係員と話をしていた被害者に対し、背後から突然そのシャツの襟をつかみ、数回に渡って上下にゆらし、続いて肩にかけていたリュックをふりかざして暴行を加えた事件。 | 50万円 |
はい、示談金の金額がだんだんとあがってきました。
50万円のケースということですが…皆さんどうでしょうか?
次は示談金が50万円を超えたケースを見てみましょう。
示談金が50万円を超えたケース
事案の概要 | 示談金 | |
---|---|---|
⑨ | 路上で通行人と口論になり、スタンガンを使って暴行を加えた事件。 | 60万円 |
⑩ | 自宅を訪れた被害者女性に対し、自宅から交番まで被害者女性を連れて行くときに、その腕を強く引っ張るなどの暴行を加えた事件。 | 600万円 |
なんと!
暴行の示談金が600万円なんてあるんですね!
5万円~600万円と、実に幅広かったですが…
一応、暴行・喧嘩の示談金の相場がわかりましたね。
なお、その他の示談金の相場はこちらからかんたんに確認できるようにしておきました。
暴行罪の示談に関するQA
示談拒否で、暴行罪の示談に応じない場合は?
暴行罪で示談にしたい・・・
でも加害者か被害者どちらかが、示談に応じない。
そういうことも、きっとあるよね?
そしたらどうなるんでしょう?
暴行罪の加害者が示談に応じない場合、被害者としては、自らが暴行罪で被った損害を取り戻すためには、自らで法的な手段を取る必要があります。
加害者側からまだ連絡がない場合は、犯罪被害者事件を取り扱う弁護士に依頼して加害者と交渉してみるのが一つの方法でしょう。
もし加害者がそれでも示談を拒否する場合は、暴行罪で被害を被ったことを理由とした民事裁判や民事調停を起こすことも可能です。
ただし、たとえ暴行罪で被害を被った場合であっても、民事の手続きで弁護士を立てる場合は、自ら弁護士費用の大半を負担する必要が出てきます。
これに対して、暴行罪の被害者が示談に応じない場合、加害者としては、刑事手続において刑罰が重くなるリスクを負います。
具体的には、示談が成立すれば不起訴が狙えたのに示談が不成立だったために刑事裁判で罰金刑や懲役刑になるリスクがあります。
また、示談が成立すれば執行猶予が狙えたのに示談が不成立だったために実刑になるリスクを負うことになります。
なお、暴行罪の被害者が示談に応じない場合、加害者は、刑事手続が終わった後も、暴行罪により損害を与えたことを理由とする民事の損害賠償責任を負い続けることになります。
弁護士は秘密を守る義務を負っているため、弁護士から連絡をすることで被害者が警戒を解いて交渉に応じてくれる可能性があります。
弁護士から連絡をしても示談を拒否されてしまった場合には、支払いたくても支払えない慰謝料を専門の施設に預ける「供託」という法的な手段をとることもあります。
ええ!なんか大変そう・・・
示談をしないことにメリットはなさそうだなあ
まとめ
示談拒否で、暴行罪の示談に応じない場合は?
加害者 | 被害者 | |
---|---|---|
取り得る手段 | ‐ | ①弁護士を通して加害者と交渉 ②民事裁判 ③民事調停 |
メリット | ‐ | 加害者に対して厳罰を求めることができる |
デメリット | ①刑罰が重くなるリスクを負う ②民事の損害賠償責任を負い続ける | 早期に賠償金を得られない |
暴行罪で示談しない場合は?
暴行罪で捕まって、示談にしましょうとなったけど・・・
でも示談したくない。
こんなとき、どうなるんだろう?
