盗撮で懲役になるの?|実刑判決と執行猶予の相場感、刑期を解説
2023年7月13日以降の事件は「撮影罪」に問われます。
家族が、友人が、盗撮で逮捕された…
まさか懲役刑になってしまうの?
刑期の長さはどれくらい?
懲役になったら実刑判決?執行猶予のどっち?
この記事を読めば、そんな心配はご無用!
盗撮の懲役について、徹底的に調査した結果をレポートします。
法律的な部分の解説は、テレビや雑誌でおなじみ、アトム法律事務所の弁護士にお願いしていきます。
目次
盗撮と懲役の関係
今度は盗撮事件の「懲役刑」について教えてもらいます。
その前に、弁護士先生、そもそも盗撮にはどんな刑罰が用意されているんでしょうか?
条例違反の盗撮には、法定刑として罰金刑と懲役刑が定められています。
盗撮が初犯の場合は、略式裁判で罰金刑になる可能性があります。
これに対して、繰り返し盗撮を行っているような常習的な盗撮行為では、正式裁判で懲役刑が下される可能性が高いです。
そもそも懲役刑とは?
懲役刑とは、刑務所で刑務作業を負う刑罰をいいます。
盗撮で懲役実刑となった場合は、刑務所に収監されて刑務作業を行わなければなりません。
これに対して、盗撮で懲役刑になっても、判決で執行猶予がついた場合は、直ちには刑務所に収監されないので、刑務作業を行う必要もありません。
盗撮は懲役刑もあり得るっていうことですね。
これを聞くと、盗撮は決して軽い犯罪じゃないって理解できますね。
まとめ
盗撮と懲役の関係
罰金の場合 | 懲役の場合 | |
---|---|---|
裁判の種類 | 多くは略式裁判 | 正式裁判 |
犯行態様 | 初犯は罰金が多い | 常習犯は懲役になることが多い |
刑罰の内容 | 罰金を納付する | 刑務所に収監されて刑務作業を行う |
なお、盗撮の罰金については『盗撮の罰金はいくら?前科はつく?盗撮で逮捕された後の流れを解説』で特集しているので、そちらをご覧ください。
盗撮の懲役に関するQA
盗撮の懲役の相場は?
では、盗撮で懲役刑となるときには、だいたいどのくらいの期間になるのでしょうか?
懲役刑の相場って、みんな気になると思うんですけど・・・先生、どうでしょうか?
盗撮(条例違反)の懲役刑の相場は、事件によってさまざまです。
盗撮(条例違反)の懲役の法定刑は、懲役6月以下と定められているため、盗撮の懲役刑が盗撮事件単体で懲役6月を超えることないと言えます。
そうなんですね。同じ盗撮でも事件によって結論は異なるというわけなんですね。
6か月以下といっても、幅がありますね。
盗撮の懲役の年数は?懲役は何年?
条例では盗撮の懲役刑をどのように規定しているのでしょうか?
都道府県によってバラバラなんでしょうか?
盗撮の懲役の年数は、各都道府県が制定する条例によって6月以下と定められていることが多いです。
盗撮で懲役実刑になるとしても、盗撮単独であれば、刑務所に収監されるのは6月以下です。
実刑という言葉は重いですね。
期間が短くても実刑になれば生活への支障が避けられないですしね。
初犯の盗撮でも懲役実刑になる?
では、初犯のときにはどうなんでしょうか。
初犯で実刑になることも可能性ありますよね?
初犯で懲役実刑になる可能性はそう高くはありません。
もっとも、盗撮のが複数回に及ぶ常習的な場合や、特殊機器を使うなど行為が悪質な場合は、初犯でも懲役刑になる可能性があります。
特に、同じ被害者に対する複数回の盗撮により、被害者が甚大な精神的被害を被っているなどの場合、盗撮の加害者と被害者の間で示談が成立していないときには、初犯でも懲役実刑になる可能性がより高まります。
懲役実刑を避ける方法は?
盗撮事件は被害者がいる刑事事件なので、被害者と示談を成立させることがもっとも大切です。
盗撮の被害者と示談が成立し、相手から許してもらうことができれば、初犯である点が考慮され、懲役実刑になる可能性が低くなります。
なるほど、「示談」がポイントってわけですね。
実刑の可能性を少しでも下げるためには「示談」は必須と言えますね。
まとめ
初犯の盗撮でも懲役実刑になる?
実刑になりやすい | 執行猶予がつきやすい | |
---|---|---|
行為 | 悪質な盗撮、常習犯 | あまり悪質でない初犯 |
示談 | 不成立 | 成立 |
初犯の盗撮だと執行猶予になる?