暴行罪の示談をしない場合、暴行罪の加害者は、その後の刑事手続において、示談が成立した場合と比べて重い処罰を受けるリスクを負います。
また、暴行罪の示談をせずに刑事処罰を受けたとしても、暴行罪の加害者は、暴行罪によって相手に与えた損害につき、引き続き損害賠償責任を負い続けることになります。
これに対して、暴行罪の被害者としては、暴行罪の示談をしないで刑事手続きが終わった場合でも、引き続き、加害者に対して損害賠償を請求し続けることができます。
示談金の金額や示談の条件に納得がいかない場合は、暴行罪によって被った損害につき、民事裁判や民事調停などの法的な手続きをとって、暴行罪の加害者に賠償を求めるのも一つです。
ただし、暴行罪の加害者が刑務所に入ってしまった場合は、賠償金の回収が困難なので注意が必要です。
うわあ、加害者はリスク大きいなあ。
被害者も、訴訟なんて大変そうだし・・・
やっぱり示談は大切だね。
暴行罪の示談書の書き方は?
暴行罪で示談したいとき、示談書はどう書くんだろう?
これは弁護士の先生に聞かないとわからないよね?
暴行罪の示談書の書き方は、通常の示談書の書き方と同様に、示談の対象と内容が明確になるようにします。
示談書には次の事項を盛り込むことが一般的です。
- ①事件の内容(日時、場所、当事者など)
- ②示談金の金額、支払方法
- ③被害者が加害者を許すこと宥恕条項
- ④示談書に記載されたもの以外の賠償義務がないこと清算条項
- ⑤両当事者の署名
示談金の一括払いが難しい場合は、示談金の分割払いの合意を盛り込む結ぶことも可能です。
暴行罪の示談書に、「被害者は加害者のことを許す」旨の宥恕条項(ゆうじょじょうこう)を設けた場合は、その後の刑事手続きで、加害者に有利に考慮されます。
へえ。示談は合意だっていうから、もっとシンプルなものをイメージしてたけど・・・
わりと色々と書くことがあるんだね。
まとめ
暴行罪の示談書の書き方は?
書き方 | 要否 | |
---|---|---|
事件の特定 | 暴行事件が起こった日時・場所、暴行罪の加害者と被害者の氏名などを記載する | 一般的によく盛り込まれる |
示談金の記載 | 示談金の金額と支払い方法を明記する | 一般的によく盛り込まれる |
清算条項 | 示談書に記載されたもの以外の賠償義務がないことを記載する | 一般的によく盛り込まれる |
署名 | 被害者と加害者双方がサインする | 一般的によく盛り込まれる |
宥恕条項 告訴取消 | 加害者を許す旨の文言と告訴を取り下げる旨の文言を書く | 任意 |
暴行罪の示談の流れや示談の方法は?
暴行罪の示談て、どんな感じで進んでいくんだろう?
先生、教えてください!
暴行罪の示談の流れは、通常の事件の示談の流れと同様に被害者側と加害者側との交渉によって進行するものです。
暴行罪の加害者が被害者の連絡先を知っている場合は、当事者同士で示談の話し合いを進めることができます。
示談成立の流れとしては、
①話し合い
↓
②示談条件の確定
↓
③示談書の作成
↓
④示談金の支払い
↓
⑤示談書にサイン
という流れを経ることが多いです。
これに対して、暴行罪の加害者が被害者の連絡先を知らない場合は、暴行罪の示談を進めるためには、弁護士を選任する必要があります。
弁護士を選任すれば、警察官や検察官から被害者の連絡先を聞くことができるケースが多いからです。
弁護士を選任した後の示談の流れとしては、弁護士が被害者と話し合って、示談が成立することになります。
なるほど。
こう見ると、示談てほんとに話し合いだ。
合意した内容を示談書に盛り込んで、サインするんだね。
まとめ
暴行罪の示談の流れや示談の方法は?
加害者側 | 被害者側 | |
---|---|---|
相手の連絡先を知っている | 自分で示談を進めることが可能 | 自分で示談を進めることが可能(※) |
相手の連絡先を知らない | 弁護士を選任する必要がある | 弁護士を選任する必要がある |
暴行罪は示談すれば不起訴になる?示談しても起訴される?
ところで、示談したら起訴されないんで済むのかな。
示談したってことは、被害者と合意できたってことでしょ?
暴行罪は親告罪ではないので、暴行罪の示談が成立したからといって、必ず不起訴になるわけではないという点をまず理解する必要があります。
もっとも、暴行罪の被害がそれほど重たくない場合は、暴行罪の被害者と示談が成立すれば、起訴猶予による不起訴の可能性が高まります。
被害者と示談が成立すれば、加害者を処罰する必要性が低くなるからです。
これに対して、示談しても起訴されるケースというは、暴行罪の被害が重たい行為態様が悪質な場合や、凶器などを使っていて暴行罪の行為が悪質な場合などです。
なんと!示談しても必ずしも不起訴にはならないのか。
でも少しでも不起訴の可能性が高まるなら、示談成立のために頑張るのが良さそうだね。
まとめ
暴行罪は示談すれば不起訴になる?示談しても起訴される?
加害者 | 被害者 | |
---|---|---|
示談成立のメリット | ①賠償責任を免れる ②不起訴の可能性が高まる | 早期に賠償金を得られる |
示談成立のデメリット | ‐ | 加害者に対する刑事処罰が軽くなる |
暴行罪の示談が不成立だった場合はどうなる?
加害者・被害者双方にとって、メリットだらけの示談。
でも成立しなかった場合は、どうなるんでしょう。
弁護士先生に聞いてみよう。
暴行罪の示談が不成立の場合は、暴行罪の加害者は、その後の刑事手続において、重い処罰に課されるリスクを負います。
示談が不成立だった場合は、示談が成立している場合と比べて、暴行罪の加害者側に有利な事情が少なくなるからです。
なお、示談が不成立だったとしても、暴行罪によって負わせた損害の賠償を完了している場合は、その限りにおいて、暴行罪の加害者側に有利な事情として取り扱われます。
これに対して、損害の賠償も完了していない場合、暴行罪の被害者は、刑事手続きが終わった後も引き続き、加害者側に対して、暴行罪によって負った損害の賠償を請求し続けることができます。
うーん、加害者はその後の刑事手続きで不利な立場に・・・
示談の大切さを思い知りました。。
まとめ
暴行罪の示談が不成立だった場合はどうなる?
加害者 | 被害者 | |
---|---|---|
示談不成立のメリット | ‐ | 加害者に対して厳罰を求めることができる |
示談不成立のデメリット | ①賠償責任を負い続ける ②刑事処罰が軽くならない | 早期に賠償金を得られない |
なお、その他の示談金の相場もこちらからかんたんに確認できるようにしておきました!
暴行の示談の相談なら弁護士にお任せ!
ここまで、暴行の示談について、弁護士の解説と共にお送りしました。
これで一般的なことはカバーできました。
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では先生、最後にひとことメッセージをお願いします。
暴行の示談でお困りの皆さん。
今後のことを考えると、不安な気持ちになるでしょう。
しかし、刑事事件の解決はスピードとタイミングが勝負です。
落ち込んでいる暇はありません。
早い段階でご相談いただくことで、弁護士としてもやれることが増えます。
まずはとにかく、弁護士に積極的にご相談ください。
まとめ
さあここまで、「暴行罪と示談」についての調査報告でした。
やっぱり、弁護士の先生に実際に聞いてみないとわからないことは多いですね。
特に加害者にとって、メリットのとても大きい示談。
万が一、暴行罪で逮捕された!なんてことになったら、弁護士の先生に依頼して示談成立を目指しましょう。
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総まとめ
加害者 | 被害者 | |
---|---|---|
示談成立のメリット | ①賠償責任を免れる ②不起訴の可能性が高まる | 早期に賠償金を得られる |
示談成立のデメリット | ‐ | 加害者に対する刑事処罰が軽くなる |
示談不成立のメリット | ‐ | 加害者に対して厳罰を求めることができる |
示談不成立のデメリット | ①賠償責任を負い続ける ②刑事処罰が軽くならない | 早期に賠償金を得られない |