「初犯」だということがどれくらい結論に影響するのか、気になりますね。
先生、初犯だと懲役刑になっても執行猶予が付くんじゃないでしょうか?
初犯の盗撮だからといって、起訴されてしまった場合、必ずしも執行猶予になるとは限りません。
盗撮の初犯であることは、刑事裁判において有利に考慮されますが、盗撮事件の被害が甚大または行為が悪質な場合は、初犯でも懲役実刑になる可能性があります、
盗撮で刑事裁判になった場合、執行猶予の可能性を高めたければ、被害者と示談を成立させることが大切です。
初犯だからといって、必ず執行猶予になるわけではないんですね。
となると、示談がかなり重要な要素になることがわかります。
盗撮の初犯については『盗撮の初犯は罰金を払えば大丈夫?|量刑相場を解説』でも特集しているので、是非見てみてくださいね。
盗撮の懲役と罰金の量刑判断は?
盗撮は罰金も懲役刑もあり得るっていう話ですが、一体なにを基準にその判断がされるのでしょうか?
専門家の先生に聞いてみたいと思います。
弁護士先生、懲役と罰金の量刑判断って、何が基準なのでしょうか?
盗撮の懲役と罰金の量刑判断では、①盗撮事件の結果の重大性、②盗撮事件の行為の悪質性、③盗撮事件の加害者と被害者との間で示談が成立しているか、などが考慮されます。
結果の重大性
盗撮事件の結果が重大な場合は、罰金ではなく懲役になる可能性が高まります。
行為の悪質性
盗撮事件の行為が悪質な場合は、罰金ではなく懲役になる可能性が高まります。
例えば、特殊機器などの盗撮専用機材を用いた盗撮事件は、行為が悪質と判断されることになります。
示談の有無
盗撮事件の示談が不成立な場合は、罰金ではなく懲役になる可能性が高まります。
示談が成立しているか否かは、被害者が存在する盗撮事件の刑事裁判としては、重要な量刑事情となるからです。
略式裁判と正式裁判の違い
盗撮で罰金刑が言い渡される場合は、略式裁判で法廷には出ずに終わるケースが多いです。
これに対して、盗撮で懲役刑が言い渡される場合は、必ず裁判所の法廷で正式裁判が行われることになります。
そうだったんですね。
どんな刑事処分になるかは、事件の内容だけでなく、示談の有無も大きく影響してくるんですね。
まとめ
盗撮の懲役と罰金の量刑判断は?
懲役刑の特徴 | 罰金刑の特徴 | |
---|---|---|
法定刑 | 多くは6月以下(条例違反) | 多くは50万円以下(条例違反) |
裁判の形態 | 正式裁判(公開法廷) | 多くは略式裁判(書面審査) |
被告人の出廷 | 正式裁判の場合は法廷への出廷あり | 略式裁判の場合は法廷への出廷なし |
盗撮罪の量刑については『盗撮犯の量刑とは|ニュースから盗撮犯罪の量刑相場を知る』でも特集しているので、是非ご覧ください。
盗撮の懲役の相談なら弁護士にお任せ!
ここまで、盗撮の懲役について、弁護士の解説と共にお送りしました。
これで一般的なことはカバーできました。
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最後に弁護士からメッセージ
では先生、最後にひとことメッセージをお願いします。
盗撮の懲役でお困りの皆さん。
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しかし、刑事事件の解決はスピードとタイミングが勝負です。
落ち込んでいる暇はありません。
早い段階でご相談いただくことで、弁護士としてもやれることが増えます。
まずはとにかく、弁護士に積極的にご相談ください。
まとめ
盗撮事件は刑事罰として罰金や懲役も用意されている犯罪です。
懲役実刑になれば日常生活へのダメージが大きいため、加害者としては、早く示談をして解決を目指したいところですね。
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総まとめ
懲役刑 | 罰金刑 | |
---|---|---|
犯行態様 | 常習犯は懲役になることが多い | 初犯は罰金が多い |
刑罰の内容 | 刑務所に収監されて刑務作業を行う | 一定の金額の罰金を納付する |
法定刑 | 多くは6月以下(条例違反) | 多くは50万円以下(条例違反) |
裁判の形態 | 正式裁判(公開法廷) | 多くは略式裁判(書面審査) |
被告人の出廷 | 正式裁判の場合は法廷への出廷あり | 略式裁判の場合は法廷への出廷なし |